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一刻を争う決断
見せたいもの1
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先頭はガレロ。最後尾はジャスミン。そして、その手前が俺。登山で歩いた列と同じ並びで地下への階段を降りる。とは言ってもそこまで深いものじゃないから、俺やジャスミンは十歩も降りないところで止まった。
再び動き出したということは、階段終わりのところで何か扉でも開けられたということだ。あんまり光がないから前の奴に続いて歩くしかない。
「うわっ、真っ暗っすよ!?」
「もっと懐中電灯を持ってくるべきだったわ」
階段の先は部屋になっていた。ガレロと女王ともうひとりの兵士が懐中電灯でそこらを照らしている。その光以外は真っ暗だ。
コンクリートに囲まれた無機質な空間。音がこもっていて気持ちが悪い。それになんだか酸っぱい匂いがする。死体や血の匂いじゃなく……発酵酒の匂いに近いのかもしれない。王家に伝わる酒蔵というのも十分あり得る。
部屋には棚があり、瓶や書物が入っていた。さすがに光も風も入らないとなると、当時のままに近い状態で保管が効いていた。
女王の許可を得て、ガレロとアナーキーが受付机のような場所を確認する。
「光を照らせるようなものは無いですね。古いライターなら幾つかありますが」
そう言って卓上に物を置いた。兵士たちが盛り上がるくらいに年季の入った品々だ。売ったら一体いくらになるんだろうと口々に言うところを見ていると、本当にここの兵士は金が足りないんだなって思う……。
「火器は持ち込めませんわ。仕方がないからこのまま行きましょう」
部屋はまだ続いているみたいだ。女王の懐中電灯が入り口とは別の扉を照らしている。
全員一緒にという女王からの最初の言葉を守って、別の部屋にも全員で入った。そっちは照明器具があったら良いなと思ったが。残念ながら電球もランプも無い。もしかしたらこの部屋が作られた時代には電気すらなかったのかもしれない。
しかし次の部屋になると、一同は足をピタリと止めた。
「え……」
宝探しみたいな心地でいた兵士も震え上がっただろう。俺にはまるでセルジオ城の中に戻ってきたみたいな感覚になった。
そこは、二台の射的台と耳当てが置かれた異形の部屋だった。随分使われた射的の円盤にはいくつも穴が空いている。古人の腕力が強大で、弓を射るだけで穴を開けてしまうのかと思えばそんなわけがない。だから全員察しが付いたわけだ。
「銃ですか……」
「そうですわ」
カツンコツンと鳴らす女王の足音。すると誰かが「ひいい!!」と、叫びを上げた。この部屋の壁は吸音素材が貼り付けられているから響きはしなかったが。それにしても全員そいつの声でビックリした。
「どうした?」
ガレロがこっちに懐中電灯を当ててくる。叫んだのは俺の前を歩く兵士だ。
「ひ、人かと思いました……!」
光が振られて、その兵士の懐中電灯と一緒に照らされる。銃弾の的になるのは円盤のみならず、人体を模した人形も使っていたみたいだ。
「こっちに来てちょうだい」
至ってテレシア女王の対応は冷たい。
ひと笑いも起きないまま次の部屋へ。その扉を開けた時、すーっと冷気が足元をすり抜けた。これにも俺の前を行く兵士はビビり上がっていて叫んだが。
「心配するな。通気口が開いているだけだ」
「は、はい! ガレロ大佐! はい……。ひいいっ! す、すみません!」
そいつは歩みが遅くて、度々肩を震わせて止まる。
「おっと」
「すみません」
後ろの二人にも支障が出てた。最後尾ジャスミンが前方不注意で俺にぶつかった。まったく……女兵士の方が平気な顔してる。さすがニューリアンは女の方が肝が据わってる。
一列に歩くと俺やジャスミンはまだ部屋に入れていない。しかし先頭の会話は聞こえてきた。
「これが……最後の部屋ですか?」
そうガレロが聞くと、女王は「いいえ」と答えている。
「いち区画に過ぎないわ。きっとさらに地下があるはずですし、わたくしが知っているだけでもこんな場所はあと五ヶ所はあるわ」
「一体何のために……」
ゆっくり進む先頭がついに全員部屋に収まった。俺とジャスミンも中に入れた。そこからは誰も一歩も動くことができなくなっていた。ただ懐中電灯で明かされる景色に呆然とするばかりだ。
天井近くまで高い棚。吊り棚もある。そこらじゅう物だらけというのは全て銃。ニューリアンの兵士には分からないだろうけど、遠距離武器が多い……。
「クロノス。何か思うことはありますか?」
姿は見えないが、女王の声が聞こえた。
「なんで俺なんですか」
「銃について詳しいでしょう?」
「いや……。こんな古い銃は見たことないですけど」
女王が兵士の名前を呼ぶ。呼ばれた兵士は「ひいい!」と叫んで「すみません」と謝った。手に持ってる懐中電灯をクロノスに渡せと指示され……それで俺の手に持たされる。
「間違っていても構わないわ。分かることだけを教えてちょうだい」
「……」
俺をセルジオの人間だと炙り出して、ここに閉じ込めて帰るつもりじゃないだろうな? そんなわけないか。
「……遠距離銃がほとんどです」
俺は懐中電灯で照らしながら、ほとんど知ったかぶりみたいなことを言った。
「あの型はカイロニア式。いつの時代のモデルか分からないけど、相当重いんで使う場所が限られます。飛距離はまあまあ。弾の勢いも安定しています」
……こんなもんで良いのか?
すっと光が動く。
「あれも同じ物ですか?」
別の棚に置いてある形が全然違う銃だ。
「あれはベンブルク式のもっと最近モデルに近いやつです」
こっちの方が格好いいな……なんて誰かが発した声が聞こえた。まあ確かに現代的というか、パーツや装飾でゴツくて強そうには見えるけど。
「性能はほとんどゴミなんで使わない方が良いです。ベンブルク製は、銃が流行った時に商売用に量産されたものがほとんど。実践向きじゃないです。今でも売ったら高いとは思いますけどね」
「ほおー」「へえー」と、関心を寄せられてしまう。
「そんなことより。なんで大量の銃がニューリアンの敷地にあるのかが不思議ですけど」
これはテレシア女王が答えなくちゃならない。雨のなか山に登って、罰当たり覚悟で墓を押し倒して、何も分からず暗闇の中に入れられたわけだ。
「ここまで来て『メアネル家の秘密に触れることは重罪だ』なんて言わないですよね?」
せめて俺の前を歩くこのビビり兵士にだけにでも、ちゃんと説明してやってほしい。
(((毎週[月火]の2話更新
(((次話は来週月曜日17時に投稿します
Threads → kusakabe_natsuho
Instagram → kusakabe_natsuho
再び動き出したということは、階段終わりのところで何か扉でも開けられたということだ。あんまり光がないから前の奴に続いて歩くしかない。
「うわっ、真っ暗っすよ!?」
「もっと懐中電灯を持ってくるべきだったわ」
階段の先は部屋になっていた。ガレロと女王ともうひとりの兵士が懐中電灯でそこらを照らしている。その光以外は真っ暗だ。
コンクリートに囲まれた無機質な空間。音がこもっていて気持ちが悪い。それになんだか酸っぱい匂いがする。死体や血の匂いじゃなく……発酵酒の匂いに近いのかもしれない。王家に伝わる酒蔵というのも十分あり得る。
部屋には棚があり、瓶や書物が入っていた。さすがに光も風も入らないとなると、当時のままに近い状態で保管が効いていた。
女王の許可を得て、ガレロとアナーキーが受付机のような場所を確認する。
「光を照らせるようなものは無いですね。古いライターなら幾つかありますが」
そう言って卓上に物を置いた。兵士たちが盛り上がるくらいに年季の入った品々だ。売ったら一体いくらになるんだろうと口々に言うところを見ていると、本当にここの兵士は金が足りないんだなって思う……。
「火器は持ち込めませんわ。仕方がないからこのまま行きましょう」
部屋はまだ続いているみたいだ。女王の懐中電灯が入り口とは別の扉を照らしている。
全員一緒にという女王からの最初の言葉を守って、別の部屋にも全員で入った。そっちは照明器具があったら良いなと思ったが。残念ながら電球もランプも無い。もしかしたらこの部屋が作られた時代には電気すらなかったのかもしれない。
しかし次の部屋になると、一同は足をピタリと止めた。
「え……」
宝探しみたいな心地でいた兵士も震え上がっただろう。俺にはまるでセルジオ城の中に戻ってきたみたいな感覚になった。
そこは、二台の射的台と耳当てが置かれた異形の部屋だった。随分使われた射的の円盤にはいくつも穴が空いている。古人の腕力が強大で、弓を射るだけで穴を開けてしまうのかと思えばそんなわけがない。だから全員察しが付いたわけだ。
「銃ですか……」
「そうですわ」
カツンコツンと鳴らす女王の足音。すると誰かが「ひいい!!」と、叫びを上げた。この部屋の壁は吸音素材が貼り付けられているから響きはしなかったが。それにしても全員そいつの声でビックリした。
「どうした?」
ガレロがこっちに懐中電灯を当ててくる。叫んだのは俺の前を歩く兵士だ。
「ひ、人かと思いました……!」
光が振られて、その兵士の懐中電灯と一緒に照らされる。銃弾の的になるのは円盤のみならず、人体を模した人形も使っていたみたいだ。
「こっちに来てちょうだい」
至ってテレシア女王の対応は冷たい。
ひと笑いも起きないまま次の部屋へ。その扉を開けた時、すーっと冷気が足元をすり抜けた。これにも俺の前を行く兵士はビビり上がっていて叫んだが。
「心配するな。通気口が開いているだけだ」
「は、はい! ガレロ大佐! はい……。ひいいっ! す、すみません!」
そいつは歩みが遅くて、度々肩を震わせて止まる。
「おっと」
「すみません」
後ろの二人にも支障が出てた。最後尾ジャスミンが前方不注意で俺にぶつかった。まったく……女兵士の方が平気な顔してる。さすがニューリアンは女の方が肝が据わってる。
一列に歩くと俺やジャスミンはまだ部屋に入れていない。しかし先頭の会話は聞こえてきた。
「これが……最後の部屋ですか?」
そうガレロが聞くと、女王は「いいえ」と答えている。
「いち区画に過ぎないわ。きっとさらに地下があるはずですし、わたくしが知っているだけでもこんな場所はあと五ヶ所はあるわ」
「一体何のために……」
ゆっくり進む先頭がついに全員部屋に収まった。俺とジャスミンも中に入れた。そこからは誰も一歩も動くことができなくなっていた。ただ懐中電灯で明かされる景色に呆然とするばかりだ。
天井近くまで高い棚。吊り棚もある。そこらじゅう物だらけというのは全て銃。ニューリアンの兵士には分からないだろうけど、遠距離武器が多い……。
「クロノス。何か思うことはありますか?」
姿は見えないが、女王の声が聞こえた。
「なんで俺なんですか」
「銃について詳しいでしょう?」
「いや……。こんな古い銃は見たことないですけど」
女王が兵士の名前を呼ぶ。呼ばれた兵士は「ひいい!」と叫んで「すみません」と謝った。手に持ってる懐中電灯をクロノスに渡せと指示され……それで俺の手に持たされる。
「間違っていても構わないわ。分かることだけを教えてちょうだい」
「……」
俺をセルジオの人間だと炙り出して、ここに閉じ込めて帰るつもりじゃないだろうな? そんなわけないか。
「……遠距離銃がほとんどです」
俺は懐中電灯で照らしながら、ほとんど知ったかぶりみたいなことを言った。
「あの型はカイロニア式。いつの時代のモデルか分からないけど、相当重いんで使う場所が限られます。飛距離はまあまあ。弾の勢いも安定しています」
……こんなもんで良いのか?
すっと光が動く。
「あれも同じ物ですか?」
別の棚に置いてある形が全然違う銃だ。
「あれはベンブルク式のもっと最近モデルに近いやつです」
こっちの方が格好いいな……なんて誰かが発した声が聞こえた。まあ確かに現代的というか、パーツや装飾でゴツくて強そうには見えるけど。
「性能はほとんどゴミなんで使わない方が良いです。ベンブルク製は、銃が流行った時に商売用に量産されたものがほとんど。実践向きじゃないです。今でも売ったら高いとは思いますけどね」
「ほおー」「へえー」と、関心を寄せられてしまう。
「そんなことより。なんで大量の銃がニューリアンの敷地にあるのかが不思議ですけど」
これはテレシア女王が答えなくちゃならない。雨のなか山に登って、罰当たり覚悟で墓を押し倒して、何も分からず暗闇の中に入れられたわけだ。
「ここまで来て『メアネル家の秘密に触れることは重罪だ』なんて言わないですよね?」
せめて俺の前を歩くこのビビり兵士にだけにでも、ちゃんと説明してやってほしい。
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