夢の骨

戸禮

文字の大きさ
49 / 106
3章 望まれた王国

44 ニーズランド

しおりを挟む



 空を覆ってしまうほど大きなテントの天蓋の内側には、外から見た印象を大きく裏切られるようなこぢんまりとした空間が広がっていた。

「ケッ。シミったれてやがる」

 カテゴリー4の悪魔の僕、通称”怪獣王かいじゅうおう”は苦言を漏らした。
 彼の本名は漆原貴紳うるしばらきしん。日本出身で若手の実力派として知られる彼は、初期カテゴリーから上位個体ランクが登録された危険な悪魔の僕だった。
 
 彼は東南アジアや中国、アメリカ東海岸部に頻繁に出現しては周辺の夢想世界の人間を手当たり次第に攻撃し、時には悪魔の僕の冠域に侵入して対決を行うことで注目されていた。
 最近では、大西洋や地中海で同じく交戦的な活動を行なっていた同カテゴリーの”海賊王”との日本近郊の海域に紐付いた夢想世界を舞台とした戦闘が世間を騒がした。


ーー

 貴紳は天幕の天井から祭りの景品のように無造作に紐で吊るされている額縁入りの油絵を眺める。決して彼の趣味には合わないが、妙に視線を持っていかれるような感覚があった。

 水の気配がした。貴紳は足元に視線を移せばそこには公園の砂場ほどの大きさの池が存在し、空腹を主張するように緋鯉たちが彼の前にせり出して口を突き出していた。

 見れば池の周囲も何かと公園テイストの風景だ。名前も知らないような球体の遊具だったり、滑り台やシーソーのような見覚えのある遊び場が薄暗いテントの中に点在している。

「俺の地元にもあったぜ。外で暴れたがってるガキを閉じ込めるためのこーいう公園がよ」
 貴紳は薄暗闇の中で目を凝らし、視界の端に捉えた人影の中から最も見覚えのあった顔に向けて言葉を投げかけた。

「日本ではもう公園もそう残ってないらしいね。君の故郷のそんな光景もいつまで残っていることやら」

「んなことわざわざ言うために呼んだんじゃねぇだろ」

「まぁまぁ。雑談は大事だぜ?お喋りもできないで友達とは呼べないだろうよ」

「テメェらと友達ごっこでつるむ気はハナからねぇけどな。クラウン」
 貴紳は吐き捨てるように言った。
 それを受けて、天幕の端と端を繋ぐように引かれたハンモックの上で横臥していたクラウンはつまらなそうに顔を顰めた。
「そーかい」

「まぁまぁ。憎まれ口を叩くのも若さと元気の証でしょうに。せっかくの青春なんだ、喧嘩するより美味い飯を一緒に囲む方が断然良い!」
 甲高い声がテントの奥から響き、影になっていた場所から給仕服のような装いをしている壮年の男が出てきた。
 その男は手に盆を持ち、盆の上には何かを包んでいると思われる幾つかの小さな紙袋が脂っこい湯気を立たせていた。
「そうだよなぁ。料理王!」
「そうですとも。そうですとも。てなわけで、せつが腕によりをかけた珠玉の一品を睦まじく食べ囲えば万事解決。さぁ、怪獣王!お食べなさって」 

 料理王と呼ばれている男は表情までハイテンションさを感じさせる様相で紙袋を貴紳に投げ渡した。

「んだよ。これ」
「見れば理解るでしょうに!
 拙は理解っておりますとも。御仁方々のような若人は、何気ない青春の1ページに脂っこくジャンクでチープな肉とパンを心の裡にて欲するもの。さぁ!一口で無手勝流に頬張るも良し、嫌と言うほどにたらたらと口の中でバンズを弄ぶも良し。何にせよお味は保証しましょう!」
「……」
 貴紳は紙袋を破り、中身を一瞥する。

