23 / 35
7つのくてくてと放浪の賢者
No2は伊達じゃない_4
しおりを挟む
「いいわ、ヴィスにだったらなんだって教えちゃう」
「ちょっと待ってください、ラセルア様っ!」
割り込んできたのは、あのメイドだった。ヴィスは邪魔だと思いながらも、成り行きを見守ることにする。ヴィスは知っていた。何も変わらないということを。
「ラセルア様、正気を取り戻してください。今のあなた様は正直何かおかしいですよ」
「何を言っているのですか、ヴィスの為ならなんだってします。それが惚れた女の務めなのよ」
ラセルアは目がハートのままメイドに迫る。メイドは、目を覚ませと言っているが、ラセルアが正気に戻る気配は一切ない。
「ラセルア様、あなたはこの国の女神なのですよ。この国を導く立場であらせられます。そんなあなた様が一個人の為に大切な情報を漏洩する気ですかっ」
メイドの言っていることは正しい。確かに正しいのだが、気の狂っているラセルアはそんな言葉に騙されない。きつめに目を吊り上げる。
「私はこの国の女神である前に一人の女よ。女神だから人を好きになることが許されないとでも? それこそ差別じゃない」
確かに、誰が誰を好きになろうとそれは関係ない。だけどラセルアは国の指導者なのだ。個人の感情と国のことを分けて、キッチリとしなければならない立場なのだ。
だけど恋は人を、いや女神すら盲目にしてしまうのだ。だからラセルアは、メイドの言葉を聞き入れない。
ラセルアはヴィスの前ではダメな女になるようだ。しかもラセルアはどちらかというと、好きな男に貢ぎに貢いで、貢いでるのだからきっと愛してもらえるはずと勘違いしちゃう系のダメな女なのである。
「ラセルア。お願いだ。教えてくれ。これはお前のためでもあるんだ。な、いいだろう?」
ヴィスはさりげなくラセルアの顎をくいっとして、真正面から見つめる。ぶっちゃけこの行動は好きでもなんでもない男にやられると生理的嫌悪感に見舞われるだけなのである。
だけどラセルアはヴィスを心の底から愛していたのだ。もう、目がハートでヤバイ状態になっている。
これはもう、完全に落ちていた。
「えっと、放浪の叡智の情報だっけ。今わかることは何でも答えてあげる」
「助かる。あいつらとちょっともめていてな。それに怪しいことをしているんだ。これ以上見過ごせない」
「ヴィス…………」
なんか、俺、これから正義のために戦います的な雰囲気を出しているヴィスだが、実際は私利私欲のために動いている。そんなダメ男にコロッと騙されちゃうラセルアも、ダメな女なんだろう。
「騙されてはいけませんラセルア様。正気になってください」
「私は正気よっ! ヴィス、よく聞いて」
ヴィスとラセルアがいい雰囲気を出す。セーラがこの空気に、なんだかおろおろとし始めた。きっとこういう雰囲気に慣れていないんだろう。アティーラは、まあ相変わらずなんというか……。
ヴィスの仲間は特に慌てる様子もない。だけど先ほどからメイドがすごく慌てている。セーラもアティーラもそれだけは気になっていた。なのでセーラはいつでも動けるように準備をして、甘い空気から気を反らそうとする。
「放浪の叡智は特に犯罪を犯していない無害な団体よ。昔は人々の為に動いていた素晴らしい団体だったわ。今はよく分からない方向に進んでいるけど。最近の活動内容は変な骨董品とかを集めて研究しているって感じかな? 昔と比べて人のために行動するようなことはなくなったけど、別に危険なことをしているわけでもないので国としては放置しているわ。資料によると、集めた骨董品を媒体に魔法の研究をしているみたい。今も昔も魔法漬けなのね、あの組織」
「なるほどな。それで、そいつらの居場所は分かるか」
「ええ、私は詳しく分からないけど」
ラセルアがゆっくりとメイドを指差す。
「そこのメイドさんが放浪の叡智の一員なので詳しく聞くといいわ」
その言葉を聞いた瞬間、ヴィス、セーラ、アティーラの視線が一斉にメイドに集まった。
メイドも、くてくてを狙う集団がいることを知っており、さらにラジェリーがやられたという報告も入っていた。でもまさか城までやってくるとは想定していなかったのだ。
故に、必死になって自分の正体を隠そうとした。正直、メイドはこう思っていたのだ。
一般人にそんな情報を渡す女神なんていないと。
だけど相手がヴィスだったのと、捨てられたショックで寝込んでいたせいでいつもより口が軽くなっていた。
メイドにとっては予想外の出来事だったのである。当然メイドは……。
「ラセルア様……お暇をいただきます……」
全力で逃げた。それはもう全力だった。
「すまないラセルア。俺はあいつを追うことにする。結構やばい案件なんだ」
ほかの女を追いかけようとしたヴィスにちょっとだけ文句を言いたかったラセルアだが、ヴィスの必死な表情と、逃げたメイドへの不信感から、ヴィスの言葉を信じることにする。
ヴィスたちは、見送ってくれるラセルアに軽く挨拶をした後、メイドを追いかけるために外に出た。メイドは意外と足が速く、アティーラがすぐに脱落しそうになる。
「セーラ、その借金を適当に拾って後から来てくれ。このメイドは俺が何とかする」
「わ、わかりました。という訳で、ていやっ!」
セーラがヴィスに何かをする。ヴィスの腕に印のようなものが付いて、淡い光を放ち始める。
「それはマーキング魔法みたいなもので、一定時間の間であれば居場所を把握できる魔法でです。あれを拾って必ず追い付きます」
「分かった、アティーラのことは適当に取り扱っといてくれ」
「了解しましたっ!」
ヴィスは走るスピードを上げてメイドをを追いかける。セーラとアティーラを置いていったヴィスのスピードはかなり早くなっており、メイドとの距離をグングン地締めていく。
「っち、なんでこんなすぐに……私のは奪われるわけにはいかないんだ」
メイドだって負けてはいなかった。ヴィスに追いつきそうだと思ったとたんにスピードをさらに上げる。もはや人間業ではなかった。黒をイメージしたメイド服。戦闘メイド服みたいで光沢がある分、走るメイドの姿は台所に出現する主婦の敵と酷似しているようにみてた。多分触覚がうにょんうにょんしてたら全く同じに見えていただろう。
メイドが城を出て下町に入った途端、道行く人が遠ざかる。早くて怪しいからではない。黒光りする怪しい奴に見えているからこそ、近づきたくないのだろう。
ヴィスも本当なら近づきたくはなかった。一瞬でも黒光りするあいつのことを思ってしまうと、どうしても近づくのに嫌悪感を感じてしまうのだ。
ある意味で仕方のないことかもしれないが、ヴィスにも目的がある。くてくてを手に入れて欲望に満ちた願いを叶えてもらうことだ。そのために、放浪の叡智のメンバーであるメイドを逃がすわけにはいかなかった。
メイドも敵がくてくてを狙っていることを知っているので必死に逃げようとする。でもなかなかヴィスを引きはがせないことに悩んでいた。
だからこそ、メイドは動き出すことにした。
人が誰もいないし誰も入らないような森の中に逃げ込むメイド。ヴィスはそれを追いかける。
生い茂った森の中を進むと、その先には古びた洋館があった。
静かな雰囲気があり、とてもきれいな場所だった。神秘的で、幻想的で、物語の中に出てきそうな洋館。その入り口の前でメイドは振り返る。
そして、覚悟をした目でおってきたヴィスを睨みつけた。
「ようこそおいでくださいました。せっかくですからお墓をたててみてはどうですか」
「ちょっと待ってください、ラセルア様っ!」
割り込んできたのは、あのメイドだった。ヴィスは邪魔だと思いながらも、成り行きを見守ることにする。ヴィスは知っていた。何も変わらないということを。
「ラセルア様、正気を取り戻してください。今のあなた様は正直何かおかしいですよ」
「何を言っているのですか、ヴィスの為ならなんだってします。それが惚れた女の務めなのよ」
ラセルアは目がハートのままメイドに迫る。メイドは、目を覚ませと言っているが、ラセルアが正気に戻る気配は一切ない。
「ラセルア様、あなたはこの国の女神なのですよ。この国を導く立場であらせられます。そんなあなた様が一個人の為に大切な情報を漏洩する気ですかっ」
メイドの言っていることは正しい。確かに正しいのだが、気の狂っているラセルアはそんな言葉に騙されない。きつめに目を吊り上げる。
「私はこの国の女神である前に一人の女よ。女神だから人を好きになることが許されないとでも? それこそ差別じゃない」
確かに、誰が誰を好きになろうとそれは関係ない。だけどラセルアは国の指導者なのだ。個人の感情と国のことを分けて、キッチリとしなければならない立場なのだ。
だけど恋は人を、いや女神すら盲目にしてしまうのだ。だからラセルアは、メイドの言葉を聞き入れない。
ラセルアはヴィスの前ではダメな女になるようだ。しかもラセルアはどちらかというと、好きな男に貢ぎに貢いで、貢いでるのだからきっと愛してもらえるはずと勘違いしちゃう系のダメな女なのである。
「ラセルア。お願いだ。教えてくれ。これはお前のためでもあるんだ。な、いいだろう?」
ヴィスはさりげなくラセルアの顎をくいっとして、真正面から見つめる。ぶっちゃけこの行動は好きでもなんでもない男にやられると生理的嫌悪感に見舞われるだけなのである。
だけどラセルアはヴィスを心の底から愛していたのだ。もう、目がハートでヤバイ状態になっている。
これはもう、完全に落ちていた。
「えっと、放浪の叡智の情報だっけ。今わかることは何でも答えてあげる」
「助かる。あいつらとちょっともめていてな。それに怪しいことをしているんだ。これ以上見過ごせない」
「ヴィス…………」
なんか、俺、これから正義のために戦います的な雰囲気を出しているヴィスだが、実際は私利私欲のために動いている。そんなダメ男にコロッと騙されちゃうラセルアも、ダメな女なんだろう。
「騙されてはいけませんラセルア様。正気になってください」
