夢の骨

戸禮

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3章 望まれた王国

57 第二圏

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〇ニーズランド_第二圏

 クラウンの固有能力"十四系の扉アルルカン・ゲート"。
 クリルタイの参謀たちの叡智が導き出した推論の通り、この能力は夢想世界上にて独立して構築された固有冠域の内部に対となる形で設置することで次元乖離的なトンネル空間を生み出す性質があった。このトンネルは恣意的に繋げることでゲート間を潜った人間を距離的に大きく隔たれた別冠域に移動させることが可能である。

 一面が36キロメートルの直方体である筐艦すらも優に通過できてしまうほどの巨大なゲートにより、大討伐軍は次なる王の待つ冠域空間への航海へ乗り出した。

 十四系の扉どうしを繋ぐトンネル自体の空間密度は定かではないが、巨大な扉を潜った後にはすぐに第二圏から差し込む眩い光が筐艦の針路を照らした。




 ニーズランド第二圏の王。
 漆原貴紳うるしばらきしん。別名、怪獣王かいじゅうおう

 太平洋地域を中心に大暴れしたことで初期認定からカテゴリー4の上位個体指定を受けた屈強な悪魔の僕だ。
 その齢なんと二十。海賊王と比べれば一回りの年増ではあるものの、世界を相手に闘争を挑む一個人としてはやはり目を見張る年齢だ。

 彼の扱う力は端的に表現すれば独立思考運用が可能な生物兵器の生成である。
 これを人間が夢想世界中においての生命誕生を司るという風に解釈するならば、同様の技術を持つ存在は世界的に見ても決して多くない。

 彼の生み出すモノは等しく怪獣の姿と力が与えられている。これらは彼が自身の想像力によって細部まで造詣を凝ったオリジナルの生態を有しており、どれもが目を見張る程のスケールと対人類制圧能力を持っているとされている。
 貴紳はこれまで自分の討伐を試みてきた討伐隊や対立状態にあった悪魔の僕との抗争の中に複数の怪獣を用いた戦術を採用している。その際には、彼自身が展開可能な固有冠域空間の異常な広さも相まって、時には大地を埋め尽くし、空に蓋をしてしまうほどの怪獣軍団を従える脅威も声高に訴えられてきた。
 
 今日の彼もまた自身のアイデンティティである怪獣の王としての権利を行使している。
 固有冠域の効果によって生み出された地平線の果てまでを埋め尽くすような高層ビルの乱立する大都市群が生成されていた。整然と並びつけられたジオラマのような空想世界の中において、どこからともなく怪獣が爆誕する。
 怪獣たちの目的は唯一つ、人類に対しての憎悪を滾らせるように貴紳が生み出した冠域内の大都市に破壊の限りを尽くすことだった。

 自ら生み出した大都市を自ら生み出した怪獣によって破壊させるという歪なマッチポンプ。その巻き添えになる形で、都市のマンホールから虹色の煙と共に排出されている人間たちが犠牲になっていった。鯵ヶ沢露樹の魔法により現実世界から第二圏に強制送致された人類を待つのは、ただ意味も解らぬままに迫りくる怪獣たちの純粋な本能という凶器だった。



「おーおー。派手な事するぜ。岩窟嬢の仕業だな」

 耳を突き抜けるような悲鳴と絶叫。映画さながらに足を引っ張りながらも己の保身のために奔走する人々の流れに逆行するように、彼は諸手をポケットに仕舞った悠々とした仕草で大通りを歩いていた。
 自らが生み出した怪獣を見上げ、それらが背の高いビル群を玩具のように散らかす様を前に満悦気味に口角を上げる。

「やっぱ怪獣は人間を踏みつぶしてなんぼだよな」
「うーむ。そうですかな?拙には人間たちが哀れで哀れで堪りませぬな!」
「なんだ、テメェ。居たのかよ。俺の独り言に反論してくんな」
「独り言でありましたか。これは失敬!」

 貴紳は気付かぬ間に傍らに立っていた料理王に舌打ちをして悪態を示した。

「何の用だよ」
「ご報告とご忠告にと参上した次第でありますれば」
「おン?」

「第一圏が陥落したようですぞ」
「ンなことわざわざ言われなくても雰囲気で分からァ」
 
 貴紳は自分の目線の先にある巨大な十四系の扉アルルカン・ゲートを顎でしゃくった。ゲートからは第一圏から退避してきたと思われる大量の人間が排出されてくるが、大討伐軍が第二圏に突入する際にも同様の手段でゲートを用いることになることは想像に難くなかった。
 さらに言えば、お誂え向きに第三圏に繋がると思われる別のゲートまで出現する始末。お陰で第二圏に流入してきた人間や最初から第二圏に送致された人間たちが少しでも身の保身を図るために第三圏へのゲートへ絶え間なく奔走している。

「忠告ってのは?」
「お逃げなさいな怪獣王!」

「は?」
 貴紳は即座に料理王を睨みつける。

「怪獣王では大討伐軍。いえ、澐仙の相手になりません。ぶっちゃけ瞬殺されるでしょう!」
「舐めてんのか。カス野郎」

「いえいえ。怪獣王を正当に評価すればこその忠告にございますぞ!貴方は紛れもない夢想世界における闘争の天賦の才が備わっております。第二圏と共に心中するにはあまりにも勿体ない逸材なのです。……怪獣王には怪獣王の戦いの信念があることは存じておりますとも。若人故の猛き精神の誉れも結構です。ですが……。
 澐仙などという一時代前の怪物がこの期に及んで今を生きる若い芽を摘むのは拙には辛抱ならんのですよ。怪獣王の持つ人一倍強い自制心を制しようなどとは思いませぬ。しかし、拙は敢えてもう一度言いますぞ、お逃げなさい」

 そこで貴紳は眼を刮目して重瞳を燃やす。
 青年の姿が爬虫類然とした怪人の形へと変貌し、生え揃った強靭な爪牙を以て瞬く間に周囲の人間を一掃した。

「…関係のない人間にあたりなさるな」
「テメェ。なんなんだよ。人をコケにするのも大概にしろよ。何様気取って俺の心配なんざしくさってんだよタコがッ」
「生憎なことに単純な実力だけなら拙の方が上です。目上を気取る立場ではありませぬ。一人の人生の先輩として進言しているのです。拙と共に第三圏までおいでなさいな。拙を含め、傀儡姫、ペン・イスファハーン、残虐公、ひいては反英雄の邀撃によって澐仙を打倒するのです。逆に言えば、それだけしない限りは澐仙と同じテーブルに着くことはできないということ」

「失せろ。俺はニーズランドの指図は受けねぇ。忠告かなんか知らねぇがよ、逆にやる気出てきたぜ。感謝してやんよ」

 貴紳は飛びぬけた戦闘嗜好を持つ戦闘狂の素養を持つ。
 彼にとっては戦いの中で相手に勝算があるかどうかなど一考に値するものですらない些末な問題だった。

「若人が散っていく様はなんとも儚いものですな。これ以上の問答はこちらの望みとも異なります故、健闘をお祈りしておりますぞ」

 料理王はその場を後にした。第三圏は料理王を始めとした多くの実力者が惜しげもなく配置されているのに対し、第二圏に君臨するのは怪獣王たる漆原貴紳の唯一人だけ。今でこそ多くの人間たちの阿鼻叫喚が冠域中を席巻しているが、本来であれば彼と怪獣たちが大討伐軍を迎え撃つだめだけに用意された世界なのだ。

「早く来いよ。大討伐軍。叢雨禍神」





 貴紳の胸は闘志に燃える。
 
 絶え間なく彼の心理を掌握して止まないのは、幼い頃から培ってきた自己証明への渇望。
 強大な敵を倒してこそ得られる達成感という代物は、彼にとって戦いへの褒賞としてはチープでありながらも実に蠱惑的な脳内麻薬だった。

 蹂躙がしたいわけではない。
 己の中の最強を追い求めているわけでもない。

 そこにあるのはただひたすらな闘いへの執着。
 
 その執着は彼が幼少の頃より醸成された劣等感故のものだった。
 未だに記憶の奥底から囁いてくるような悪魔の囁き。
 周囲の環境から受けた壮絶な虐待や暴力、度の過ぎた放任主義により生まれた自己嫌悪と社会への憎悪。
 己の不利益を生み出すのは己の才覚が足りないから。
 己の不条理を覆せないのは己の努力が足りないから。
 己の不本意を呑み込むのは己の理解が足りないから。
 
 現実社会において、己の欠落を補完することは不可能だった。
 取り巻く環境を劇的に変えてしまうほどのチャンスなど、そうそう巡ってくるものではない。
 むしろ藻掻けば藻掻くほど、逃れられない泥濘の中に四肢を呑まれて心が溺れ死んでいく。
 
 彼が夢想世界での力を希求したのはある意味で必然の過程だったのかもしれない。
 多くの人間が現実離れした魂の解放を夢想世界に求めて堕落していったように、彼もその道を好んで進んだ。

 それは変え難い現実世界の不条理に屈した先の末路。
 絶望と共に見出した希望の匂いに釣られてやってきた眩山羊との契約による汝の下僕への道だった。
 
 以来歩んできた復讐の覇道。
 個人への攻撃ではなく、己の道を塞ぐ者を容赦なく撃墜することを矜持とした生き様。

 逃げる敵はどこまでも追い回し、迫り来る敵は思う存分迎え撃つ。
 
 大討伐軍や叢雨禍神を前にしたとて、その信念と矜持が揺らぐことはない。

―――
―――
―――
―――
―――
―――

 悲鳴が聞こえる。
 
―――
―――
―――

 誰が泣いているんだ。

 ここは……どこ?

