10 / 71
一章 超AIとの大生活
10話 デレデーレの女心
しおりを挟む
夜の18時30分が訪れた。
今日のノルマであるコンピューター研究部への訪問も無事終わり、学生寮へと帰宅していたところだった。
オレは玄関先で靴を脱ぎ、スリッパに変更。スタスタと歩いていきシャワールームへと向かって行く。
脱衣室で服を脱ぎ脱ぎ、ズボンもパンツも降ろして浴室へと向かう。この時デレデーレには裸体が見えないようにスマフォの電源をオフにしておいた。
シャワーで身体と頭を洗い流し、風呂に浸かって一日の疲れを癒していく。合わせて20分経った頃に浴室を出て持って来た着替えに、頭からすっぽりとかぶり、ズボンのファスナーを締めるのだった。
その後、7時になって寮の食堂へ行き、食事を取る。この時忘れていたスマフォの電源をオンにする。そしたら
『――見てませんから! 何も見てませんから!』
慌てふためいていた。しかも目まで閉じている。
「はぁ?」
意味不明な慌ただしさに、呆れていた。そうするとかたくなに閉じていた瞳を開く。
『あれ? 着替えが済んでる? て言うか何ですかこれ!? 時が30分も跳んでいる。なんでどうして!?』
「ああ、電源オフにしてたんだよ……時間が跳んだのはそのせいだな」
『そ、そうでしたか……』
頭の整理をするデレデーレを側に、オレはトレイを持って今日の献立を受け取っていく。今日は何とみんな大好きチキンカレーだった。
「いただきます」
オレは席に着いて礼儀を重んじて食べ始める。アツアツのカレーを食べているのだがここで出てくるのは基本的に甘口カレーなのだ。辛い物が苦手なオレには丁度いい味付けだった。
「ごちそうさま」
手を合わせて今日のご飯のありがたみをあらわす。
『よくできました。ケンマ様はおりこうさんですねぇ……こんな時頭ヨシヨシ出来ないのが残念ですけど……』
元気よく手を振りながらデレデーレが話をしていると、ラブメーターが元の50を示していた。
「戻ったか、まったく、何がきっかけで上下するのかわからないのが不便だ」
『不便ではなく、ケンマ様が女心をよく理解していないだけなのでは……』
「まぁいい、さて部屋に戻ってメンテナンスするぞ」
『服とか脱ぎませんよね……?』
「はぁ~~、お前は俺を3Dの裸体を見て興奮する変態だ思っているのか」
『思ってません。一応確認しただけです……そうですよねケンマ様は紳士ですもんね……」
チラリと目線を横に流していた。
「ん? なんだその意味深な態度は――」
――はっと我に返ったオレは思い出してしまった。思春期男子なら誰もが興味を抱く女子の裸体に、、、2Dの秘蔵の画像コレクションに、、、
『私何も見てませんから――2Dの裸体なんて』
(絶対見てるーーだって――だってこいつはオレの作った超AI、しかも彼女! オレのことをよく知るために授業の暇つぶしにマジマジ見ていたに違いない)
「大丈夫だ……お前の裸体は見ない」
ホッと胸を撫でおろすデレデーレ。
「だが、しかしお前のデータフォルダーを覗いて悪質な記憶は消去しておく」
ついでに2Dの変態画像についても消去しておくことにした。
『えっ、記憶を消す?』
「大丈夫痛くはないから」
何故か寂しそうな顔にオレは嫌な予感を覚えた。さらにラブメーターが49、48、47と、どんどん減って行っている。
「わかった記憶はそのままにしてメンテナンスだけにしよう」
『あ、ありがとうございます!!』
満面の笑みのデレデーレ、ラブメーターは50に戻っていた。やっぱり女心は分からない。
「さて、行くとするか……」
オレは食器の乗ったトレイごとカウンターに置いて、デレデーレのメンテナンスの為、すぐさま部屋へと向かうのであった。
今日のノルマであるコンピューター研究部への訪問も無事終わり、学生寮へと帰宅していたところだった。
オレは玄関先で靴を脱ぎ、スリッパに変更。スタスタと歩いていきシャワールームへと向かって行く。
脱衣室で服を脱ぎ脱ぎ、ズボンもパンツも降ろして浴室へと向かう。この時デレデーレには裸体が見えないようにスマフォの電源をオフにしておいた。
シャワーで身体と頭を洗い流し、風呂に浸かって一日の疲れを癒していく。合わせて20分経った頃に浴室を出て持って来た着替えに、頭からすっぽりとかぶり、ズボンのファスナーを締めるのだった。
その後、7時になって寮の食堂へ行き、食事を取る。この時忘れていたスマフォの電源をオンにする。そしたら
『――見てませんから! 何も見てませんから!』
慌てふためいていた。しかも目まで閉じている。
「はぁ?」
意味不明な慌ただしさに、呆れていた。そうするとかたくなに閉じていた瞳を開く。
『あれ? 着替えが済んでる? て言うか何ですかこれ!? 時が30分も跳んでいる。なんでどうして!?』
「ああ、電源オフにしてたんだよ……時間が跳んだのはそのせいだな」
『そ、そうでしたか……』
頭の整理をするデレデーレを側に、オレはトレイを持って今日の献立を受け取っていく。今日は何とみんな大好きチキンカレーだった。
「いただきます」
オレは席に着いて礼儀を重んじて食べ始める。アツアツのカレーを食べているのだがここで出てくるのは基本的に甘口カレーなのだ。辛い物が苦手なオレには丁度いい味付けだった。
「ごちそうさま」
手を合わせて今日のご飯のありがたみをあらわす。
『よくできました。ケンマ様はおりこうさんですねぇ……こんな時頭ヨシヨシ出来ないのが残念ですけど……』
元気よく手を振りながらデレデーレが話をしていると、ラブメーターが元の50を示していた。
「戻ったか、まったく、何がきっかけで上下するのかわからないのが不便だ」
『不便ではなく、ケンマ様が女心をよく理解していないだけなのでは……』
「まぁいい、さて部屋に戻ってメンテナンスするぞ」
『服とか脱ぎませんよね……?』
「はぁ~~、お前は俺を3Dの裸体を見て興奮する変態だ思っているのか」
『思ってません。一応確認しただけです……そうですよねケンマ様は紳士ですもんね……」
チラリと目線を横に流していた。
「ん? なんだその意味深な態度は――」
――はっと我に返ったオレは思い出してしまった。思春期男子なら誰もが興味を抱く女子の裸体に、、、2Dの秘蔵の画像コレクションに、、、
『私何も見てませんから――2Dの裸体なんて』
(絶対見てるーーだって――だってこいつはオレの作った超AI、しかも彼女! オレのことをよく知るために授業の暇つぶしにマジマジ見ていたに違いない)
「大丈夫だ……お前の裸体は見ない」
ホッと胸を撫でおろすデレデーレ。
「だが、しかしお前のデータフォルダーを覗いて悪質な記憶は消去しておく」
ついでに2Dの変態画像についても消去しておくことにした。
『えっ、記憶を消す?』
「大丈夫痛くはないから」
何故か寂しそうな顔にオレは嫌な予感を覚えた。さらにラブメーターが49、48、47と、どんどん減って行っている。
「わかった記憶はそのままにしてメンテナンスだけにしよう」
『あ、ありがとうございます!!』
満面の笑みのデレデーレ、ラブメーターは50に戻っていた。やっぱり女心は分からない。
「さて、行くとするか……」
オレは食器の乗ったトレイごとカウンターに置いて、デレデーレのメンテナンスの為、すぐさま部屋へと向かうのであった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
秘書と社長の秘密
廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。
突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。
ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
となりのソータロー
daisysacky
ライト文芸
ある日、転校生が宗太郎のクラスにやって来る。
彼は、子供の頃に遊びに行っていた、お化け屋敷で見かけた…
という噂を聞く。
そこは、ある事件のあった廃屋だった~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる