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序章
しおりを挟むーー今は昔、江戸の世のこと。
美しくなりたいという女たちの美への欲望はとどまることを知らず。
かつて、女は自分の髪を自分で結うことが当たり前だった。
髪が自分で結えないのは、文字が書けないことと同じくらい教養が無くて、恥ずかしいことであるとすら言われていたくらいだ。
しかし、今では自分で髪を結わない女も多い。
近頃、巷では女髪結いなる者が金を受け取り女の髪を結うようになったからだ。
これは、そんな江戸のとある女髪結いにまつわる恋の物語である。
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