後輩騎士へのえっちなイタズラはほどほどに

りりっと

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06 ささやかな*

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 何事か、と思った矢先、イメリは再びクラクスに軽々と抱き上げられる。何をされるのかと思えば、彼はイメリが普段座っている大きめの椅子に座ると、自分の膝の上に彼女を普通に座らせた。


「えーっと……報いって、具体的には何を、するのかな?」


 この体勢の意味が分からず尋ねると、クラクスは彼女の服に手をかけた。


「クラクス?」
「……前から思っていたんですが、なぜ胸元が開いた服を着ているんですか」


 襟を留めている不恰好に結ばれたリボンを解けば、ボタンのないシャツの前が開かれる。彼女の普段の格好はその浅い谷間が常に晒されている状態なのだ。


「だって、女っぽい格好をしないと男に間違えられるから……」
「髪を伸ばして、スカートを履いているんです。胸元を開けなくてもいいでしょう」
「だってだって、普通に着てたら“女装した男なんじゃないか”って疑われたんだもん!」


 必死になってそう訴えれば、流石のクラクスも唖然としている。しかしこれが事実なのだから仕方ない。別にイメリの顔立ちが勇ましいというわけではないのだが、かつて侮辱として放たれた言葉を彼女は真に受けてしまっていたのだ。


「それを言った者は今度締め上げるとして……」


 ごくりとクラクスが唾を飲み込む音がする。それから数秒の後、彼はシャツの前を広げると、ささやかな双丘に指をはしらせた。


「んっ」
「!」
「く、くすぐったい、なんてところ触ってるんだ……ぴっ」


 手を退けようとしたところで、クラクスの指がきゅうっと柔い乳頭を摘み上げる。それに敏感に反応を示せば、彼はゆっくりと指で擦り始める。


「やぁだ、擦るなっ」
「イメリ殿、貴女は自分がどうやって私を辱めたか覚えていますか」
「そ、それはぁ……」
「それも何度も」


 責めるようなクラクスの口調に、イメリは動揺する。
 彼にしたことといえば、後ろから抱きついて頬を突き倒したり、胸元を服の上から弄ったり、尻を触ったり、他にもいろいろある。それに数など数えられないほどしてきたし、最近流行りの足でのアレでさえ、二度や三度ではないのだ。


「それと比べれば、この程度可愛いものでしょう。大人しくしててください」
「うぅ……」


 ぎこちなく胸を弄ってくるクラクスの手を眺めながら、イメリはもどかしいくすぐったさに身を捩らせる。


「暴れないでください」
「し、かたない、だろう、人に触らせたことなんて、ないっ、んぅ、だから」
「…………」
「黙って触るなっ、どうせ君だってなんて平坦な胸なんだとか思ってるんだろう、触るだけ損とか思ってるんだろ!」


 黙々と小さな膨らみを触るクラクスに文句を言えば、彼はまたきゅうっと頂を指で摘んでくる。散々触られたところは既に硬く敏感になっており、くりくりと捏ね回される感触に腰が跳ねてしまいそうになる。


「別に俺は、女性の胸が、大きければいいとは、思いません」
「んっ、あっ」
「それに、はぁ…………すごい、感度ですね」


 もじもじと太腿を擦り合わせながら愛撫に耐えるイメリを見つめて、クラクスはそんなことを言う。赤くなった乳頭から指を離して、今度は片手で簡単に覆えてしまう乳房をゆっくりと揉みしだいていく。


「イメリ殿の乱戦での強さは、五感の異常なまでの鋭さが理由と思っていましたが……ここまで肌が敏感だと、死角からの攻撃も、分かる、ものなのですか……?」
「いま、そんな難しい話、分かんないっ」
「そ、そうですよね……」


 でも、とイメリの耳元でクラクスは言葉を続ける。胸元を愛撫する手つきは馴れ始めて、敏感な場所を執拗に擦りながら全体を撫で回していく。


「ここも、とても可愛らしいと、思いますよ」
「慰めようとするな、余計に惨めになる……!」
「……嘘ではないのに」
「くぁ、んんっ……!」


 くすぐったさに混じった甘い刺激に一際声を上げ、イメリはくたりと脱力する。今まで経験したことのない感覚に呆然として、すっかり発情してしまった自分の胸元を見つめた。


「では、次に行きましょうか」
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