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第5章 幻の大地 編
第131話 心の変化
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ファヌス大森林のほど近くにある宿場町グレースは、今、活気にあふれている。
その賑わいの中心には、大陸の二大強国、イグナシア王国とメントフ王国の紋章を掲げた馬車が並んでいた。
大陸の雄と称される両国の紋章が、かくも堂々と並んで走る光景はまさに壮観で、滅多にお目にかかれるものではない。
ただ馬車を常歩で進ませているだけだというのに、その珍しい光景を一目見ようと、大勢の野次馬が詰めかけていた。
レイヴンは、グレースの町にこれほど多くの人がいたことに驚きを隠せない。
だが、それは、かつての陰鬱とした町が着実に復興を遂げている証であり、その事実に彼の胸には温かい喜びが込み上げた。
森の民であるアンナもまた、レイヴンと同じように顔を赤く上気させている。
グレースの町を長らく悩ませてきた『世界樹』からの瘴気。
その原因は、ニコラ博士が仕組んだ『不浄の石』によるもので、森の民の責とは言えない。
それでも、神木を管理する民族として責任を感じていた彼女は、町が本来の輝きを取り戻していく様子に、深く安堵していたのだ。
一方、南の大国の馬車の中では、重苦しい空気が漂っている。
その原因は、王女であるティレジアの険しい表情にあった。
彼女の不機嫌の理由は、グレースの住民たちに向かって陽気に手を振る、あの黒髪緋眼の青年レイヴンにある。
『あの方は、一体、何者なのかしら』
事前に目を通していた報告書には、およそ信じがたい内容ばかりが記されており、正直、彼女は疑いの目で見ていたのだ。
ところが、実際に耳にした話は報告以上の、まさに驚くべきものばかり。
自国の魔法道具の優位性を探ろうとしていたティレジアの思惑は、完全に打ち砕かれてしまったのだ。
馬車に戻り、『嘘を見抜くペンダント』の機能を確認するも、異常は見当たらない。
正常に作動していると分かると、ティレジアの頭に浮かぶのはレイヴンの事ばかりだった。
彼の話が真実だとすれば、それは脅威以外の何物でもない。
メントフ王国が誇る魔法道具よりも、はるかに優れたスキルの存在は、王女であるティレジアとしては到底許容できるものではなかった。
「ティジー、我々は彼に同行させてもらっている身だ。彼の気分を害するのは、望ましい事ではない。むしろ、私は、レイヴンとは友好的な関係を築くべきだと思っているよ」
兄ユリウスの穏やかな声が、重い沈黙を破った。
「でも、お兄さま。わが国の魔法道具を侮られては、沽券に関わりますわ」
ティレジアの発言に、ユリウスは慈愛に満ちた目で彼女を見つめながらも、心の中で深くため息を漏らす。
一体、どこで情報がこれほどまでにねじ曲がって伝わってしまったのかと悩む一方で、彼はティレジアの心情に深く寄り添う部分もあったのだ。
その原因は、ティレジアが生まれつきスキルを取得できない体質であることに起因している。
幼い頃、大病を患った彼女は、その命と引き換えに体内のスキルポケットを失ってしまったのだ。
ゆえに、スキルの書を使用しても、そのスキルを身体に留めておくことができない。
メントフ王国はこれまで、彼女のために何度も試みたが、スキルの取得は一向に達成できなかった。
そして、いつしか彼女は自室に閉じこもるようになってしまったのである。
世間の目もティレジアには厳しかった。
大国の王女ともなれば、社交界の華であり、他国から求婚をせがまれても当然の立場のはず。
しかし、スキルを取得できないという体質は、彼女の人生に大きな影を落としていた。
