花の庭と実りの庭

mokia

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成長の兆しと変化の2年目

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 新年には妹であるミーシャが10歳になる。本格的な社交を始める年になった。身内以外のお茶会や婚約者探しが始まる事になる。既に身内から幾つか釣書が来ているらしい。

 お祝いにお茶会に持って行っても恥ずかしく無い程度にしっかり刺繍を入れたハンカチーフをプレゼントした。なかなかの力作だ。制作のために放課後のルド様と仲を見せつける勤めはおろそかに成ってしまったけど、ルド様は許してくれた。それに僕が刺繍を頑張っている間はルド様が抱えてくれて居たから仲の良さは見せつけられた筈だ。

 ついでにルド様との10年記念もこの時に作った。出会って10年ルド様の子供から大人になる過渡期を共にした。嫌いに成るどころか、ますます好きに成る。小説の僕がルド様に捕まったのは仕方ない事だったんだと実感している。そして病んデレの素養は有るもののスパダリマックスに育ったルド様を見て、やはり早く出会えて良かったと子供の自分に感謝した。

 レメント侯爵家では、弟と甥っ子にも対面する事となった。子育てが落ち着くまで義姉上もレメント侯爵家で育てるらしく、僕が学園に戻ってからレメント侯爵家に戻って居た見たい。二人ともとっても可愛いかった。しばらくは兄弟のように一緒にしておくと言ってた。

 学園が休みの間はルド様の果実もお休みし、魔力も極力取り入れない為、口付けも禁止された。ますますルド様のイタズラと甘噛みが増えた。時々強く噛まれたり吸われたりするので体の何処かしらに跡が有る状態だ。

 気持ちがいいのでやめてとは言わないけど、エメリアの目が何か言いたげだった。

 2年目めの学園生活が始まると彼女は僕達に意識を向けなくなった。何か忙しそうにしている。おかげで平穏なルド様との仲良しライフを満喫した。前期が終わる頃に、僕に成長の兆しが見えた。少し反応するようになったのだ。

 お誕生祝いの時だった為、喜んだルド様にさんざん弄られ過ぎて泣いたのは仕方ないよね。


 期中休み中、彼女の婚約が発表された。

 引き取られた公爵家の嫡男と婚約したそうだ。彼女は2年で学園生活を終了し、その後直ぐに結婚となるらしい。

 彼女の実家が少しややこしいことになって居て、巻き込まれないようにするためらしい。王子は精霊との約束により、別に婚約者候補が居るため、公爵家の嫡男と婚姻を結ぶことになったそうだ。お互いに憎からず思っていた様なので悪い話しでは無かったのだろう。

 そして、その婚約者候補が僕の妹であるミーシャだ。

 大公家に子孫が途絶える時は、レメント侯爵家と王家が婚姻しその子に大公家の愛し子を出す、と初代大公婦人の言である。王家とレメント侯爵家の婚姻以外で大公家を次ぐ愛し子が出なかったのは証明されて居るため、子供が出来ない?僕達の次代の為に王家とレメント侯爵家の婚姻を結ぶことになったようだ。ミーシャは10歳で万が一僕に子供が出来た場合は婚約を見直すことになる。

 意外なこの二組の婚約、意外と相性が良いらしい。

 そんなちょっと周りの変化の多い、僕達には我慢の多い学園2年目が終わり、お役目の終わる、3年目の学園生活が始まる。
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