3 / 3
第2話
しおりを挟む
「…ここはどこだ?」
程よく暗く、そして程よく狭い。四角の部屋で壁沿いにそれぞれ本棚、食器棚、机と椅子がある、椅子の上には表紙が暗めの赤色の本一冊と、とてもいい香りがするコーヒー。なぜだろう、ここにいると落ち着く、まさに俺のために存在する部屋といってもいい。俺は、そのまま何年も使っているかのような流れで椅子に座り机の上にあった本を読んでみた。本の内容は自分のプロフィールと五十音に書かれたひらがなや、カタカナ、漢字やアルファベットまである。そして、次のページをめくると無数の単語が並べられていた。特に配列に意味はなくただずらずらと。俺はその本を見るないなや、この本に、そしてこの空間を疑問に思いながらもコーヒーを一口飲んだ。不思議な気分になる。いい匂いはするが、味も香りもはっきりしてない。飲んでいるようで飲んでいない。匂いを嗅ぐようで嗅いでない。いうならば『曖昧』
ああ、なるほど。夢や記憶の世界。少なくともリアルでないことは確かだ。
自分が今、置かれている環境に納得しつつ、次のページをめくった。そこには何も書いていなかった。驚いて次々とページをめくったが消しゴムで乱暴に消されたようなページがあり、それどころか破れていたページすらあった。それを見た瞬間、なぜかはわからないが、焦って本棚にあった色とりどりの表紙の本を狂ったように読もうとした。しかし、全て白紙だった。何かは、書かれていた。しかし何者かによって消された。
俺は俺は一体…
突然俺の目の前に黒い本が現れひとりでに開いた。そこには『俺?』と書かれていた。それを皮切りに続々と黒い本が現れ先ほどと同じように『私?』『僕?』『自分?』『I?』といったような一人称のみしか書かれていない本を見せつけてくるように開いてきて、ついには幻聴まで聞こえてくるようになった。
「俺は…俺は一体、なんなんだ!」
頭を抱え込みそう叫ぶと暗かった部屋は明るくなり小鳥のさえずりが聞こえてきた。よかった、夢が覚めたようだ………そういえば目が覚めた時から気に待っているのだが、腹部に謎の程よい重さを感じる。
「あっ、おはよー」
俺の腹の上にはショートの幼女?のような子供が馬乗りになっていた。
「キミ…何してるの?」
「ふふん、お兄さ…いやお兄ちゃん。こう言うのって一昔前の、『妹物のギャルゲーのシュチュエーション』みたいでしょ」
え、何?ぎゃるげー?ぎゃるげーって何?
「でも残念!僕は男の娘でした~!」
何を言っているかはわからないが、なんだろう、この感じは色々とまずい気がする。
「うーん、溢れる若気の至りが止められないから~僕みたいに可愛い子なら、男でも別にいいよってんなら、ボクも~付き合ってあげても~別に…」
「ねえ、何言ってるかわからないけど、とりあえずどいてくれるとありがたいなボク」
少年は一瞬ビクッとなると、スッと立ち上がり、ショボーンと言う擬音が合いそうな態度で部屋から出て行った。なんだか罪悪感を感じるが、きっといい方向に進んだと信じよう
おそらくここがルシナの言っていたギルドだろうが…大丈夫だろうか、いやメルンタル的な意味で
程よく暗く、そして程よく狭い。四角の部屋で壁沿いにそれぞれ本棚、食器棚、机と椅子がある、椅子の上には表紙が暗めの赤色の本一冊と、とてもいい香りがするコーヒー。なぜだろう、ここにいると落ち着く、まさに俺のために存在する部屋といってもいい。俺は、そのまま何年も使っているかのような流れで椅子に座り机の上にあった本を読んでみた。本の内容は自分のプロフィールと五十音に書かれたひらがなや、カタカナ、漢字やアルファベットまである。そして、次のページをめくると無数の単語が並べられていた。特に配列に意味はなくただずらずらと。俺はその本を見るないなや、この本に、そしてこの空間を疑問に思いながらもコーヒーを一口飲んだ。不思議な気分になる。いい匂いはするが、味も香りもはっきりしてない。飲んでいるようで飲んでいない。匂いを嗅ぐようで嗅いでない。いうならば『曖昧』
ああ、なるほど。夢や記憶の世界。少なくともリアルでないことは確かだ。
自分が今、置かれている環境に納得しつつ、次のページをめくった。そこには何も書いていなかった。驚いて次々とページをめくったが消しゴムで乱暴に消されたようなページがあり、それどころか破れていたページすらあった。それを見た瞬間、なぜかはわからないが、焦って本棚にあった色とりどりの表紙の本を狂ったように読もうとした。しかし、全て白紙だった。何かは、書かれていた。しかし何者かによって消された。
俺は俺は一体…
突然俺の目の前に黒い本が現れひとりでに開いた。そこには『俺?』と書かれていた。それを皮切りに続々と黒い本が現れ先ほどと同じように『私?』『僕?』『自分?』『I?』といったような一人称のみしか書かれていない本を見せつけてくるように開いてきて、ついには幻聴まで聞こえてくるようになった。
「俺は…俺は一体、なんなんだ!」
頭を抱え込みそう叫ぶと暗かった部屋は明るくなり小鳥のさえずりが聞こえてきた。よかった、夢が覚めたようだ………そういえば目が覚めた時から気に待っているのだが、腹部に謎の程よい重さを感じる。
「あっ、おはよー」
俺の腹の上にはショートの幼女?のような子供が馬乗りになっていた。
「キミ…何してるの?」
「ふふん、お兄さ…いやお兄ちゃん。こう言うのって一昔前の、『妹物のギャルゲーのシュチュエーション』みたいでしょ」
え、何?ぎゃるげー?ぎゃるげーって何?
「でも残念!僕は男の娘でした~!」
何を言っているかはわからないが、なんだろう、この感じは色々とまずい気がする。
「うーん、溢れる若気の至りが止められないから~僕みたいに可愛い子なら、男でも別にいいよってんなら、ボクも~付き合ってあげても~別に…」
「ねえ、何言ってるかわからないけど、とりあえずどいてくれるとありがたいなボク」
少年は一瞬ビクッとなると、スッと立ち上がり、ショボーンと言う擬音が合いそうな態度で部屋から出て行った。なんだか罪悪感を感じるが、きっといい方向に進んだと信じよう
おそらくここがルシナの言っていたギルドだろうが…大丈夫だろうか、いやメルンタル的な意味で
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
聖女じゃない私の奇跡
あんど もあ
ファンタジー
田舎の農家に生まれた平民のクレアは、少しだけ聖魔法が使える。あくまでもほんの少し。
だが、その魔法で蝗害を防いだ事から「聖女ではないか」と王都から調査が来ることに。
「私は聖女じゃありません!」と言っても聞いてもらえず…。
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる