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オルナス
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「これが私のオルナス、リンよ」彼女の肩に小さな人影が現れた。それは髪の長い美しい顔をしたオルナスであった。
オルナスとは、最近発売された人型の小型ヒューマノイド。その大きさは手のひらに乗るサイズでカスタマイズにより様々な姿形に造作する事が出来る。オーナーが手首に装着するインターフェイスによって自由に動かす事が可能である。
「見せたい物って、それだったのか…、俺はてっきり…」ガクリと肩を落とすと同時に、変な緊張感が消えていった。
「だからオルナスを見せたいって言ったじゃない。一体なんだと思ったの?」彼女の手首にはピンクのリングが装着されていた。
「おっ!?」リンは如月の肩から飛び上がると腰元に巻いた布を翻し彼女の傍らに着地するが…、バランスを崩して着地に失敗する。
「おっ…、じゃないわよ!大丈夫、リン?!」まるで生き物を愛しむように、如月はリンを手のひらに乗せる。リンはコクリと頭を垂れる。一人芝居か?
「股関節と膝の連動のタイミングが微妙に合ってないみたいだ。見てもいいか?」俺は手を差し出す。
「えっ!そんなに簡単に解るの?」如月は大きく目を見開いた。
「ああ、なんとなくね。アプリはスマホだよね。貸してもらえるかい?」
「もちろん!」彼女は、胸のポケットからピンクのスマホを取り出した。
オルナスとは、最近発売された人型の小型ヒューマノイド。その大きさは手のひらに乗るサイズでカスタマイズにより様々な姿形に造作する事が出来る。オーナーが手首に装着するインターフェイスによって自由に動かす事が可能である。
「見せたい物って、それだったのか…、俺はてっきり…」ガクリと肩を落とすと同時に、変な緊張感が消えていった。
「だからオルナスを見せたいって言ったじゃない。一体なんだと思ったの?」彼女の手首にはピンクのリングが装着されていた。
「おっ!?」リンは如月の肩から飛び上がると腰元に巻いた布を翻し彼女の傍らに着地するが…、バランスを崩して着地に失敗する。
「おっ…、じゃないわよ!大丈夫、リン?!」まるで生き物を愛しむように、如月はリンを手のひらに乗せる。リンはコクリと頭を垂れる。一人芝居か?
「股関節と膝の連動のタイミングが微妙に合ってないみたいだ。見てもいいか?」俺は手を差し出す。
「えっ!そんなに簡単に解るの?」如月は大きく目を見開いた。
「ああ、なんとなくね。アプリはスマホだよね。貸してもらえるかい?」
「もちろん!」彼女は、胸のポケットからピンクのスマホを取り出した。
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