―――
―――
―――

「ごめんなさいごめんなさいごめんさないごめんなさいごめんさい」

 王たる己が首を垂れて命乞いをしている。
 弱者の強者の境なく暴力という自己表現を押し付けてきた己が、惨めらしく溢れ出る涙と制御の利かない失禁による尿に塗れてのたうち回っている。

(なんだんだ!これ!?なんで俺…こんなことに)
「ァ…ぁ‼ァァァァアアアア‼」

 意識と精神の乖離が起こる。まるで自我が分散し続けて脳内を駆け巡っていくように思考の統一が困難だった。
 判然とした自我は存在する。だが、それと並行して混濁した精神が肉体を支配している。魂と肉と骨が別々に主張を繰り広げるようにして、自分という同一の個体を掌握することはもはや不可能に思われた。

 貴紳は記憶を辿る。
 そしてほどなくして思い出した。

 十四系の扉を過ぎて姿を現した巨大な箱舟。無機質で無骨な物体が宙を浮遊しながら第三圏へと繋がるもう一つの十四系の扉に向けて針路を進める姿を見て、貴紳はこれ以上ない屈辱を味わった。

 何故、俺を無視する?
 何故、俺に挑まない?

 答え合わせは早かった。
 間もなくして第二圏に怪物が乗り込んできた。
 途端、第二圏の空間深度圧が狂う。
 夢想世界そのものの構造が認識難に陥る程に認知が歪んだのだ。

 そこから先は懐かしき自己嫌悪の感覚。

 付け上がった尊大な魂の揺るぎない信念がぽっきりと手折られる音が聞こえた。

―――
―――
―――

「冠域延長:怪獣灯篭かいじゅうとうろう

 精一杯に抵抗した。
 何百体を同時生成した山ほどの怪獣による一斉攻撃。火を噴き、酸を吐き、岩盤をも抉る爪牙を持ち、核攻撃すらも跳ね退けることを想定した頑強な肉鎧を持つ怪獣たち。
 よーいどんで闘いをスタートしたならば、おそらくその怪獣軍団はかの大陸軍にすら肩を並べられるだろう。
 貴紳としても無謀な挑戦だとは思わなかった。かつて大陸軍と縄張り争いをしたとされる澐仙ならば、大陸軍に匹敵する実力を持つ己なら対抗し得るという腹心を抱いていたのは確かだった。

 程なくして怪獣たちが塵と消える頃にはその矜持も泡沫の夢と化していた。

 戦闘態勢を執った澐仙の脅威。彼女の真の恐ろしさは、いざ実際に攻撃を受けてみないと気付けないものだった。
 
 敵対する存在の心に在る全てを奪ってしまうような、凶悪で容赦のない鮮烈な"精神汚染"。
 彼女が脳内をジャックするように送り付けてくる膨大な量のプレッシャーは、これまで対峙してきた者たちとはその質も量も完全に桁違いだった。
 
 貴紳の攻撃に併せて究極冠域を生じさせたと思われた澐仙。光の速度で展開され、第二圏の冠域への同期と制圧を完了させた彼女の世界はその時点で貴紳の精神を著しく損壊させていた。
 膨大な量の狂気に汚染された彼は時間という概念を喪失し、夢想世界の中にさらに広がる広大な精神世界で強烈な嵐に呑み込まる。地球上のあらゆる災害を百年分まとめて浴びせかけてくるような途方もないエネルギーの飽和を以てして貴紳の肉体は自ずから綻び始め、祈るような仕草を取りながら大気に混じって揮発していった。

―――
―――
―――

 思えば最初からわかりきっていた。

 俺が叢雨禍神に勝てるわけがない。

 カテゴリー5に指定されるような悪魔の僕は何も大袈裟な評価を受けて持て囃されているわけじゃない。

 神を自称する悪魔の僕が奴より後に出現していない。

 理由は明快。誰も奴に叶わないから。

 別名、"天乞いあまごい"。

 奴が天候を操るような馬鹿げた力によって付けられたわけじゃない。

 

 そんな意味から与えられた名前。
 
 まるで星を相手にしているような無力感。

 王の道なんて神からみればチンケなものだったんだろうよ。

 それとも俺が王の器じゃなかったってことか。

 俺が味わったような怪物の混沌を受けてなお、自我を以て闘志を抱ける逸材。

 そんな奴なら澐仙とまともにやり合えるのかな。

 俺の代わりになれるような奴がいるなら。

 どうか神を堕としてくれ。

 俺は結局、あの日を同じ。

 情けない負け犬だったよ。
 


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