「俺の趣味じゃねぇや」
 貴紳は手にした包み袋をハンバーガー諸共に視界の端の池へと投げ捨てた。池の中の緋鯉たちは呼ばれるまでもなく宙から池に降りかかる御馳走に群がり、投げ込まれたハンバーガーは池に落ちた数秒の間に波紋と水泡の中に掻き消されてしまった。

「粗相ですね。拙の謹製の一品、口くらいつけて頂いても宜しいでしょうに」
「何度も言わせるな、俺はテメェらと友達ごっこなんざする気はさらさらねぇんだよ」

 貴紳の瞳から一筋の光が漏れ出す。

「なら、なんでここに来たの?貴方もニーズランドの一員なんでしょ。わざわざ”王”の称号まで貰って、クレプスリーに歯向かうなんて、まるで子供みたい」
 新たな人影にかけられたその言葉に対し、貴紳は牙を剥くように悪態をついた。
「んなこと唯のガキのテメェに言われたかねぇ。
 いいか、傀儡姫くぐつき、俺は闘いてぇから此処ニーズランドにいるんだよ」

 貴紳は草臥れたスニーカーのソールを鳴らすように足踏みをして見せる。

「強い奴と闘いてェ。
 と戦いてェ。
 俺がこんな辛気臭い連中とわざわざ一緒くたに混じってんのはよ、単に相手が大討伐軍になりそうだったからだ。俺は相手に挑まれても、俺自身が挑んだっていい。怪獣王なんざお誂え向きの呼び名ででお預け喰らってんのなんざそもそも性にあわねぇんだ」

「んーん。燃ゆる闘争心もまた青春のあるべき姿。拙はその気高くあろうとする心意気を尊重致しますぞ‼︎」
「黙れよ。雑魚コック。てかそもそも、料理王だっけ?なんでお前みたいな雑魚が王様面してここにいるんだよ。俺を呼び出すあいつクラウンの謳い文句じゃあこのテントには”圏域の王”しか入れないって話だっが、おこぼれで欠番の第五圏域でも貰ったか?」
 どこか皮肉混じりに貴紳は料理王を挑発した。
 だが、当の料理王はどこ吹く風というような飄々とした様子を保っている。

「第五圏の王は件の大討伐の中で擁立されるという話でしたな。拙も詳しくは存じませんが、まだ見ぬ王をこの先拝せると思うとどこか心の淵が小躍りするのも確かでございまする。
 それに、拙はあくまでも傀儡姫の給仕係ですぞ。明確は所属はありませぬが、しばらくは第三圏の安定に助力する所存。
 それに第二圏の王である怪獣王がもしも敗れた際、大討伐という火の粉を払う役目は必然的に第三圏に移ります故、その備えをば」

「ウゼェなテメェ。一生小躍りしてろ、外野野郎」

「でも、実際に怪獣王じゃあ大討伐を止めることできないからねぇ。闘いたいっていうからには立派に肉壁くらい勤めてほしいもんだけど。
 ……まぁ、もしもその場凌ぎの命欲しさに逃げるようなことがあれば、第四圏まで下がりなよ。少なくともTD2Pの全勢力は第四圏で詰む。問題はテンプルの連中と澐仙だけど。後者に関してはエンカウントした時点でゲームオーバーレベルで無理な相手だ。さっさと逃げないと現実の方で悲惨な死に方することになるよー?」

「おいおいクラウン。マジで叢雨来んのかよ。確定してんならもっと早く言ってくれや!あんな化け物とやれんならこんなとこでダラダラ喋ってる場合じゃねぇや」

「ハァー……。バトルジャンキーの君のことだからそう言い出すことはわかってたとも。ヤりたいなら止めはしないけどさ。余興のよの字もないくらいにボコボコにされるのが好きなマゾ野郎でもない限りはオススメしないなぁ。澐仙はあっしと反英雄と露樹ちゃんでなんとかすることになるだろうし、怪獣王は雑魚狩りでもしれてば良いと思うけどねぇ」
 吐いて捨てるようなクラウンの物言い。それに対し、言葉が切れたその瞬間に貴紳はクラウンの元ま一足飛びで飛びかかり、拳銃を突き付けるような意味合いで、突如として炎を纏った自身の爪をクラウンの喉元に突き立てる。チリチリと火の粉が舞う。蛍日に照らされるような貴紳の瞳は炎上するように青色の光に包まれている。
 夢想解像と呼ばれる肉体の再構築を行ったことにより、貴紳の体躯は全体的に爬虫類的な要素が強くなった。体表は翡翠色の鱗に覆われ、四肢にはしなやかな筋肉が宿り、尾骶骨の辺りからは人間らしからぬ長く艶めかしい尾が生えている。

「冷めるんだよなァ。そーいうの。俺の性格知ってんだろ。
 半端な連中と友達ごっこして全能感に浸るのは勝手だが、身の程を履き違ちゃァいけねぇよ。
 命惜しさにコソコソコソコソコソコソコソコソとゴキブリみたいに生き延びてるお前と一緒にすんな。俺は命を懸けて強者に挑むために生きてるんだよ。そもそもの話、呼びつけられた段階でこのテントに反英雄と岩窟嬢が揃ってれば、まず間違いなく大討伐より先にお前らに喧嘩売ってたところだ。引き篭もりの海賊王はハナから来ちゃいねぇと思ってたがな。
 これ以上、俺の生き方を侮辱するようなことがあれば、まずお前らから皆殺しにしてやるぜ?」

「ひえ~。おっかねぇ」
 クラウンは両手を挙げて、やれやれと言った風に眉を顰めた。
 それすら不快と言わんばかりに貴紳は腕を振りかぶる。

 
――

 貴紳の尻尾が爆ぜるように切断され、しなやかな筋肉に支えられた長い尾が宙で躍動する。
 尾を通り過ぎたばかりの剣先がすぐに彼の首元に迫る。刃は蜥蜴チックになった胴体と頭部を泣き別れにしたが、貴紳は絶命よりなお速く夢想解像を解除して元の現代風の青年の出で立ちに回帰する。

「トカゲのしっぽ斬り」

 ぼそりと漏らすように、白英淑は切断した尾を足蹴にしながら呟いた。
 片手に水色に光る剣を持ち、もう片方の手には先程料理王が拵えたものと思われるハンバーガーの紙袋が食べかけのバンズの断片を覗かせていた。
 
「テメェ……TD2Pの回し者ンが」

「君は粗相が過ぎる。同じ年の頃でも私のお気に入りの少年の方が幾分も落ち着いていたものだ」

「イカれ女が。……夢想世界闇市アンダーブラックオークションの噂は俺だって知ってる。よくもまぁ小心者のクラウンがテメェみてぇな時限爆弾を抱えてるもんだぜ。何企んでるのかは知らねぇが、あんまり出しゃばると雑魚だろうとテメェもぶち殺してやることになるぜ?」

「ふぅ。鼻に付くな、君。いっそこの場で殺してしまおうか」

 英淑は剣を宙で掻きまわすように振り回す。大上段に構えなおしてピタリと体を制動すると、彼女の周囲からは肉眼で確認できるレベルの特異なプレッシャーが生じ始めた。
 貴紳と英淑の視線が交錯し、殺意が空気に溶け込んでいく。

 その間も、もしゃもしゃと英淑は片手に持ったハンバーガーを喰らう。溢れる肉汁を零すまいと口を手で拭い、時折剣の構えが崩れていた。

「何余裕こいて飯喰らってんだォオウッ‼?」

「空腹でね」

「…ん??」

 そこで料理王が小首を傾げた。

「はて。殺刃姫さつじんき、英淑様のお姿が見えなかったものですから、拙はその分のハンバーガーを作ってはおりませぬ。殺刃姫様は一体どこからそのバーガーを拵えなさったので?…いやなに、拙は己が作った一品を見紛うことはありませぬ故、間違いなくそれは拙の作ったものであるのでしょうが…」

「……クラウン。本当にその死にたくなるほど恥ずかしい通り名を皆に話したのか?浸透してしまっては私の沽券に関わるのだが」

「いいじゃん。頑張って考えたんだからさ」

「…………。ま、まぁ良い。このハンバーガーだったか?…これはさっきそこの蜥蜴君が棄てたじゃないか。勿体ないからそれを食べているだけのこと」

「池に棄てたはずだが?…緋鯉の餌をわざわざ搔き集めたわけじゃあるめぇ。何かしやがったな?」

「まぁ。私の冠域はニーズランド全域に既に展開されてるからな。ほんの少しだけ能力を使っただけのこと。まさか自分が棄てたバーガーを食べているだけで相手に臆したか?なんだか可愛らしいな」

「ニーズランド全域に冠域だと……馬鹿にしやがって。ブラフに決まってらぁ」
「試してみるか。君は見ていて恥ずかしくなる。いっそこの場で死んでしまった方が君の為になるかもしれない」
「ほざけ」

 貴紳は英淑に飛び掛かった。
 滑らかに詰め寄った彼は再び炎爪を纏い、英淑は水色に輝く剣で応じる。

「ハイハイ、終わり終わり」

 緊迫した空気を一蹴するようなクラウンのおどけた掛け声。
 駄々を捏ねる子供を窘めるような拍手と共に英淑と貴紳の間に堅牢な鉄製の錆びた扉が出現し、それを避けようとして両者が身を翻す。

「ンだよマジでッ‼」

「ほーんと。やる気満々で頼もしいよ、怪獣王」
 
 扉が軋みながら開き始める。

「今日呼びつけた理由を話してなかった。もうお客様ゲストがニーズランドに来てる。第一圏で海賊王は応戦中だけど、まぁ時期に大討伐軍は第二圏に到達する。現実世界の君の下にあっしのお使い人が高性能の睡眠薬を届けにいってくれたから、それを飲んで第二圏に入りなおしてくれ」

「な……ッ」

 突如として告げられた、戦争の開始。

「それを早く言いやがれッ‼?」

 貴紳の胸に春風が吹く。血沸き肉躍るような戦闘への渇望感が一挙に全身を駆け巡った。

「出てる、出てる。なんかすげぇ成分が体中に巡ってハイになっちまうぜ‼
 ァァァァアアアアア‼‼‼
 大討伐軍。叢雨禍神‼‼
 真正面からぶっ潰してやる‼」


「本当に子供みたいだな」

 英淑は呆れた様子で剣を納めた。

「よう、イカれ女。テメェを殺してやるのはお預けだ。もうお前らに構ってる暇はねぇ‼」

「お預け、ね。私こそ、君との再戦なんて望んじゃいない」

「ハッハーッ‼︎楽しみだぜェ神とのバトルッ‼︎俺のいるべき場所はこんなシミッたれたテントじゃなくて、血の雨降る戦場なんだよなァ‼︎」

「そうさ。怪獣王。君も望まれて、王になったんだ。今度は君自身の望みのために、精々楽しんでいきなよ」

「ハンッ、つまんねぇよお前。俺が望まれてるだって?俺は災厄の化身、遍く怪獣の王だ‼︎こんな俺が一体誰に必要とされるってんだ‼︎⁉︎
 お前か?クラウン。俺を道化にして自分は安全圏から鑑賞しますってか?」

「いーや。違うね。望まれてるのは俺を含めたこの国全ての存在さ」

「わかんねぇな。わかんなくてもいいけどよ」

「僕たちはこの国における存在を望まれてるのさ。
 にね。
 アレに求められるからこそ、あっしが応えた。
 あっしは昏山羊のを知ってる数少なーい選ばれた者なんだわ」

 扉が閉まる。最後まで話を聞かず、怪獣王は扉の先にある靄に包まれた光の中を駆けて行った。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた! あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。 さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。 この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。 さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-

ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。 1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。 わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。 だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。 これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。 希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。 ※アルファポリス限定投稿

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

処理中です...