21 / 47
パレード
しおりを挟む
ルド様の格好良さに転げ回りたい。しかしパレードの準備をしないといけない。お風呂に入って再度磨かれる。痺れた足を入念にマッサージされてから、パレード用の衣装に着替える。
「ツツィ、綺麗だ。」
衣装に合わせてまとめあげた髪のお陰でうなじが寒く感じる。そこに口付けを落とされた。一気に首元が熱くなる。
「るど、さまぁ」
吐息のような呼びかけにクスリと笑みをもらした後、ルド様のエスコートで馬車に乗る。
パレード用の馬車は高い場所に座席が有る、下位に侍従や侍女が入り、取り外し出来る階段で馬車に乗る。腰が引けている僕を抱き上げ、軽やかに馬車に登ってしまった。
僕達が乗った後、階段ははずされ、馬車の荷台に乗せて運ぶ。
馬車は王城を出た後市内をぐるっと回って王城に戻って来る。かなりの人数街に人が来ている。国民達は実りの良さと気候の安定にとても感謝しているらしい。僕達を一目見ようと集まって来た。
市民達に手を振りながら時折ルド様に視線を向ける。今日は格好いいルド様を2種類も見れるなんて。幸せ過ぎてぼんやりしそうな思考を、現実に引き戻しながら手を振る。
少し先に広場のようなところが有るそろそろ休憩だ。広場に馬車が入るとすぐにルド様の侍従が大きな日傘さす。視線を避けるためだ。階段を掛けられるのを見ながらこの侍従はどこから来たんだろう、なんて考えていた。
侍従が階段を降りる。
「る、ルド様!」
座ったままの姿勢から抱き上げられた。
「階段が怖いんだろう。捕まっていて。」
僕を見ながら小首をかしげるルド様は、安定した足取りで階段を下りた。
休憩用に広場に作られた簡易の小屋ではエメリアがお茶を用意してくれていた。ずっと手を振って居たので腕が疲れた。エメリアが気転を効かせてマッサージをしてくれた。
しばしの休憩も終わりパレードに戻る。距離は後半分だ。再度抱き上げられて階段を上る。ルド様は魔力を使って強化しているからか特に疲れた様子はない。今度は膝の上に乗せられる。
「ルド様、さすがに恥ずかしいです。」
「ずっと手を振るだけなのも飽きて来たからね、少しサービスしよう。」
侍従が傘を外し、外から視線を受ける。ルド様の膝に乗る姿を見られながらパレードは進む。外から見えない場所でイタズラするルド様に百面相しながら進んだパレードはあっという間に終わった。
王城に戻ったけど、立てない僕を抱き上げたままのルド様に父上と兄上は諦めたようなため息をついた。
再度用意された部屋で着替えて帰宅の準備をする。大公家を経由し、レメント侯爵家に帰る。王城に居ると余計なことに巻き込まれるかもしれないからだ。
陰謀渦巻く?王城はさっさと退散するに限るよね。
「ツツィ、綺麗だ。」
衣装に合わせてまとめあげた髪のお陰でうなじが寒く感じる。そこに口付けを落とされた。一気に首元が熱くなる。
「るど、さまぁ」
吐息のような呼びかけにクスリと笑みをもらした後、ルド様のエスコートで馬車に乗る。
パレード用の馬車は高い場所に座席が有る、下位に侍従や侍女が入り、取り外し出来る階段で馬車に乗る。腰が引けている僕を抱き上げ、軽やかに馬車に登ってしまった。
僕達が乗った後、階段ははずされ、馬車の荷台に乗せて運ぶ。
馬車は王城を出た後市内をぐるっと回って王城に戻って来る。かなりの人数街に人が来ている。国民達は実りの良さと気候の安定にとても感謝しているらしい。僕達を一目見ようと集まって来た。
市民達に手を振りながら時折ルド様に視線を向ける。今日は格好いいルド様を2種類も見れるなんて。幸せ過ぎてぼんやりしそうな思考を、現実に引き戻しながら手を振る。
少し先に広場のようなところが有るそろそろ休憩だ。広場に馬車が入るとすぐにルド様の侍従が大きな日傘さす。視線を避けるためだ。階段を掛けられるのを見ながらこの侍従はどこから来たんだろう、なんて考えていた。
侍従が階段を降りる。
「る、ルド様!」
座ったままの姿勢から抱き上げられた。
「階段が怖いんだろう。捕まっていて。」
僕を見ながら小首をかしげるルド様は、安定した足取りで階段を下りた。
休憩用に広場に作られた簡易の小屋ではエメリアがお茶を用意してくれていた。ずっと手を振って居たので腕が疲れた。エメリアが気転を効かせてマッサージをしてくれた。
しばしの休憩も終わりパレードに戻る。距離は後半分だ。再度抱き上げられて階段を上る。ルド様は魔力を使って強化しているからか特に疲れた様子はない。今度は膝の上に乗せられる。
「ルド様、さすがに恥ずかしいです。」
「ずっと手を振るだけなのも飽きて来たからね、少しサービスしよう。」
侍従が傘を外し、外から視線を受ける。ルド様の膝に乗る姿を見られながらパレードは進む。外から見えない場所でイタズラするルド様に百面相しながら進んだパレードはあっという間に終わった。
王城に戻ったけど、立てない僕を抱き上げたままのルド様に父上と兄上は諦めたようなため息をついた。
再度用意された部屋で着替えて帰宅の準備をする。大公家を経由し、レメント侯爵家に帰る。王城に居ると余計なことに巻き込まれるかもしれないからだ。
陰謀渦巻く?王城はさっさと退散するに限るよね。
31
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
その首輪は、弟の牙でしか外せない。
ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。
第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。
初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。
「今すぐ部屋から出ろ!」
独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。
翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。
「俺以外に触らせるな」
そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。
弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。
本当にこのままでもいいのか。
ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。
その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。
どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。
リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24)
※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。
三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。
後宮に咲く美しき寵后
不来方しい
BL
フィリの故郷であるルロ国では、真っ白な肌に金色の髪を持つ人間は魔女の生まれ変わりだと伝えられていた。生まれた者は民衆の前で焚刑に処し、こうして人々の安心を得る一方、犠牲を当たり前のように受け入れている国だった。
フィリもまた雪のような肌と金髪を持って生まれ、来るべきときに備え、地下の部屋で閉じ込められて生活をしていた。第四王子として生まれても、処刑への道は免れられなかった。
そんなフィリの元に、縁談の話が舞い込んでくる。
縁談の相手はファルーハ王国の第三王子であるヴァシリス。顔も名前も知らない王子との結婚の話は、同性婚に偏見があるルロ国にとって、フィリはさらに肩身の狭い思いをする。
ファルーハ王国は砂漠地帯にある王国であり、雪国であるルロ国とは真逆だ。縁談などフィリ信じず、ついにそのときが来たと諦めの境地に至った。
情報がほとんどないファルーハ王国へ向かうと、国を上げて祝福する民衆に触れ、処刑場へ向かうものだとばかり思っていたフィリは困惑する。
狼狽するフィリの元へ現れたのは、浅黒い肌と黒髪、サファイア色の瞳を持つヴァシリスだった。彼はまだ成人にはあと二年早い子供であり、未成年と婚姻の儀を行うのかと不意を突かれた。
縁談の持ち込みから婚儀までが早く、しかも相手は未成年。そこには第二王子であるジャミルの思惑が隠されていて──。
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりました。
これからもどうぞよろしくお願い致します!
表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。校正も自力です!(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる