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7つのくてくてと放浪の賢者
エピローグ:英雄は屑
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黒い泥を奇声を上げながら追いかけたヴィスたちは、数日をかけて黒い泥を消滅させて見せた。
この事実を多くの神々が知ることになる。というのもこのバカげたことが起こったある意味原因でもある願いの女神シュティアが、号外だよと言わんばかりにヴィスたちの実績を各地の女神たちに知らせたのだ。
こういうコミュニケーションしか取れない残念な引きこもり女神シュティアであったが、彼女のおかげで、ヴィスの労働は無駄にならなかったと言えるかもしれない。
まあ、ラセルアならヴィスが事後報告しても納得してくれるだろうが、それでもほかの女神が保証してくれるだけあって、ヴィスの功績の信憑性は格段に上がっているのだ。
そのため、現在ヴィスたちはラセルアのいる王城に呼ばれて、国王と女神ラセルアにより直々に報奨金が支払われることとなった。
「ヴィス、私はあなたを信じていましたよ。あの出来事は下手をすれば世界の危機になるところでした。やっぱりヴィスは最高よ。戻って来てっ! お願いっ」
報奨金を渡しつつ復縁を望むラセルア。セーラは少しムッとしているが、アティーラはもらったお金に夢中のようだ。相変わらず残念な女神である。
「お願いと言われてもなぁ」
「ねえ、何がダメなの。私はこんなにも愛しているのに。どうして……うう」
悲しそうな表情浮かべるラセルアの姿を見た周りの人間たちが、ヴィスに向けて殺意を向けるのだが、国の英雄であるヴィスはそんな殺気をモノともせず、平然としていた。
何食わぬ顔で、もらった報奨金の入った袋を開けて、中身を数えている姿も、周りの人間を怒らせる一つの要因となっている。
「俺にはまだやるべきことがあるんだ」
キリッと真面目な顔で言うヴィスであるが、こいつがやることと言えば、ギャンブルと酒である。女は、他にもいろんな女神がいるのだが、人間の女の子は特に興味がない様子だ。その点に関しては、ラセルアも心配していないようだが、他の女神に奪われるのでは? という心配が強いらしい。
だけど、まじめな顔してそんなことを言われてしまったラセルアというと。
「うん、わかったわ。英雄であるあなたには守るべきものがたくさんあるものね。私、あなたのことを信じて待ってるから」
何を信じているかよく分からないが、ヴィスはフンと鼻で笑ってやると、ラセルアの目がハートマークになった。後ろでその様子を見ているセーラは首をかしげている。この人、本当に大丈夫なのだろうかという疑いの眼差しを向けている。
セーラも、ラセルアのポンコツぶりを見抜き始めていた。
まあともかく、見事に大金をもらったヴィスたちは式典をもらった後に解散することとなった。アティーラは報奨金を借金返済に充てるらしい。借金を返済しても莫大に余る報奨金。きっとろくでもないことに使うに違いない。だからと言ってヴィスたちが何をするわけでもない。
アティーラはヴィスたちのもとを離れてしまったが、ヴィスにはどうでもいいことだった。セーラは、ヴィスを師匠としている為、更なる修行が行われることになったらしい。
そんなこんなで数日がたった。
「師匠っ! さらに修行を付けてください。人を、人を殴りたいんですっ!」
「その禁断症状的に言っちゃうそれ、どうかと思うぞ。まあたまには山賊狩りに行くのもアリだな」
ヴィスたちは、あの隠れ家的な場所を拠点にいろいろとやらかしていた。修行と称しての暴力沙汰から始まり、怪しげな商売を始めて利益を出し、最近では山賊狩りをして懐を温めている。
すでにお金に困った様子もなく、力で成り上がった暴君のようにふるまっている。
でもなぜか、周りは狂犬のようなセーラを恐れ、ヴィスの扱いがセーラの後ろをついてくるガタイのいい弱虫とか、魚のフンとか言われており、本人は現状に納得していなかった。
「なんで俺が魚のフンなんだよっ! 納得いかねぇ」
「そうですね。ぶっ飛ばしましょう。師匠の悪口は許しません。という訳で、人を殴っていいですか?」
「よし、今日はそいつを殴り……もといい修行の相手をしてもらおう。威力の高い攻撃を繰り出すには人を殴るのが一番だからな」
「そうですよね! 私、今日もがんばっちゃいます。たくさん殴るぞー」
可愛らしく言うセーラだったが、その言葉には可愛らしさも何もなかった。どっからどう見てもやばい奴である。セーラは嬉々として人を殴りに行こうとするのだが、その日は珍しく来訪者が現れた。
「見つけましたぞ、セーラさーー」
「邪魔っ」
「ふべしっ」
豪華な服に身を包んだ、神聖セルーア帝国の関係者らしき人物が現れたが、セーラが問答無用で殴り倒す。そしてゴミを見るような目で見下して唾を吐きかけた。
「どこの誰だか知りませんが、人さまの家に乱入してくるとはいい度胸です。ぶっ飛ばしますか? ぶっ飛ばしますよ?」
「も、もうぶっ飛ばしているじゃないですか……」
涙目になりながらその場で倒れる神聖セルーア帝国の関係者っぽい人。もう気力もないようなぐったりとした状態になってしまった彼を更なる悲劇が襲う。
「ヴィス~~~~っ。たしゅけてぇぇぇぇぇぇ」
神聖セルーア帝国の関係者を踏みながら現れたのはアティーラだった。その姿は、たくさんの報奨金をもらったにしては酷いものになっていた。まるで浮浪者のようだ。女神どころか乙女であるかすら怪しく、変な異臭を放っている。実にヤバい奴となっていた。
「くっさっ! お前なんでここにいるんだよ。こっち来るなっ! あっち行け」
「師匠、ここは任せて……くっさっ。だ、大丈夫です。私が何とかしますからっ! うぐーーなんていう臭い。あなたは本当に人ですかっ! 汚物は消毒しますよ、この借金……いえ、生ごみっ」
「え、ちょ、生ごみってひどい! 私女神なのにっ! ってそれどころじゃないのっ! 助けてヴィスっ」
ちなみに、アティーラのにおいで神聖セルーア帝国の関係者は瀕死の状況だ。ヴィスは彼を一瞬だけ哀れんだ目で見下した後、すでに何もいなかったかのように視線をそらした。
ヴィスもめんどくさいことには巻き込まれたくないのだろう。それに、ただでさえめんどくさい奴が現れたのだ。これ以上めんどくさいことを増やしたくないという様子がうかがえる。
絶対に聞きたくないという様子がうかがえながらも、ヴィスはアティーラに聞いた。
「んで、どうしたんだよ」
「どうしたもこうしたもないの。借金、借金しちゃったのよっ」
「はぁ? なんでお前、この前報奨金もらって全額返済したばかりじゃねぇか」
「そうなんだけど、できる気がしたの。もっと増やせる気がしたの。あそこで3番が勝っていたら大儲けできたのよっ」
「また競馬で借金したのかよ」
「違う、ボートよっ!」
「どっちも一緒じゃボケっ」
呆れるヴィスとは裏腹に、セーラは殺意のこもった視線をアティーラの向ける。
「師匠、どうします。埋めます? 埋めちゃいます?」
「物騒なこと言うな。んで、今度は俺にどうしろってーー」
その時だった。ヴィスの家のドアが強く叩かれる。外からはドスの効いた威圧的な声が聞こえており、窓からはうっすらと黒い何かが数人いるように見えた。
「ここにいるのは分かってるんですよ。借金、キッチリ返済しようじゃありませんかあ、ああ。いい仕事紹介してやりますからね、けっけっけ」
明らかにあっちの人である。外から聞こえてきた声にアティーラは怯えていたが、それよりも、ヴィスとセーラの方がやばかった。激おこである。
「おま、面倒ごと持ってくるんじゃねぇっ」
「でも、ヴィスと一緒なら大金ゲットできそうなんだもん」
「もんとか可愛らしく言わないでくれます。師匠に迷惑かけるなんて、本当に埋めますよ」
「うわあああん、だってだってっ」
「だってじゃねぇよ。とりあえず、逃げるぞっ」
疫病神に取りつかれてしまった屑な英雄は、弟子である皇女を連れて逃げ出すという。
ダメな人間たちは今日も借金取りと追いかけっこをするのであった。
この事実を多くの神々が知ることになる。というのもこのバカげたことが起こったある意味原因でもある願いの女神シュティアが、号外だよと言わんばかりにヴィスたちの実績を各地の女神たちに知らせたのだ。
こういうコミュニケーションしか取れない残念な引きこもり女神シュティアであったが、彼女のおかげで、ヴィスの労働は無駄にならなかったと言えるかもしれない。
まあ、ラセルアならヴィスが事後報告しても納得してくれるだろうが、それでもほかの女神が保証してくれるだけあって、ヴィスの功績の信憑性は格段に上がっているのだ。
そのため、現在ヴィスたちはラセルアのいる王城に呼ばれて、国王と女神ラセルアにより直々に報奨金が支払われることとなった。
「ヴィス、私はあなたを信じていましたよ。あの出来事は下手をすれば世界の危機になるところでした。やっぱりヴィスは最高よ。戻って来てっ! お願いっ」
報奨金を渡しつつ復縁を望むラセルア。セーラは少しムッとしているが、アティーラはもらったお金に夢中のようだ。相変わらず残念な女神である。
「お願いと言われてもなぁ」
「ねえ、何がダメなの。私はこんなにも愛しているのに。どうして……うう」
悲しそうな表情浮かべるラセルアの姿を見た周りの人間たちが、ヴィスに向けて殺意を向けるのだが、国の英雄であるヴィスはそんな殺気をモノともせず、平然としていた。
何食わぬ顔で、もらった報奨金の入った袋を開けて、中身を数えている姿も、周りの人間を怒らせる一つの要因となっている。
「俺にはまだやるべきことがあるんだ」
キリッと真面目な顔で言うヴィスであるが、こいつがやることと言えば、ギャンブルと酒である。女は、他にもいろんな女神がいるのだが、人間の女の子は特に興味がない様子だ。その点に関しては、ラセルアも心配していないようだが、他の女神に奪われるのでは? という心配が強いらしい。
だけど、まじめな顔してそんなことを言われてしまったラセルアというと。
「うん、わかったわ。英雄であるあなたには守るべきものがたくさんあるものね。私、あなたのことを信じて待ってるから」
何を信じているかよく分からないが、ヴィスはフンと鼻で笑ってやると、ラセルアの目がハートマークになった。後ろでその様子を見ているセーラは首をかしげている。この人、本当に大丈夫なのだろうかという疑いの眼差しを向けている。
セーラも、ラセルアのポンコツぶりを見抜き始めていた。
まあともかく、見事に大金をもらったヴィスたちは式典をもらった後に解散することとなった。アティーラは報奨金を借金返済に充てるらしい。借金を返済しても莫大に余る報奨金。きっとろくでもないことに使うに違いない。だからと言ってヴィスたちが何をするわけでもない。
アティーラはヴィスたちのもとを離れてしまったが、ヴィスにはどうでもいいことだった。セーラは、ヴィスを師匠としている為、更なる修行が行われることになったらしい。
そんなこんなで数日がたった。
「師匠っ! さらに修行を付けてください。人を、人を殴りたいんですっ!」
「その禁断症状的に言っちゃうそれ、どうかと思うぞ。まあたまには山賊狩りに行くのもアリだな」
ヴィスたちは、あの隠れ家的な場所を拠点にいろいろとやらかしていた。修行と称しての暴力沙汰から始まり、怪しげな商売を始めて利益を出し、最近では山賊狩りをして懐を温めている。
すでにお金に困った様子もなく、力で成り上がった暴君のようにふるまっている。
でもなぜか、周りは狂犬のようなセーラを恐れ、ヴィスの扱いがセーラの後ろをついてくるガタイのいい弱虫とか、魚のフンとか言われており、本人は現状に納得していなかった。
「なんで俺が魚のフンなんだよっ! 納得いかねぇ」
「そうですね。ぶっ飛ばしましょう。師匠の悪口は許しません。という訳で、人を殴っていいですか?」
「よし、今日はそいつを殴り……もといい修行の相手をしてもらおう。威力の高い攻撃を繰り出すには人を殴るのが一番だからな」
「そうですよね! 私、今日もがんばっちゃいます。たくさん殴るぞー」
可愛らしく言うセーラだったが、その言葉には可愛らしさも何もなかった。どっからどう見てもやばい奴である。セーラは嬉々として人を殴りに行こうとするのだが、その日は珍しく来訪者が現れた。
「見つけましたぞ、セーラさーー」
「邪魔っ」
「ふべしっ」
豪華な服に身を包んだ、神聖セルーア帝国の関係者らしき人物が現れたが、セーラが問答無用で殴り倒す。そしてゴミを見るような目で見下して唾を吐きかけた。
「どこの誰だか知りませんが、人さまの家に乱入してくるとはいい度胸です。ぶっ飛ばしますか? ぶっ飛ばしますよ?」
「も、もうぶっ飛ばしているじゃないですか……」
涙目になりながらその場で倒れる神聖セルーア帝国の関係者っぽい人。もう気力もないようなぐったりとした状態になってしまった彼を更なる悲劇が襲う。
「ヴィス~~~~っ。たしゅけてぇぇぇぇぇぇ」
神聖セルーア帝国の関係者を踏みながら現れたのはアティーラだった。その姿は、たくさんの報奨金をもらったにしては酷いものになっていた。まるで浮浪者のようだ。女神どころか乙女であるかすら怪しく、変な異臭を放っている。実にヤバい奴となっていた。
「くっさっ! お前なんでここにいるんだよ。こっち来るなっ! あっち行け」
「師匠、ここは任せて……くっさっ。だ、大丈夫です。私が何とかしますからっ! うぐーーなんていう臭い。あなたは本当に人ですかっ! 汚物は消毒しますよ、この借金……いえ、生ごみっ」
「え、ちょ、生ごみってひどい! 私女神なのにっ! ってそれどころじゃないのっ! 助けてヴィスっ」
ちなみに、アティーラのにおいで神聖セルーア帝国の関係者は瀕死の状況だ。ヴィスは彼を一瞬だけ哀れんだ目で見下した後、すでに何もいなかったかのように視線をそらした。
ヴィスもめんどくさいことには巻き込まれたくないのだろう。それに、ただでさえめんどくさい奴が現れたのだ。これ以上めんどくさいことを増やしたくないという様子がうかがえる。
絶対に聞きたくないという様子がうかがえながらも、ヴィスはアティーラに聞いた。
「んで、どうしたんだよ」
「どうしたもこうしたもないの。借金、借金しちゃったのよっ」
「はぁ? なんでお前、この前報奨金もらって全額返済したばかりじゃねぇか」
「そうなんだけど、できる気がしたの。もっと増やせる気がしたの。あそこで3番が勝っていたら大儲けできたのよっ」
「また競馬で借金したのかよ」
「違う、ボートよっ!」
「どっちも一緒じゃボケっ」
呆れるヴィスとは裏腹に、セーラは殺意のこもった視線をアティーラの向ける。
「師匠、どうします。埋めます? 埋めちゃいます?」
「物騒なこと言うな。んで、今度は俺にどうしろってーー」
その時だった。ヴィスの家のドアが強く叩かれる。外からはドスの効いた威圧的な声が聞こえており、窓からはうっすらと黒い何かが数人いるように見えた。
「ここにいるのは分かってるんですよ。借金、キッチリ返済しようじゃありませんかあ、ああ。いい仕事紹介してやりますからね、けっけっけ」
明らかにあっちの人である。外から聞こえてきた声にアティーラは怯えていたが、それよりも、ヴィスとセーラの方がやばかった。激おこである。
「おま、面倒ごと持ってくるんじゃねぇっ」
「でも、ヴィスと一緒なら大金ゲットできそうなんだもん」
「もんとか可愛らしく言わないでくれます。師匠に迷惑かけるなんて、本当に埋めますよ」
「うわあああん、だってだってっ」
「だってじゃねぇよ。とりあえず、逃げるぞっ」
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