事情を知らない遠国の王家から縁談の話が持ち込まれても、すぐに断りの連絡が来る始末。
メントフ国王は「無礼な!」とばかりに戦争を仕掛けようとするが、宰相をはじめとした家臣団に止められる、という一幕もあったほどだ。
その様子を見るたびに、彼女の心は固く閉ざされていった。
転機が訪れたのは、気晴らしにとユリウスに誘われ、城下の町へ繰り出した時のことだ。
何でもない、子供が遊ぶような魔法道具を手に取った瞬間、それまでの彼女を覆っていた曇り空が一気に晴れ渡ったのを、ティレジアは今でも鮮明に覚えている。
彼女が手にしたのは他愛もない玩具だったが、その時、魔法道具というものに無限の可能性を感じたのだ。
自分に足りない部分を補うことができる。
そして、いつしか数多のスキルホルダーを凌駕する魔法道具を創り出すのが、彼女の揺るぎない目標となったのだ。
そのための努力も惜しまず、これまでに何度か優秀な魔法道具を生み出してきたのだが・・・。
全ての希望をレイヴンによって踏み潰されるのではないか、という不安がティレジアの胸中に広がっていく。
同じ家族として、妹の気持ちが痛いほど分かるユリウスは、そっと彼女の手の上に自分の手を重ねた。
「大きな壁にぶつかった時、人は不安になる。それは誰しも仕方のない事だよ。・・・でも、目を背けちゃいけない」
ユリウスは、かつて自分が抱えていた問題を思い起こす。
自分と砂漠の民の族長の娘、カーリィとの間にあったわだかまりを放置しようと考えていた時期があった。
しかし、それを解消へと導いてくれたのは、何を隠そうレイヴンである。
一時は、このまま冷え切った関係でも構わないと考えていたユリウスも、彼女と笑って話せる日が来たことを喜びと感じていた。
妹にもそうなってほしい。
そのためには、レイヴンと同様に悩んでいる者を導く存在が必要だ。
それが自分であると、彼は自覚している。
「ティジー、君が魔法道具の制作に全力を傾けている事は知っている。でも、制作にあたって、目に見える目標が必要だと思わないかい?」
「目に見える目標ですか・・・」
聡明なティレジアは、兄の言葉に小さく頷きながら考え込む。
これまで『スキルホルダーを越える魔法道具の制作』と意気込んではいたものの、具体的なイメージはなかった。
どんなにすごい魔法道具を作ったら、越えたことになるのだろうか?
その問いに明確な答えがなかったことに、今さらながら気づく。
深く、深く考えていくうちに、ティレジアの心の中に光り輝くイメージが膨らんだ。
あの昔、子供用の魔法道具を手に取った時と同じような高揚感が、彼女の胸を弾ませる。
「つまり、お兄さまは、レイヴンさんの能力を認め、さらにそれを凌駕できるような魔法道具を創り出せとおっしゃるのですね」
「まぁ、その通りだね」
途方もない到達点だ。だが、目標は高ければ高いほど、やりがいはある。
もし達成できれば、どれほど心が満たされるだろうか・・・。
「承知いたしました。このティレジア、天地神明に誓って、あのレイヴンさまのスキルを越える魔法道具を創り出し、必ず、ぎゃふんと言わせて見せますわ!」
途中まで、いい感じで聞いていたユリウスは、最後にずっこけそうになる。
そういうつもりで言ったのではないのだが・・・。
しかし、ティレジアの表情を見て安堵した。
今までの険が取れて、明るい顔に変わっているのである。
彼女の言葉は、レイヴンを認めることへの、ただの憎まれ口に過ぎないのだろう。
実際、彼を認めた方が楽だと、ティレジア自身も分かっていたのだ。
否定からは何も生まれないことも知っている。
だが、簡単に認めることができないほどの衝撃を受けたがゆえに、つい反抗的な態度を示してしまったのだった。
ティレジアは、兄の言葉に救われ、気分が楽になる。
そんな機微を、兄妹だからこそ感じ取ることができたユリウスは、口元に笑みを浮かべた。
「何ですの、お兄さま。ニヤニヤなさって」
「いや、何でもないさ」
彼女にとって兄の態度は、「何でもない」では済まされない。問題が大ありなのだ。
心の移り変わりを完全に見透かされている気恥ずかしさで、兄の顔もまともに見られなくなってしまう。
つい、また反抗的な言葉が、小さな口から出てしまうのだ。
「お兄さまがおっしゃるから、私はレイヴンさまを認めるのです。でなければ・・・」
「分かっているよ。兄の顔を立ててくれて嬉しく思う」
「分かれば、よろしいのです」
そう言ってそっぽを向く可愛らしい妹の横顔を、ユリウスはまじまじと見つめる。
本人は気づいていないのかもしれないが、今までの「さん」付けから、「さま」に変わっていた。
これは、メントフ王家の教育にもあるが、敬意を払うべき相手に対する敬称だ。
ティレジアは自分に染み付いた長年の習性で、ついそう呼んでしまっているのだろう。
これは確実な変化の証拠だ。
いい傾向だと感じ取ったユリウスは、レイヴンとティレジアの関係が改善し、この旅が上手くいく。
そんな予感に、口元は緩ませるのだった。
その賑わいの中心には、大陸の二大強国、イグナシア王国とメントフ王国の紋章を掲げた馬車が並んでいた。
大陸の雄と称される両国の紋章が、かくも堂々と並んで走る光景はまさに壮観で、滅多にお目にかかれるものではない。
ただ馬車を常歩で進ませているだけだというのに、その珍しい光景を一目見ようと、大勢の野次馬が詰めかけていた。
レイヴンは、グレースの町にこれほど多くの人がいたことに驚きを隠せない。
だが、それは、かつての陰鬱とした町が着実に復興を遂げている証であり、その事実に彼の胸には温かい喜びが込み上げた。
森の民であるアンナもまた、レイヴンと同じように顔を赤く上気させている。
グレースの町を長らく悩ませてきた『世界樹』からの瘴気。
その原因は、ニコラ博士が仕組んだ『不浄の石』によるもので、森の民の責とは言えない。
それでも、神木を管理する民族として責任を感じていた彼女は、町が本来の輝きを取り戻していく様子に、深く安堵していたのだ。
一方、南の大国の馬車の中では、重苦しい空気が漂っている。
その原因は、王女であるティレジアの険しい表情にあった。
彼女の不機嫌の理由は、グレースの住民たちに向かって陽気に手を振る、あの黒髪緋眼の青年レイヴンにある。
『あの方は、一体、何者なのかしら』
事前に目を通していた報告書には、およそ信じがたい内容ばかりが記されており、正直、彼女は疑いの目で見ていたのだ。
ところが、実際に耳にした話は報告以上の、まさに驚くべきものばかり。
自国の魔法道具の優位性を探ろうとしていたティレジアの思惑は、完全に打ち砕かれてしまったのだ。
馬車に戻り、『嘘を見抜くペンダント』の機能を確認するも、異常は見当たらない。
正常に作動していると分かると、ティレジアの頭に浮かぶのはレイヴンの事ばかりだった。
彼の話が真実だとすれば、それは脅威以外の何物でもない。
メントフ王国が誇る魔法道具よりも、はるかに優れたスキルの存在は、王女であるティレジアとしては到底許容できるものではなかった。
「ティジー、我々は彼に同行させてもらっている身だ。彼の気分を害するのは、望ましい事ではない。むしろ、私は、レイヴンとは友好的な関係を築くべきだと思っているよ」
兄ユリウスの穏やかな声が、重い沈黙を破った。
「でも、お兄さま。わが国の魔法道具を侮られては、沽券に関わりますわ」
ティレジアの発言に、ユリウスは慈愛に満ちた目で彼女を見つめながらも、心の中で深くため息を漏らす。
一体、どこで情報がこれほどまでにねじ曲がって伝わってしまったのかと悩む一方で、彼はティレジアの心情に深く寄り添う部分もあったのだ。
