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第2話
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「…ここはどこだ?」
程よく暗く、そして程よく狭い。四角の部屋で壁沿いにそれぞれ本棚、食器棚、机と椅子がある、椅子の上には表紙が暗めの赤色の本一冊と、とてもいい香りがするコーヒー。なぜだろう、ここにいると落ち着く、まさに俺のために存在する部屋といってもいい。俺は、そのまま何年も使っているかのような流れで椅子に座り机の上にあった本を読んでみた。本の内容は自分のプロフィールと五十音に書かれたひらがなや、カタカナ、漢字やアルファベットまである。そして、次のページをめくると無数の単語が並べられていた。特に配列に意味はなくただずらずらと。俺はその本を見るないなや、この本に、そしてこの空間を疑問に思いながらもコーヒーを一口飲んだ。不思議な気分になる。いい匂いはするが、味も香りもはっきりしてない。飲んでいるようで飲んでいない。匂いを嗅ぐようで嗅いでない。いうならば『曖昧』
ああ、なるほど。夢や記憶の世界。少なくともリアルでないことは確かだ。
自分が今、置かれている環境に納得しつつ、次のページをめくった。そこには何も書いていなかった。驚いて次々とページをめくったが消しゴムで乱暴に消されたようなページがあり、それどころか破れていたページすらあった。それを見た瞬間、なぜかはわからないが、焦って本棚にあった色とりどりの表紙の本を狂ったように読もうとした。しかし、全て白紙だった。何かは、書かれていた。しかし何者かによって消された。
俺は俺は一体…
突然俺の目の前に黒い本が現れひとりでに開いた。そこには『俺?』と書かれていた。それを皮切りに続々と黒い本が現れ先ほどと同じように『私?』『僕?』『自分?』『I?』といったような一人称のみしか書かれていない本を見せつけてくるように開いてきて、ついには幻聴まで聞こえてくるようになった。
「俺は…俺は一体、なんなんだ!」
頭を抱え込みそう叫ぶと暗かった部屋は明るくなり小鳥のさえずりが聞こえてきた。よかった、夢が覚めたようだ………そういえば目が覚めた時から気に待っているのだが、腹部に謎の程よい重さを感じる。
「あっ、おはよー」
俺の腹の上にはショートの幼女?のような子供が馬乗りになっていた。
「キミ…何してるの?」
「ふふん、お兄さ…いやお兄ちゃん。こう言うのって一昔前の、『妹物のギャルゲーのシュチュエーション』みたいでしょ」
え、何?ぎゃるげー?ぎゃるげーって何?
「でも残念!僕は男の娘でした~!」
何を言っているかはわからないが、なんだろう、この感じは色々とまずい気がする。
「うーん、溢れる若気の至りが止められないから~僕みたいに可愛い子なら、男でも別にいいよってんなら、ボクも~付き合ってあげても~別に…」
「ねえ、何言ってるかわからないけど、とりあえずどいてくれるとありがたいなボク」
少年は一瞬ビクッとなると、スッと立ち上がり、ショボーンと言う擬音が合いそうな態度で部屋から出て行った。なんだか罪悪感を感じるが、きっといい方向に進んだと信じよう
おそらくここがルシナの言っていたギルドだろうが…大丈夫だろうか、いやメルンタル的な意味で
程よく暗く、そして程よく狭い。四角の部屋で壁沿いにそれぞれ本棚、食器棚、机と椅子がある、椅子の上には表紙が暗めの赤色の本一冊と、とてもいい香りがするコーヒー。なぜだろう、ここにいると落ち着く、まさに俺のために存在する部屋といってもいい。俺は、そのまま何年も使っているかのような流れで椅子に座り机の上にあった本を読んでみた。本の内容は自分のプロフィールと五十音に書かれたひらがなや、カタカナ、漢字やアルファベットまである。そして、次のページをめくると無数の単語が並べられていた。特に配列に意味はなくただずらずらと。俺はその本を見るないなや、この本に、そしてこの空間を疑問に思いながらもコーヒーを一口飲んだ。不思議な気分になる。いい匂いはするが、味も香りもはっきりしてない。飲んでいるようで飲んでいない。匂いを嗅ぐようで嗅いでない。いうならば『曖昧』
ああ、なるほど。夢や記憶の世界。少なくともリアルでないことは確かだ。
自分が今、置かれている環境に納得しつつ、次のページをめくった。そこには何も書いていなかった。驚いて次々とページをめくったが消しゴムで乱暴に消されたようなページがあり、それどころか破れていたページすらあった。それを見た瞬間、なぜかはわからないが、焦って本棚にあった色とりどりの表紙の本を狂ったように読もうとした。しかし、全て白紙だった。何かは、書かれていた。しかし何者かによって消された。
俺は俺は一体…
突然俺の目の前に黒い本が現れひとりでに開いた。そこには『俺?』と書かれていた。それを皮切りに続々と黒い本が現れ先ほどと同じように『私?』『僕?』『自分?』『I?』といったような一人称のみしか書かれていない本を見せつけてくるように開いてきて、ついには幻聴まで聞こえてくるようになった。
「俺は…俺は一体、なんなんだ!」
頭を抱え込みそう叫ぶと暗かった部屋は明るくなり小鳥のさえずりが聞こえてきた。よかった、夢が覚めたようだ………そういえば目が覚めた時から気に待っているのだが、腹部に謎の程よい重さを感じる。
「あっ、おはよー」
俺の腹の上にはショートの幼女?のような子供が馬乗りになっていた。
「キミ…何してるの?」
「ふふん、お兄さ…いやお兄ちゃん。こう言うのって一昔前の、『妹物のギャルゲーのシュチュエーション』みたいでしょ」
え、何?ぎゃるげー?ぎゃるげーって何?
「でも残念!僕は男の娘でした~!」
何を言っているかはわからないが、なんだろう、この感じは色々とまずい気がする。
「うーん、溢れる若気の至りが止められないから~僕みたいに可愛い子なら、男でも別にいいよってんなら、ボクも~付き合ってあげても~別に…」
「ねえ、何言ってるかわからないけど、とりあえずどいてくれるとありがたいなボク」
少年は一瞬ビクッとなると、スッと立ち上がり、ショボーンと言う擬音が合いそうな態度で部屋から出て行った。なんだか罪悪感を感じるが、きっといい方向に進んだと信じよう
おそらくここがルシナの言っていたギルドだろうが…大丈夫だろうか、いやメルンタル的な意味で
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