1 / 1
[プロローグ] 〜いつかの自分〜 ????年?月?日
しおりを挟む
耳をつんざくような音が聞こえる。スマホの目覚ましの音だ。モソモソとベッドから重い体を引きずって止めに行く。窓を開けると太陽がもう沈みかけているのが見えた。思わずふっとため息をついた。
配信者として活動し始めて五年が過ぎた。活動に本腰を入れるようになってからの生活はずっとこうだ。夕方に起きて、翌日の朝寝床につく。
動画の収録を兼ねた配信を始め、それが終われば録れた素材を編集者に送る。投稿する動画のタイトルを決め、サムネイルを作る。編集者と連絡を取り合う。それだけじゃ仕事は終わらない。1日4本投稿をしているのも理由の一つだが、60人クラフトという視聴者参加型企画をしているのも大きな要因だ。動画参加者たちと方針を話し、やらかした参加者に反省を促し、編集者と会議をする。やっと終わったかと思えば参加者が視聴者と過度に接触する。こんなのは地獄のほんの一部に過ぎない。うんざりだ。
これを毎日続けている。「毎日のように」ではない。本当に毎日だ。最初は一人で始めたこの仕事も今となっては何人もの編集者が関わっている。疲れたからと言ってここで辞めれば何人もの人が露頭に迷う可能性があるのだ。だからここでやめるわけにはいかない。
「アアー…刺激的な恋愛がしたい…この生活を潤してくれるような素敵な男性に出会いたい。」言ってからハッと気づく。また独り言だ。配信者として日々活動することで、思ったことは何にでも声に出してしまう癖がついてしまっていた。これは直さなければ…うっかり配信中にこんなことを言ったら大変なことになる。
気を取り直して配信を始める準備をする。さっきは少しおちんこでていたが、もちろんこの仕事は好きでやっているし、楽しい部分もある。時には参加者がやらかしたり、問題行動をするときもあるが俺はどんな時でも俺についてきてくれる、そんな60人のあいつらが大好きでしょうがないんだ。愛していると言ってもいい。「・・・・・・・」
「…愛してる。その言葉で思い出してしまった… あぁ。あいつのことは忘れたはずだったのに…」止めどなく彼との甘い日々が蘇る。突然彼が居なくなった時のことも。「俺はあいつを愛していた。あいつもきっと…同じ思いだったはずだ。なのに…どうして。
どうして消えちまったんだよ…ごまはむ!」
これは50人のイケメン参加者たちとの日々の中で、俺が見つけたただ一つの愛の物語。
※この作品は完全なるフィクションであり、実在する、配信者・企画名・人名とは一切関係ありません。
配信者として活動し始めて五年が過ぎた。活動に本腰を入れるようになってからの生活はずっとこうだ。夕方に起きて、翌日の朝寝床につく。
動画の収録を兼ねた配信を始め、それが終われば録れた素材を編集者に送る。投稿する動画のタイトルを決め、サムネイルを作る。編集者と連絡を取り合う。それだけじゃ仕事は終わらない。1日4本投稿をしているのも理由の一つだが、60人クラフトという視聴者参加型企画をしているのも大きな要因だ。動画参加者たちと方針を話し、やらかした参加者に反省を促し、編集者と会議をする。やっと終わったかと思えば参加者が視聴者と過度に接触する。こんなのは地獄のほんの一部に過ぎない。うんざりだ。
これを毎日続けている。「毎日のように」ではない。本当に毎日だ。最初は一人で始めたこの仕事も今となっては何人もの編集者が関わっている。疲れたからと言ってここで辞めれば何人もの人が露頭に迷う可能性があるのだ。だからここでやめるわけにはいかない。
「アアー…刺激的な恋愛がしたい…この生活を潤してくれるような素敵な男性に出会いたい。」言ってからハッと気づく。また独り言だ。配信者として日々活動することで、思ったことは何にでも声に出してしまう癖がついてしまっていた。これは直さなければ…うっかり配信中にこんなことを言ったら大変なことになる。
気を取り直して配信を始める準備をする。さっきは少しおちんこでていたが、もちろんこの仕事は好きでやっているし、楽しい部分もある。時には参加者がやらかしたり、問題行動をするときもあるが俺はどんな時でも俺についてきてくれる、そんな60人のあいつらが大好きでしょうがないんだ。愛していると言ってもいい。「・・・・・・・」
「…愛してる。その言葉で思い出してしまった… あぁ。あいつのことは忘れたはずだったのに…」止めどなく彼との甘い日々が蘇る。突然彼が居なくなった時のことも。「俺はあいつを愛していた。あいつもきっと…同じ思いだったはずだ。なのに…どうして。
どうして消えちまったんだよ…ごまはむ!」
これは50人のイケメン参加者たちとの日々の中で、俺が見つけたただ一つの愛の物語。
※この作品は完全なるフィクションであり、実在する、配信者・企画名・人名とは一切関係ありません。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
壁乳
リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。
最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。
じれじれラブコメディー。
4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。
(挿絵byリリーブルー)
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる