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【doll#8】翼の手口
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※今回も亮視点のお話です。
そこ座ってよと俺を促したのは、随分綺麗な翼の手だった。
2人で訪れたお洒落な居酒屋、の個室。
なんでお前と来なきゃいけないんだという思いは胸にしまって俺は尋ねた。
「一杯目、何飲む?・・今日はゆっくり話そうね」
ニコと美しい笑顔で微笑む翼。
その仮面の下で、今一体どんな憎悪が渦巻いていることだろう。
『ボロを数えて』
そっと携帯の録音機能をオンにして、俺は話し出した。
「はい、ほんなら乾杯」
カチンとグラスが合わさる音がする。
あんまり酒が強くないと自称する翼はレモンサワー。しかしこう言う奴に限って本当はウイスキーをロックで飲めるもんだけどな。
酒飲めないキャラも、ブランディングの一環なんだろう、どうせ。
まあ別に本当に酒弱くても別に俺はどうでもいいのだが。
「・・なんか亮くん、前に会った時より雰囲気変わった?」
「そう?」
「うん」
翼は俺の瞳をじっと見つめて、ふと笑ってみせた。長いまつ毛が影を落とす。
言外の『カッコ良いね』というお世辞メッセージなんだろう。
翼に好感持ってる男なら、これだけで落ちる奴もいそうだな。脈ある?とかって。
わざとソワソワと嬉しそうにして見せる。
翼に引っかかる男と思わせた方が多分ボロを引き出しやすそうだ。
「翼もさ、その服良いじゃん。センス良いな」
翼が来てるのは全身白コーデ。素材の違いを活かして組み合わせて、センスが良いのだけは確かに本当だった。
やった~と無邪気に喜んでみせた翼。まあ思ってもいないのだろうがな。
まあとりあえず良い感じの雰囲気ができた所で、俺は切り出した。
「それで・・相談したいことって何?」
出来るだけ柔らかい声を出した。
「葵のことなんだけど・・。今そっちに住んでるでしょう?
僕が玲司をつい頼るもんだから、僕のことで玲司と喧嘩しちゃって、それで葵が出てっちゃったみたいなんだよね。
すごい悪いことしちゃったな~って2人に申し訳なくて・・」
しゅんとした表情で、手持ちぶさたにマドラーの先を指先で弄る。
「それでさ・・葵、僕のこと何か言ってた?やっぱ怒ってるかな?」
チラと俺の様子を窺い見る。
「う~~ん・・それは多少あるんじゃないの?」
「そうだよね・・本当は自分で謝らないといけないんだけど、葵怖くてさあ・・」
「怖い、あいつが?」
「うん、えっとね・・本当、僕が全部悪いんだけど。
玲司に近づくなって葵にずっと前から言われてて・・実は2人きりで呼び出されて、めちゃくちゃキレられたことがあって・・」
「へえ・・葵、んなこと俺に言わなかったけどなあ」
渋面を作ってみる。葵を疑い始めて見える様に。
「そ。それでさ、僕。それが辛くて葵の前で過呼吸起こしたんだけど、体をギューって押さえつけてさ・・全然助けてくれないし。
・・本当、命の危機があったんだよね。でも、全部僕が悪いんだ」
「まじで?そりゃやべえじゃん・・大変だったなぁ、翼も・・」
同情してるフリ。
そういうストーリーな訳ね。
これガチの話なら葵相当やばい奴だろ。
こうやって翼に取り入りたい奴らが血圧上がるのも分かるな。
「だから周りにちょこっと相談したら噂が広まっちゃって・・葵に直接文句言う人もいるし。・・亮くんにも迷惑かけたよねえ本当ごめん・・」
「そういうことだったんか。・・別に良いよ。俺も良くわかってないでキレすぎたし」
一応話を合わせておく。
俺が葵に絡むややこしい奴を蹴散らしていると聞いて、こういうストーリーだったってことにしたのだろう。まあ翼も俺に蹴られたくはないだろうしな。
しかしだな。
「ちなみにそれっていつぐらいの話?」
「えっとね・・」
手帳を取り出してきて、この日だったな~と指した。
!・・来た。その日はたまたま俺と葵がゲームセンターで会っていた日だった。
ボロ1、見つけた。
「ちなみにそんな風に葵にどこで詰められてたの?ウチの大学で?」
「・・えっとね、僕の家までわざわざ来て・・」
「マジで!?えげつねえなあ・・可哀想に」
翼にめちゃくちゃ同情してる振り。
と同時にボロ2も見つけた。
葵のパスモの利用履歴と、葵のレシート・クレジットカードの利用明細を調べていけば、葵の潔白は証明出来そうだ。
翼は適当に料理を突きつつ、控えめに切り出した。
「僕が玲司に気があるって葵に思い込まれててさ。誤解なんだ・・」
「ふぅん。違うの?」
「良い友達だとは思ってるんだけどねー・・」
「恋愛対象じゃない?」
「・・うん」
『玲司はタイプじゃない』を引き出した。これを玲司に聞かせたらクリティカルヒットでダメージ1000だな。それで目を覚ませや。
「玲司、男前だと思うけどなあ。じゃあどんなタイプが良いの?」
「僕はねえ、自由な感じで才能ある人が好きだな・・亮くんみたいな。プロゲーマーなんでしょ?すごいよねえ」
俺をまっすぐにじっと見つめて言うからぎくりとした。
居酒屋の薄暗い雰囲気がうっすらといかがわしい雰囲気を作っていて、それもあって。
この手法で落ちた奴絶対いるだろ。イヤだわこんな悪魔を好きになるとか。
「へえ・・そっか」
背筋がゾワゾワしながらも、わざと顔を両手で隠してニヤニヤと照れたふりをした。効果があると錯覚させろ、頑張れ俺!