「私は正気よっ! ヴィス、よく聞いて」
ヴィスとラセルアがいい雰囲気を出す。セーラがこの空気に、なんだかおろおろとし始めた。きっとこういう雰囲気に慣れていないんだろう。アティーラは、まあ相変わらずなんというか……。
ヴィスの仲間は特に慌てる様子もない。だけど先ほどからメイドがすごく慌てている。セーラもアティーラもそれだけは気になっていた。なのでセーラはいつでも動けるように準備をして、甘い空気から気を反らそうとする。
「放浪の叡智は特に犯罪を犯していない無害な団体よ。昔は人々の為に動いていた素晴らしい団体だったわ。今はよく分からない方向に進んでいるけど。最近の活動内容は変な骨董品とかを集めて研究しているって感じかな? 昔と比べて人のために行動するようなことはなくなったけど、別に危険なことをしているわけでもないので国としては放置しているわ。資料によると、集めた骨董品を媒体に魔法の研究をしているみたい。今も昔も魔法漬けなのね、あの組織」
「なるほどな。それで、そいつらの居場所は分かるか」
「ええ、私は詳しく分からないけど」
ラセルアがゆっくりとメイドを指差す。
「そこのメイドさんが放浪の叡智の一員なので詳しく聞くといいわ」
その言葉を聞いた瞬間、ヴィス、セーラ、アティーラの視線が一斉にメイドに集まった。
メイドも、くてくてを狙う集団がいることを知っており、さらにラジェリーがやられたという報告も入っていた。でもまさか城までやってくるとは想定していなかったのだ。
故に、必死になって自分の正体を隠そうとした。正直、メイドはこう思っていたのだ。
一般人にそんな情報を渡す女神なんていないと。
だけど相手がヴィスだったのと、捨てられたショックで寝込んでいたせいでいつもより口が軽くなっていた。
メイドにとっては予想外の出来事だったのである。当然メイドは……。
「ラセルア様……お暇をいただきます……」
全力で逃げた。それはもう全力だった。
「すまないラセルア。俺はあいつを追うことにする。結構やばい案件なんだ」
ほかの女を追いかけようとしたヴィスにちょっとだけ文句を言いたかったラセルアだが、ヴィスの必死な表情と、逃げたメイドへの不信感から、ヴィスの言葉を信じることにする。
ヴィスたちは、見送ってくれるラセルアに軽く挨拶をした後、メイドを追いかけるために外に出た。メイドは意外と足が速く、アティーラがすぐに脱落しそうになる。
「セーラ、その借金を適当に拾って後から来てくれ。このメイドは俺が何とかする」
「わ、わかりました。という訳で、ていやっ!」
セーラがヴィスに何かをする。ヴィスの腕に印のようなものが付いて、淡い光を放ち始める。
「それはマーキング魔法みたいなもので、一定時間の間であれば居場所を把握できる魔法でです。あれを拾って必ず追い付きます」
「分かった、アティーラのことは適当に取り扱っといてくれ」
「了解しましたっ!」
ヴィスは走るスピードを上げてメイドをを追いかける。セーラとアティーラを置いていったヴィスのスピードはかなり早くなっており、メイドとの距離をグングン地締めていく。
「っち、なんでこんなすぐに……私のは奪われるわけにはいかないんだ」
メイドだって負けてはいなかった。ヴィスに追いつきそうだと思ったとたんにスピードをさらに上げる。もはや人間業ではなかった。黒をイメージしたメイド服。戦闘メイド服みたいで光沢がある分、走るメイドの姿は台所に出現する主婦の敵と酷似しているようにみてた。多分触覚がうにょんうにょんしてたら全く同じに見えていただろう。
メイドが城を出て下町に入った途端、道行く人が遠ざかる。早くて怪しいからではない。黒光りする怪しい奴に見えているからこそ、近づきたくないのだろう。
ヴィスも本当なら近づきたくはなかった。一瞬でも黒光りするあいつのことを思ってしまうと、どうしても近づくのに嫌悪感を感じてしまうのだ。
ある意味で仕方のないことかもしれないが、ヴィスにも目的がある。くてくてを手に入れて欲望に満ちた願いを叶えてもらうことだ。そのために、放浪の叡智のメンバーであるメイドを逃がすわけにはいかなかった。
メイドも敵がくてくてを狙っていることを知っているので必死に逃げようとする。でもなかなかヴィスを引きはがせないことに悩んでいた。
だからこそ、メイドは動き出すことにした。
人が誰もいないし誰も入らないような森の中に逃げ込むメイド。ヴィスはそれを追いかける。
生い茂った森の中を進むと、その先には古びた洋館があった。
静かな雰囲気があり、とてもきれいな場所だった。神秘的で、幻想的で、物語の中に出てきそうな洋館。その入り口の前でメイドは振り返る。
そして、覚悟をした目でおってきたヴィスを睨みつけた。
「ようこそおいでくださいました。せっかくですからお墓をたててみてはどうですか」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる