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2章
その頃の王国
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「王女はまだ見つからないのかっ!」
と、部屋中に声が響いた。
「はっ、はい。申し訳ありませんっ」
と、怯える家臣。
「はぁ~。どこに行ったのだ、あの子は・・・・」
すると、部屋のドアが開いて王妃のソハが入ってきた。
「王様、あまり深く考え込まないで下さい」
どうしてソハは冷静で居られるのだろう。
「だがっ。お前は心配ではないのか?あの愛らしさだ、何が起こってもおかしくないのだぞ!」
「心配ですよ?ですが、あの子の事です。きっといつものように元気よく帰ってくることでしょう」
と、ソハはニコッと笑って言った。
確かに、ソハの言うことも間違っていないかもしれない。
でも、もしも誘拐でもされていたらっ。
私は耐えられる自信が無い。
「ティア・・・・どこに行ってしまったのだ」
と、私が今にも消えてしまいそうな声で呟くと、ソハは優しく抱き締めてくれた。
「大丈夫、大丈夫です。ですので、王子達に任せっぱなしの仕事をどうにかしましょうね?」
鬼だ、鬼がいる。
さっきまでの優しい妻はどこへ行ってしまったのだ。
「ティアが居ないと仕事しない」
「王様?ティアの宝物は何か知っていますか?」
と、ソハは問いかけてきた。
「さぁ。何だろうな」
「あの子の宝物は、この国の皆の笑顔だそうです。帰ってきた時に人々が笑顔でなかったら、あの子は悲しむんじゃないのですか?」
「それもそうだな」
全く、我が妻には敵わないな。
と、部屋中に声が響いた。
「はっ、はい。申し訳ありませんっ」
と、怯える家臣。
「はぁ~。どこに行ったのだ、あの子は・・・・」
すると、部屋のドアが開いて王妃のソハが入ってきた。
「王様、あまり深く考え込まないで下さい」
どうしてソハは冷静で居られるのだろう。
「だがっ。お前は心配ではないのか?あの愛らしさだ、何が起こってもおかしくないのだぞ!」
「心配ですよ?ですが、あの子の事です。きっといつものように元気よく帰ってくることでしょう」
と、ソハはニコッと笑って言った。
確かに、ソハの言うことも間違っていないかもしれない。
でも、もしも誘拐でもされていたらっ。
私は耐えられる自信が無い。
「ティア・・・・どこに行ってしまったのだ」
と、私が今にも消えてしまいそうな声で呟くと、ソハは優しく抱き締めてくれた。
「大丈夫、大丈夫です。ですので、王子達に任せっぱなしの仕事をどうにかしましょうね?」
鬼だ、鬼がいる。
さっきまでの優しい妻はどこへ行ってしまったのだ。
「ティアが居ないと仕事しない」
「王様?ティアの宝物は何か知っていますか?」
と、ソハは問いかけてきた。
「さぁ。何だろうな」
「あの子の宝物は、この国の皆の笑顔だそうです。帰ってきた時に人々が笑顔でなかったら、あの子は悲しむんじゃないのですか?」
「それもそうだな」
全く、我が妻には敵わないな。
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