ふふと翼は笑って続けた。
「だからさ・・葵がそっちにいるの、心配なんだよねー、僕・・」
「何で?」
「葵に取られそうだし、亮くん」
「ええ?んな訳あれへんやん」
つい素で反応してしまった。むしろそうなって欲しいのはやまやまなんだが。
「だって、ねー。葵って・・そういうとこあるし・・」
「何が?」
「悪口言いたいんじゃないんだけど・・。絶対内緒だよ?」
「ああ」
きたきた。
「葵、玲司がいないとこで・・彼女持ちの先輩とかにちょっかい出してるらしくて・・」
「まじで!?」
驚いたフリ。玲司にぞっこんの葵に、そんなこと出来る訳がなかった。そう思ってまた胸の奥がズキリと痛んだ。
「あっこれ玲司には言わないでね!」
「ああ、もちろん・・。ちなみにその先輩って誰?単なる噂なら、中傷だと思うけどな」
「えっとね・・」
翼は焦ったのか、先輩の適当な名前を出した。
「・・ふうんとあの葵がねえ意外だわ」
そういって興味をなくした振りをしてこの話題を終えた。
例の先輩には直接俺から聞けば良い。
これがおそらくボロ3になるはずだ。
どうだ、玲司?お前が入れ込んでる幼馴染は、葵のことこんな風に影で言ってるんだぞ?
そろそろ食事も終わりに近づいたところで、翼はふと言った。
「あ、そういえば葵のことで困って
ることあるって言ってたよね?何?」
「・・葵は結構メンタルが弱くてなあ。そのケアがな、ちょっと心配ってこと。俺医者じゃないからなあ」
わざと嫌そうな表情をつくって『メンタルの弱い葵に頼られて大変』ていう風を出した。もちろんそんな嘘、言葉で残したくなかったから。
そしたら翼は言った。
「そうなんだ、大変だね。僕はメンタルにはなったことないなあ。あんま病院も行かないしな」
「ああ、そりゃ良いな。健康が何よりだしな」
俺はニコッと笑いつつ、ボロ4を発見した。
『メンタルの弱い葵より、健康な僕の方が良いでしょアピール』に気を取られたか。
お前、過呼吸じゃなかったのかよ?病院
行かねえの?
翼はこうやってその場凌ぎの嘘で生きてきたのだろう。可哀想なやつだ。
綻びはあってもその美貌で誤魔化せてきたのだろうが、すまんな俺にはお前の美貌は効かないんだよ。
会計を終えて、店を出る。
駅に向かって歩きながら既に興味を失った相手に適当に喋った。
「今日は楽しかったよ」
「僕も。また会おうね?
・・次はゆっくり2人っきりになれる場所が良いな」
「・・ああ」
すごいお誘いも来たもんだぜ。
このセリフまで録音していることを、翼は知らない。
最後にLINEを交換する流れになったんで、そっと録音を切ってからLINE交換した。まあ俺からLINEを送ることは一生ないだろうがな。
こうして俺たちは解散した。
大量の収穫を得て、俺は満足だった。
葵の待つ家に帰ろう。アイツの作るちょっと煮込みすぎだけどその分味は沁みて旨い肉じゃがが無性に食べたかった。
帰ったらリクエストしよう。
でもこれで玲司と持ち直したら、もうあのぐずぐずの肉じゃがも食えなくなるんだろうな。
なあ、あお。
続く
そこ座ってよと俺を促したのは、随分綺麗な翼の手だった。
2人で訪れたお洒落な居酒屋、の個室。
なんでお前と来なきゃいけないんだという思いは胸にしまって俺は尋ねた。
「一杯目、何飲む?・・今日はゆっくり話そうね」
ニコと美しい笑顔で微笑む翼。
その仮面の下で、今一体どんな憎悪が渦巻いていることだろう。
『ボロを数えて』
そっと携帯の録音機能をオンにして、俺は話し出した。
「はい、ほんなら乾杯」
カチンとグラスが合わさる音がする。
あんまり酒が強くないと自称する翼はレモンサワー。しかしこう言う奴に限って本当はウイスキーをロックで飲めるもんだけどな。
酒飲めないキャラも、ブランディングの一環なんだろう、どうせ。
まあ別に本当に酒弱くても別に俺はどうでもいいのだが。
「・・なんか亮くん、前に会った時より雰囲気変わった?」
「そう?」
「うん」
翼は俺の瞳をじっと見つめて、ふと笑ってみせた。長いまつ毛が影を落とす。
言外の『カッコ良いね』というお世辞メッセージなんだろう。
翼に好感持ってる男なら、これだけで落ちる奴もいそうだな。脈ある?とかって。
わざとソワソワと嬉しそうにして見せる。
翼に引っかかる男と思わせた方が多分ボロを引き出しやすそうだ。
「翼もさ、その服良いじゃん。センス良いな」
翼が来てるのは全身白コーデ。素材の違いを活かして組み合わせて、センスが良いのだけは確かに本当だった。
やった~と無邪気に喜んでみせた翼。まあ思ってもいないのだろうがな。
まあとりあえず良い感じの雰囲気ができた所で、俺は切り出した。
「それで・・相談したいことって何?」
出来るだけ柔らかい声を出した。
「葵のことなんだけど・・。今そっちに住んでるでしょう?
僕が玲司をつい頼るもんだから、僕のことで玲司と喧嘩しちゃって、それで葵が出てっちゃったみたいなんだよね。
すごい悪いことしちゃったな~って2人に申し訳なくて・・」
しゅんとした表情で、手持ちぶさたにマドラーの先を指先で弄る。
「それでさ・・葵、僕のこと何か言ってた?やっぱ怒ってるかな?」
チラと俺の様子を窺い見る。
「う~~ん・・それは多少あるんじゃないの?」
「そうだよね・・本当は自分で謝らないといけないんだけど、葵怖くてさあ・・」
「怖い、あいつが?」
「うん、えっとね・・本当、僕が全部悪いんだけど。
玲司に近づくなって葵にずっと前から言われてて・・実は2人きりで呼び出されて、めちゃくちゃキレられたことがあって・・」
「へえ・・葵、んなこと俺に言わなかったけどなあ」
渋面を作ってみる。葵を疑い始めて見える様に。
「そ。それでさ、僕。それが辛くて葵の前で過呼吸起こしたんだけど、体をギューって押さえつけてさ・・全然助けてくれないし。
・・本当、命の危機があったんだよね。でも、全部僕が悪いんだ」
「まじで?そりゃやべえじゃん・・大変だったなぁ、翼も・・」
同情してるフリ。
そういうストーリーな訳ね。
これガチの話なら葵相当やばい奴だろ。
こうやって翼に取り入りたい奴らが血圧上がるのも分かるな。
「だから周りにちょこっと相談したら噂が広まっちゃって・・葵に直接文句言う人もいるし。・・亮くんにも迷惑かけたよねえ本当ごめん・・」
「そういうことだったんか。・・別に良いよ。俺も良くわかってないでキレすぎたし」
一応話を合わせておく。
俺が葵に絡むややこしい奴を蹴散らしていると聞いて、こういうストーリーだったってことにしたのだろう。まあ翼も俺に蹴られたくはないだろうしな。
しかしだな。
「ちなみにそれっていつぐらいの話?」
「えっとね・・」
手帳を取り出してきて、この日だったな~と指した。
!・・来た。その日はたまたま俺と葵がゲームセンターで会っていた日だった。
ボロ1、見つけた。
「ちなみにそんな風に葵にどこで詰められてたの?ウチの大学で?」
「・・えっとね、僕の家までわざわざ来て・・」
「マジで!?えげつねえなあ・・可哀想に」
翼にめちゃくちゃ同情してる振り。
と同時にボロ2も見つけた。
葵のパスモの利用履歴と、葵のレシート・クレジットカードの利用明細を調べていけば、葵の潔白は証明出来そうだ。
翼は適当に料理を突きつつ、控えめに切り出した。
「僕が玲司に気があるって葵に思い込まれててさ。誤解なんだ・・」
「ふぅん。違うの?」
「良い友達だとは思ってるんだけどねー・・」
「恋愛対象じゃない?」
「・・うん」
『玲司はタイプじゃない』を引き出した。これを玲司に聞かせたらクリティカルヒットでダメージ1000だな。それで目を覚ませや。
「玲司、男前だと思うけどなあ。じゃあどんなタイプが良いの?」
「僕はねえ、自由な感じで才能ある人が好きだな・・亮くんみたいな。プロゲーマーなんでしょ?すごいよねえ」
俺をまっすぐにじっと見つめて言うからぎくりとした。
居酒屋の薄暗い雰囲気がうっすらといかがわしい雰囲気を作っていて、それもあって。
この手法で落ちた奴絶対いるだろ。イヤだわこんな悪魔を好きになるとか。
「へえ・・そっか」
背筋がゾワゾワしながらも、わざと顔を両手で隠してニヤニヤと照れたふりをした。効果があると錯覚させろ、頑張れ俺!
