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【ヤンデレメーカー#47】亜蓮と再会
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それから少しして、雷さんの携帯が鳴った。
「誰。……あ、亜蓮だ。良かったテディの方じゃなくて。味方は少しでも多くなきゃあ、テディは説得できない。
はい、もしもし……ああ、さっき話した通りだよ……部屋入れよまず……で」
雷さんは悪戯に笑うと、するりと僕の洋服から手を抜いて玄関へと歩いて行った。
耳元でサミーさんが囁く。
「雷なあ、藍のことで激情したテディに割とガチ目に腹殴られた上に首絞められて入院したことあるんだぜ。可哀想だろ?」
エッと振り返ったらサミーさんは苦笑していた。
雷さんが休むことになったのって、そのせい?
「テディがどんなにヤバいぐらい藍に入れ込んでるか分かるだろう?だからな、良い子でちゃんと俺たちを受け入れろよ。藍。分かった?」
耳をきつく噛まれて僕は震えた。
「藍!」
「あ、亜蓮さん……」
久しぶりに再会した亜蓮さん。少し野生味のある美貌は相変わらずだ。ドキッとした。
だけどベッドで僕を後ろから抱きしめるサミーさんと僕を交互に見て、苛立ちを募らせているのが分かった。僕はソワソワが止まらない。
「サミー、どけよ」
ベッド間近まで来てサミーさんを冷たく見下ろす。わざと見せつけるみたいに、僕に絡み付かせた手を更にギュッとさせたサミーさん。
「無理だね。お前も仲間に入れば良いじゃん」
「藍は?それで良いって?」
ジッと見下ろされると居た堪れなくて言葉が出ない……。
「そ!前に亜蓮にも持ち掛けたやつだよ。でな、さっき藍が皆で付き合うってOKしたよ。サミーがゴリ押ししたんだよ。でもOKはOKだしな」
ベッドにぼふ、と座ってきたのは雷さん。
「だからこんなことしても良い」
そう言って両手でグイと僕を顔を雷さんの方へ向けて、またも見せつけるみたいにキスをした。
「雷、はげしーなあ」
揶揄うようにサミーさんに言われて、僕は恥ずかしい気持ちでいっぱい。これを亜蓮さんに見られている。
「俺もしたい」
雷さんから奪い取って今度は反対にサミーさんの方向かされてキスされた。やっぱり狂ってる、こんなの。
「さっきの続きしようよ」
だけど僕に絡みついた2匹の蛇は僕を離してくれない。
「亜蓮も突っ立ってないでこっちくれば?見たいなら見てりゃ良いけど、それは相当趣味悪いぜ」
挑発したサミーさん。それが亜蓮さんに変に火をつけた。
「あ、やだ…亜蓮さ」
亜蓮さんに首筋に噛みつかれて僕は喘いだ。衣服も遠慮なく脱がされてって、着てるんだか着てないんだか分からない。素肌が空気に触れて、ぶるりと震えた。
でも手首はガッチリとサミーさんに抑えられてるから、抵抗するにも出来なくて……。
「やだ、やめ、ん……」
やめてって言おうとすると雷さんがキスしてくるから僕は何も言えない。ねろりと舌を絡められたり、敏感なところをさすられたりいじられたり、3人がかりで愛撫されて僕はどうにかなっ
てしまいそうだった。頭がクラクラする。
亜蓮さんが言った。
「藍、染谷んところに居たんだってな」
ドキ、とした。
「繁華街で染谷を見かけた気がしたんだ。でも気のせいかと思ってた。まさかとは思ったけど、本当にその通りだったなんて……
アイツとは知り合いなんだ。えげつなく倫理観なんてなく、何でもやる。大切な人を奪われるくらいなら、アイツとは繋がっておくべきじゃなかった」
後悔を振り払うかのように、僕の顔を両手で挟んで正面から見据えると、奪うようにキスをした
初めてキスしてる。亜蓮さんと。
信じられない気持ちだった。以前の僕だったらきっと飛び上がって喜んだかもしれない。
ねろ、と絡みついた舌を離して亜蓮さんは聞いてきた。
「藍、俺のこと好きか?」
「……好き、だった……」
「だった?」
怪訝な声。
「やっぱテディが好きなんだ?」
ヒュウと茶化すようにサミーさんが言った。
僕は少し迷って頷いた。
亜蓮さんの嫉妬心がみるみる高まっていくのが手に取るように分かった。怒っている。ビクと身体が縮こまる。でも肝心な部分に嘘をつくことは出来なかった。
前にテディの拘束されてた時に好きだったのは亜蓮さん。でも今はテディが好きになっていた。そんな本心を言おうとしても、すぐに唇は誰かに塞がれてしまうけれど……。
心底悔しそうに亜蓮さんは言った。
「藍、俺が1番だろ。なあ俺の言うこと聞けよ」
「そりゃテディが1番好きだろ。空港で公開告白なんてされたら、なあ?」
「俺は『誰かの次』なんて大嫌いなんだ」
「藍だって亜蓮の事情なんか知らねーだろうよ」
言いたい放題に口を挟む雷さんとサミーさん。
その時。
ダンダン!と扉を叩く音が聞こえた。猛獣がドアのすぐ向こうにいるんじゃないかって思うくらいの荒れ方だった。
雷さんが言った。
「テディだろう。
皆気をつけろよ。アイツにまじで首絞められると本当に死ぬからな。
……俺が出る。テディだけに藍はやれないって言ってやる」
続く
「誰。……あ、亜蓮だ。良かったテディの方じゃなくて。味方は少しでも多くなきゃあ、テディは説得できない。
はい、もしもし……ああ、さっき話した通りだよ……部屋入れよまず……で」
雷さんは悪戯に笑うと、するりと僕の洋服から手を抜いて玄関へと歩いて行った。
耳元でサミーさんが囁く。
「雷なあ、藍のことで激情したテディに割とガチ目に腹殴られた上に首絞められて入院したことあるんだぜ。可哀想だろ?」
エッと振り返ったらサミーさんは苦笑していた。
雷さんが休むことになったのって、そのせい?
「テディがどんなにヤバいぐらい藍に入れ込んでるか分かるだろう?だからな、良い子でちゃんと俺たちを受け入れろよ。藍。分かった?」
耳をきつく噛まれて僕は震えた。
「藍!」
「あ、亜蓮さん……」
久しぶりに再会した亜蓮さん。少し野生味のある美貌は相変わらずだ。ドキッとした。
だけどベッドで僕を後ろから抱きしめるサミーさんと僕を交互に見て、苛立ちを募らせているのが分かった。僕はソワソワが止まらない。
「サミー、どけよ」
ベッド間近まで来てサミーさんを冷たく見下ろす。わざと見せつけるみたいに、僕に絡み付かせた手を更にギュッとさせたサミーさん。
「無理だね。お前も仲間に入れば良いじゃん」
「藍は?それで良いって?」
ジッと見下ろされると居た堪れなくて言葉が出ない……。
「そ!前に亜蓮にも持ち掛けたやつだよ。でな、さっき藍が皆で付き合うってOKしたよ。サミーがゴリ押ししたんだよ。でもOKはOKだしな」
ベッドにぼふ、と座ってきたのは雷さん。
「だからこんなことしても良い」
そう言って両手でグイと僕を顔を雷さんの方へ向けて、またも見せつけるみたいにキスをした。
「雷、はげしーなあ」
揶揄うようにサミーさんに言われて、僕は恥ずかしい気持ちでいっぱい。これを亜蓮さんに見られている。
「俺もしたい」
雷さんから奪い取って今度は反対にサミーさんの方向かされてキスされた。やっぱり狂ってる、こんなの。
「さっきの続きしようよ」
だけど僕に絡みついた2匹の蛇は僕を離してくれない。
「亜蓮も突っ立ってないでこっちくれば?見たいなら見てりゃ良いけど、それは相当趣味悪いぜ」
挑発したサミーさん。それが亜蓮さんに変に火をつけた。
「あ、やだ…亜蓮さ」
亜蓮さんに首筋に噛みつかれて僕は喘いだ。衣服も遠慮なく脱がされてって、着てるんだか着てないんだか分からない。素肌が空気に触れて、ぶるりと震えた。
でも手首はガッチリとサミーさんに抑えられてるから、抵抗するにも出来なくて……。
「やだ、やめ、ん……」
やめてって言おうとすると雷さんがキスしてくるから僕は何も言えない。ねろりと舌を絡められたり、敏感なところをさすられたりいじられたり、3人がかりで愛撫されて僕はどうにかなっ
てしまいそうだった。頭がクラクラする。
亜蓮さんが言った。
「藍、染谷んところに居たんだってな」
ドキ、とした。
「繁華街で染谷を見かけた気がしたんだ。でも気のせいかと思ってた。まさかとは思ったけど、本当にその通りだったなんて……
アイツとは知り合いなんだ。えげつなく倫理観なんてなく、何でもやる。大切な人を奪われるくらいなら、アイツとは繋がっておくべきじゃなかった」
後悔を振り払うかのように、僕の顔を両手で挟んで正面から見据えると、奪うようにキスをした
初めてキスしてる。亜蓮さんと。
信じられない気持ちだった。以前の僕だったらきっと飛び上がって喜んだかもしれない。
ねろ、と絡みついた舌を離して亜蓮さんは聞いてきた。
「藍、俺のこと好きか?」
「……好き、だった……」
「だった?」
怪訝な声。
「やっぱテディが好きなんだ?」
ヒュウと茶化すようにサミーさんが言った。
僕は少し迷って頷いた。
亜蓮さんの嫉妬心がみるみる高まっていくのが手に取るように分かった。怒っている。ビクと身体が縮こまる。でも肝心な部分に嘘をつくことは出来なかった。
前にテディの拘束されてた時に好きだったのは亜蓮さん。でも今はテディが好きになっていた。そんな本心を言おうとしても、すぐに唇は誰かに塞がれてしまうけれど……。
心底悔しそうに亜蓮さんは言った。
「藍、俺が1番だろ。なあ俺の言うこと聞けよ」
「そりゃテディが1番好きだろ。空港で公開告白なんてされたら、なあ?」
「俺は『誰かの次』なんて大嫌いなんだ」
「藍だって亜蓮の事情なんか知らねーだろうよ」
言いたい放題に口を挟む雷さんとサミーさん。
その時。
ダンダン!と扉を叩く音が聞こえた。猛獣がドアのすぐ向こうにいるんじゃないかって思うくらいの荒れ方だった。
雷さんが言った。
「テディだろう。
皆気をつけろよ。アイツにまじで首絞められると本当に死ぬからな。
……俺が出る。テディだけに藍はやれないって言ってやる」
続く
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