花の庭と実りの庭

mokia

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大公殿下は猫化の猛獣

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 猫化の猛獣が人化するとこんな感じかな。やや三白眼の釣り気味アーモンドアイ。黒髪に黄色い目はどこか黒豹を思い起こさせる。理想の好みが詰まった姿に思わずうっとりしてしまう。

 横に居る大公閣下は美形だけど、かなり体格が良いからか威圧感を感じる。

「ジギワルド、婚約者候補となるレメント侯爵家の者だ挨拶せよ」
「はい、ヴィルディスティア大公 嫡男ジギワルドと申します。」

 まだ6歳なのにしっかりしてる。そして子供の割には低めのアルトボイスに聞き惚れてしまう。父の挨拶の後に促され大公閣下、大公殿下に挨拶する。

「お、お初にお目にかかります、れ、レメント侯爵家次男フリッツィと申します。」

 大公殿下に見とれたせいでどもってしまった。

 顔に熱が集まるのを感じてうつむく。前世の小説で読んだ、悪役令息?の大公殿下がこれ程自分好みとはい知らなかった。

 小説は挿し絵が無く、主人公とヒーローで有る王子の絵しか無かったのだ。大公殿下の描写も詳しく書かれては居なかった。大公殿下は小説で婚約者の主人公に辛く当たり王子に諌められるも改善しなかったことで廃嫡となる。

 スピンオフ作品で出てたけど、廃嫡は本来不当だ。主人公の加護は国の契約とは関係無く、国と関係する婚姻関係を結ぶべき相手は王子の側近に居る。実はレメント侯爵次男のフリッツィ事、僕で有る。

 小説の主人公は女児のため加護が出た女児を婚約者、加護が有るものの男児のフリッツィは王子の側近として王家のそばに侍ることになった。

 王家と大公家が契約した精霊により、大公家の婚約者は精霊が決める。精霊の加護の有るものに大公家に入った者は引かれる。そう言う契約がされていると思われている。大公家は精霊の契約者以外はどうでも良くなり、精霊の加護の有るもののみを愛する。ある種の呪いがかけられている。
 その為妖精の加護が有る主人公は大公殿下に取っては偽物の婚約者、大事にする筈がない。
 大公家は基本領地から出ず加護の有るものを王家が引き合わせることで婚約関係を結ぶ。王子の側近となったフリッツィと大公殿下が出会うのは大公殿下が王立学院入学後。それもほとんど卒業間近の大公殿下に廃嫡をだされた時である。
 紛らわしい加護を持つ主人公により、王家が勘違いしたことによる不当な廃嫡なのである。そして王家はそれを隠したままフリッツィを元大公殿下に会わせ、病んデレになった大公殿下に捕らわれるのがスピンオフ作品である。

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