ふふと翼は笑って続けた。
「だからさ・・葵がそっちにいるの、心配なんだよねー、僕・・」
「何で?」
「葵に取られそうだし、亮くん」
「ええ?んな訳あれへんやん」
つい素で反応してしまった。むしろそうなって欲しいのはやまやまなんだが。
「だって、ねー。葵って・・そういうとこあるし・・」
「何が?」
「悪口言いたいんじゃないんだけど・・。絶対内緒だよ?」
「ああ」
きたきた。
「葵、玲司がいないとこで・・彼女持ちの先輩とかにちょっかい出してるらしくて・・」
「まじで!?」
驚いたフリ。玲司にぞっこんの葵に、そんなこと出来る訳がなかった。そう思ってまた胸の奥がズキリと痛んだ。
「あっこれ玲司には言わないでね!」
「ああ、もちろん・・。ちなみにその先輩って誰?単なる噂なら、中傷だと思うけどな」
「えっとね・・」
翼は焦ったのか、先輩の適当な名前を出した。
「・・ふうんとあの葵がねえ意外だわ」
そういって興味をなくした振りをしてこの話題を終えた。
例の先輩には直接俺から聞けば良い。
これがおそらくボロ3になるはずだ。
どうだ、玲司?お前が入れ込んでる幼馴染は、葵のことこんな風に影で言ってるんだぞ?
そろそろ食事も終わりに近づいたところで、翼はふと言った。
「あ、そういえば葵のことで困って
ることあるって言ってたよね?何?」
「・・葵は結構メンタルが弱くてなあ。そのケアがな、ちょっと心配ってこと。俺医者じゃないからなあ」
わざと嫌そうな表情をつくって『メンタルの弱い葵に頼られて大変』ていう風を出した。もちろんそんな嘘、言葉で残したくなかったから。
そしたら翼は言った。
「そうなんだ、大変だね。僕はメンタルにはなったことないなあ。あんま病院も行かないしな」
「ああ、そりゃ良いな。健康が何よりだしな」
俺はニコッと笑いつつ、ボロ4を発見した。
『メンタルの弱い葵より、健康な僕の方が良いでしょアピール』に気を取られたか。
お前、過呼吸じゃなかったのかよ?病院
行かねえの?
翼はこうやってその場凌ぎの嘘で生きてきたのだろう。可哀想なやつだ。
綻びはあってもその美貌で誤魔化せてきたのだろうが、すまんな俺にはお前の美貌は効かないんだよ。
会計を終えて、店を出る。
駅に向かって歩きながら既に興味を失った相手に適当に喋った。
「今日は楽しかったよ」
「僕も。また会おうね?
・・次はゆっくり2人っきりになれる場所が良いな」
「・・ああ」
すごいお誘いも来たもんだぜ。
このセリフまで録音していることを、翼は知らない。
最後にLINEを交換する流れになったんで、そっと録音を切ってからLINE交換した。まあ俺からLINEを送ることは一生ないだろうがな。
こうして俺たちは解散した。
大量の収穫を得て、俺は満足だった。
葵の待つ家に帰ろう。アイツの作るちょっと煮込みすぎだけどその分味は沁みて旨い肉じゃがが無性に食べたかった。
帰ったらリクエストしよう。
でもこれで玲司と持ち直したら、もうあのぐずぐずの肉じゃがも食えなくなるんだろうな。
なあ、あお。
続く
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