ニートじゃなくてただの無職がVRMMOで釣りをするお話はどうですか?

華翔誠

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第二部 淡水の王者と虫の王者

サイド「井戸端板 虫の探求者」

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「結局さ、虫の探究者ってユニーク称号なわけ?」
「だろうな。」
「ということは、カンピオーネともう一人の人のみか。」
「てか標本は、そのもう一人が作ったんじゃね?」
「そもそも、標本って何だよ・・・。」
「探検家のスキルだろ。」
「採集から派生するらしいぞ。」
「探検家自体、居るのか?」
「殆どの奴が、採集の使い道わからなくて、盗賊に転職してる。」
「よくもまあ、頑張ったよな?」
「昆虫採集好きなんでね?」
「奴は、インセクトドクター(ID)だからな。」
「でもさ、そのID居なかったら、虫の洞窟どうなってた?」
「永遠に封印されたままだろ。」
「16種類の生贄とかヒントすらなかったのか?」
「まったくない。」
「だな、攻略ギルドも最初は必死になってたからな。」
「16種類の標本作るのって難しいのか?」
「さあ?」
「採集のやり方すら誰もわからんだろ・・・。」
「聞いた話だと、虫系を一旦、気絶させるらしい。」
「気絶ってあったっけ?」
「探検家のスキルちゃう?」
「頭を殴れば気絶するらしい。」
「は?」
「おいおい、虫系なめんなよっ!」
「他の虫ならいざ知らず、陰鬱な森の虫が殴れるわけないだろっ!」
「んだ!」
「だから、カンピオーネの出番なんだろ。」
「!」
「!!」
「!!!」
「い、いやまて、いくらカンピオーネでもスズメ系は殴れまい?」
「16種揃えてるんだから、殴ってんだろ?」
「カンピオーネは、化け物かっ!」
「知らんのか?奴はβの頃から化け物だよ。」
「今後、探検家増えるかな?」
「増えんだろ。」
「もう役目終わったしな。」
「んだ。」
「メリットがない。」
「お前ら知らんのか?家具たんが買ってくれるみたいだぞ?」
「俺の嫁が?」
「いや、俺の!」
「お前ら、嫁は一人にしとけよ。」
「そういや、標本入りの家具、めちゃ高だよな?」
「適正だろ。」
「標本の貴重性考えたら、家具たんは、間違ってないかと。」
「うちのギルド、レインボーテントウの家具あったな。」
「キングヘラクレスとか無いのかな?」
「レア敵だろそれ?」
「居るのかっ!」
「会った事あるけど、全滅したが何か?」
「めちゃ強だよな。」
「むしろ、レア敵だが、会いたくない。」
「あれ、気絶するの?」
「さあ?」
「例え、気絶してIDが標本にしたとしよう。
でもあの巨大なキングヘラクレスを、何の家具にすんねんっ!」
「さすがにあの大きさは、邪魔かもな。」
「飾ってあったら、迫力あるべ。」
「家具たんって、埋め込みのスキル持ってるから、壁に埋め込めるんでね?」
「!!!」
「キングヘラクレス欲しくなった!」
「ギルドルームの壁にあれ居たら、いいなっ!」
「男のロマンだな。」
「何にせよ、ID拉致らないと話にならないと思うが?」
「そうだね・・・。」
「スタートは、そこからか・・・。」
「いや、だからさ、お前らで勝てるのか?キングヘラクレスに?」
「無理。」
「俺、見たら逃げるよ?」
「じゃあ、IDとカンピオーネ拉致ればいいだろ。」
「おおー、その手があった!」
「いくらカンピオーネでも無理だと思うが?」
「一人でどうこうなる敵じゃないぞ。」
「勝ったPTいるのかな?」
「連合の奴らが勝ってる。」
「さすが連合っ!」
「でも3人死んで、ギリギリとか書いてあった。」
「そんなのどうやって気絶させるんじゃ?」
「カンピオーネなら・・・。」
「奴ならきっと・・・。」
「お前らなあ、カンピオーネなら何でも出来ると思ってるんじゃね?」
「俺もそこまでは、思ってなかったが、今回の件考えると・・・。」
「やりそうだよな?」
「うん、そんな気がする・・・。」
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