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第三章 廃墟の遊園地
26話 お化け屋敷のお化け退治
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私とダークネス・カイザー様とクリスチャンは、何とかお化け屋敷から出ることが出来た。主にデビルンが頑張ってお化け達から露払いしてくれたおかげだ。
出口から出ると眩しい太陽の日の光を真っ先に浴びる事になる。
「おや? 帰って来たの……どうだったお化け屋敷は……?」
帰ってきて早々ビーブリオテーカ様からの問いがあった。
「フーハッハッハッハッ! 良き闇の世界! そして闇の住人達だったぞ!」
「私が聞いているのは黒井さんの方なのにねぇ……その手の様子から見るに進展はあったようね」
「///」
私の顔は真っ赤であったのだろう、すぐに握っていた手を離した。
「む? 何の話だビーブリオテーカよ……?」
「乙女の話し、貴方にはきっと分からない……聞くべきは、そうクリスさん……?」
「ええ、進展はバッチリです!」
クリスチャンがビーブリオテーカ様にピースサインを送っていた。
「で、ど、どうでした? お、お化け屋敷は何か、で、出ましたか……?」
「うむ! ここは呪われし館! 闇の世界の住人たちが跋扈していたわ! しかし、案ずるな我々の生還がここを安全と証明した! 恐れることは何もない! ここは真のお化け屋敷であったぞ!」
「し、真のお化け屋敷ですか……」
「(さすが先輩……明かりの点滅も、血に濡れたベットも怖がらなかったな~~)クリスチャン動画は撮れたかしら」
「ええ、撮影はバッチリです!」
録画のチェックをしているクリスチャンは何やら可愛いものを見ているかのようににやけていた。
「主様! 震えていらっしゃるのですか! い、一体中で何があったんです!」
バステトが私の左肩に這い登って聞いてきたので、ヒソヒソ声で対応した。
「(魑魅魍魎に出くわしたわ……お化けってホントにいるのねぇ……)」
「凄く疲れてらっしゃるご様子、水をいただいてはどうですか?」
「(ええ、そうするわ……何だったのかしらあの首のない患者さんは……)」
私はソリトゥス様の元へ近づいて要件を言う。
「ソリトゥス様、そのお水を貰えませんか……?」
「あ、うん、いいよ。よいしょっと、これでいいかい……?」
「ありがとうございます」
手渡された新品のミネラルウォーターをゴクゴクゴクと喉越しよく飲んでいく。
「おい人間! 水なんか飲んでる場合か!? 早く戻るぞ!」
私の周囲をデビルンが飛び回ってそう答える。その声に私はヒソヒソ声で応対した。
「(えっ! どうして戻るのよ! あんな魑魅魍魎の跋扈するお化け屋敷なんて二度とごめんだわ)」
「お前! ここに来た趣旨を忘れているのか!? この遊園地を再開させてオカ研とやらを存続させる功績が欲しいと言っていたじゃないか!」
(うっ……言われてみれば、そのような大義名分でここを選んだのよねぇ……けど、もう入りたくないなぁ)
私はソリトゥス様が預かっていた荷物から一冊の書物を取り出した。
「クリスチャン! そんなところでにやけてないで、仕事よ! カメラをこっちへ回してちょうだいな!」
「えっ! 別にいいんですけど、ここで何を撮るの? もうお化け屋敷の外だよ」
「いいから、私たちはここへ何しに来たの? デートやお遊びじゃないのよ――仕事よ仕事」
「わ、わかった。けど何を撮ればいいの? アゲハちゃんを撮ればいいの?」
「そう私とお化け屋敷の全貌を撮れるポジションに移行して……やらなくてはいけないことがあるの。編集なら後でいくらでもできるから――あっそこ、そのポジションいいと思う」
「わかった! じゃあ撮影するね!? 何を撮ればいいのかわからないけど……用意が出来たら合図を送って!」
「わかったわ(えっと、妖怪に利きそうな呪文シリーズによると……これがいいかしら――デビルンの意見は?)」
「お前の裸体に憑依させて呪いの火やぶりによる一掃」
「(聞いた私が馬鹿になってるわ……まぁいいわ。これにしましょう)」
私は書物に書かれたこと通りのことをした。まずはお化け屋敷周辺に囲むように、5カ所のポイントに塩を備えた。次にまっさらな何も書かれていない巻物を広げた、次に詠唱――汝らの住むべきところにあらず、すみやかに退去しこの封印の門の前に下りたまえ! ――そうすると無数のお化け達が、入り口から、出口から、出てくることになってだいぶ驚いたが、ひるんでいる場合ではない。ここで逃がすわけにはいかないの。だから――汝らの新たな新天地、紙面の中へ――これを言うとお化け達は巻物の中にどんどん封印されていった。
『『『ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ』』』
役目を終えた巻物は、全て勝手にくるまってお化け達を封印した。
「…………ふぅ……終わったわ」
「いいのか? 先輩たちとやらの目の前だぞ……」
右肩に乗っかるデビルン。
(仕方ないじゃない。それに言い訳なんていくらでも――)
「なっ、も、もう止めていいのかな!? アゲハちゃん!」
「ええ、いいわよ」
そう言うと彼女は血相を変えて私に尋ねて来た。
「何ですか!? 今の超常現象は!?」
「私お得意の厄除けよ……私の動画を見ていたのなら知ってると思うんだけど……」
「ん? 今何かしたの? 黒井さん」
どうやらビーブリオテーカ様は今の現象よりもご本に夢中のようだった。
「へ、へぇ~~生で見られるとは、動画の方はてっきりCGかと思っていたのに……」
わりと分かり合えるソリトゥス様。
「今何をしたのだ!? デイネブリスパピヨンよ!」
「え、えっと、ご依頼である厄除けを遂行したまでですわ……?」
ダークネス・カイザー様をも何とか誤魔化しきった。
出口から出ると眩しい太陽の日の光を真っ先に浴びる事になる。
「おや? 帰って来たの……どうだったお化け屋敷は……?」
帰ってきて早々ビーブリオテーカ様からの問いがあった。
「フーハッハッハッハッ! 良き闇の世界! そして闇の住人達だったぞ!」
「私が聞いているのは黒井さんの方なのにねぇ……その手の様子から見るに進展はあったようね」
「///」
私の顔は真っ赤であったのだろう、すぐに握っていた手を離した。
「む? 何の話だビーブリオテーカよ……?」
「乙女の話し、貴方にはきっと分からない……聞くべきは、そうクリスさん……?」
「ええ、進展はバッチリです!」
クリスチャンがビーブリオテーカ様にピースサインを送っていた。
「で、ど、どうでした? お、お化け屋敷は何か、で、出ましたか……?」
「うむ! ここは呪われし館! 闇の世界の住人たちが跋扈していたわ! しかし、案ずるな我々の生還がここを安全と証明した! 恐れることは何もない! ここは真のお化け屋敷であったぞ!」
「し、真のお化け屋敷ですか……」
「(さすが先輩……明かりの点滅も、血に濡れたベットも怖がらなかったな~~)クリスチャン動画は撮れたかしら」
「ええ、撮影はバッチリです!」
録画のチェックをしているクリスチャンは何やら可愛いものを見ているかのようににやけていた。
「主様! 震えていらっしゃるのですか! い、一体中で何があったんです!」
バステトが私の左肩に這い登って聞いてきたので、ヒソヒソ声で対応した。
「(魑魅魍魎に出くわしたわ……お化けってホントにいるのねぇ……)」
「凄く疲れてらっしゃるご様子、水をいただいてはどうですか?」
「(ええ、そうするわ……何だったのかしらあの首のない患者さんは……)」
私はソリトゥス様の元へ近づいて要件を言う。
「ソリトゥス様、そのお水を貰えませんか……?」
「あ、うん、いいよ。よいしょっと、これでいいかい……?」
「ありがとうございます」
手渡された新品のミネラルウォーターをゴクゴクゴクと喉越しよく飲んでいく。
「おい人間! 水なんか飲んでる場合か!? 早く戻るぞ!」
私の周囲をデビルンが飛び回ってそう答える。その声に私はヒソヒソ声で応対した。
「(えっ! どうして戻るのよ! あんな魑魅魍魎の跋扈するお化け屋敷なんて二度とごめんだわ)」
「お前! ここに来た趣旨を忘れているのか!? この遊園地を再開させてオカ研とやらを存続させる功績が欲しいと言っていたじゃないか!」
(うっ……言われてみれば、そのような大義名分でここを選んだのよねぇ……けど、もう入りたくないなぁ)
私はソリトゥス様が預かっていた荷物から一冊の書物を取り出した。
「クリスチャン! そんなところでにやけてないで、仕事よ! カメラをこっちへ回してちょうだいな!」
「えっ! 別にいいんですけど、ここで何を撮るの? もうお化け屋敷の外だよ」
「いいから、私たちはここへ何しに来たの? デートやお遊びじゃないのよ――仕事よ仕事」
「わ、わかった。けど何を撮ればいいの? アゲハちゃんを撮ればいいの?」
「そう私とお化け屋敷の全貌を撮れるポジションに移行して……やらなくてはいけないことがあるの。編集なら後でいくらでもできるから――あっそこ、そのポジションいいと思う」
「わかった! じゃあ撮影するね!? 何を撮ればいいのかわからないけど……用意が出来たら合図を送って!」
「わかったわ(えっと、妖怪に利きそうな呪文シリーズによると……これがいいかしら――デビルンの意見は?)」
「お前の裸体に憑依させて呪いの火やぶりによる一掃」
「(聞いた私が馬鹿になってるわ……まぁいいわ。これにしましょう)」
私は書物に書かれたこと通りのことをした。まずはお化け屋敷周辺に囲むように、5カ所のポイントに塩を備えた。次にまっさらな何も書かれていない巻物を広げた、次に詠唱――汝らの住むべきところにあらず、すみやかに退去しこの封印の門の前に下りたまえ! ――そうすると無数のお化け達が、入り口から、出口から、出てくることになってだいぶ驚いたが、ひるんでいる場合ではない。ここで逃がすわけにはいかないの。だから――汝らの新たな新天地、紙面の中へ――これを言うとお化け達は巻物の中にどんどん封印されていった。
『『『ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ』』』
役目を終えた巻物は、全て勝手にくるまってお化け達を封印した。
「…………ふぅ……終わったわ」
「いいのか? 先輩たちとやらの目の前だぞ……」
右肩に乗っかるデビルン。
(仕方ないじゃない。それに言い訳なんていくらでも――)
「なっ、も、もう止めていいのかな!? アゲハちゃん!」
「ええ、いいわよ」
そう言うと彼女は血相を変えて私に尋ねて来た。
「何ですか!? 今の超常現象は!?」
「私お得意の厄除けよ……私の動画を見ていたのなら知ってると思うんだけど……」
「ん? 今何かしたの? 黒井さん」
どうやらビーブリオテーカ様は今の現象よりもご本に夢中のようだった。
「へ、へぇ~~生で見られるとは、動画の方はてっきりCGかと思っていたのに……」
わりと分かり合えるソリトゥス様。
「今何をしたのだ!? デイネブリスパピヨンよ!」
「え、えっと、ご依頼である厄除けを遂行したまでですわ……?」
ダークネス・カイザー様をも何とか誤魔化しきった。
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