その原因は、ティレジアが生まれつきスキルを取得できない体質であることに起因している。
幼い頃、大病を患った彼女は、その命と引き換えに体内のスキルポケットを失ってしまったのだ。
ゆえに、スキルの書を使用しても、そのスキルを身体に留めておくことができない。
メントフ王国はこれまで、彼女のために何度も試みたが、スキルの取得は一向に達成できなかった。
そして、いつしか彼女は自室に閉じこもるようになってしまったのである。
世間の目もティレジアには厳しかった。
大国の王女ともなれば、社交界の華であり、他国から求婚をせがまれても当然の立場のはず。
しかし、スキルを取得できないという体質は、彼女の人生に大きな影を落としていた。
事情を知らない遠国の王家から縁談の話が持ち込まれても、すぐに断りの連絡が来る始末。
メントフ国王は「無礼な!」とばかりに戦争を仕掛けようとするが、宰相をはじめとした家臣団に止められる、という一幕もあったほどだ。
その様子を見るたびに、彼女の心は固く閉ざされていった。
転機が訪れたのは、気晴らしにとユリウスに誘われ、城下の町へ繰り出した時のことだ。
何でもない、子供が遊ぶような魔法道具を手に取った瞬間、それまでの彼女を覆っていた曇り空が一気に晴れ渡ったのを、ティレジアは今でも鮮明に覚えている。
彼女が手にしたのは他愛もない玩具だったが、その時、魔法道具というものに無限の可能性を感じたのだ。
自分に足りない部分を補うことができる。
そして、いつしか数多のスキルホルダーを凌駕する魔法道具を創り出すのが、彼女の揺るぎない目標となったのだ。
そのための努力も惜しまず、これまでに何度か優秀な魔法道具を生み出してきたのだが・・・。
全ての希望をレイヴンによって踏み潰されるのではないか、という不安がティレジアの胸中に広がっていく。
同じ家族として、妹の気持ちが痛いほど分かるユリウスは、そっと彼女の手の上に自分の手を重ねた。
「大きな壁にぶつかった時、人は不安になる。それは誰しも仕方のない事だよ。・・・でも、目を背けちゃいけない」
ユリウスは、かつて自分が抱えていた問題を思い起こす。
自分と砂漠の民の族長の娘、カーリィとの間にあったわだかまりを放置しようと考えていた時期があった。
しかし、それを解消へと導いてくれたのは、何を隠そうレイヴンである。
一時は、このまま冷え切った関係でも構わないと考えていたユリウスも、彼女と笑って話せる日が来たことを喜びと感じていた。
妹にもそうなってほしい。
そのためには、レイヴンと同様に悩んでいる者を導く存在が必要だ。
それが自分であると、彼は自覚している。
「ティジー、君が魔法道具の制作に全力を傾けている事は知っている。でも、制作にあたって、目に見える目標が必要だと思わないかい?」
「目に見える目標ですか・・・」
聡明なティレジアは、兄の言葉に小さく頷きながら考え込む。
これまで『スキルホルダーを越える魔法道具の制作』と意気込んではいたものの、具体的なイメージはなかった。
どんなにすごい魔法道具を作ったら、越えたことになるのだろうか?
その問いに明確な答えがなかったことに、今さらながら気づく。
深く、深く考えていくうちに、ティレジアの心の中に光り輝くイメージが膨らんだ。
あの昔、子供用の魔法道具を手に取った時と同じような高揚感が、彼女の胸を弾ませる。
「つまり、お兄さまは、レイヴンさんの能力を認め、さらにそれを凌駕できるような魔法道具を創り出せとおっしゃるのですね」
「まぁ、その通りだね」
途方もない到達点だ。だが、目標は高ければ高いほど、やりがいはある。
もし達成できれば、どれほど心が満たされるだろうか・・・。
「承知いたしました。このティレジア、天地神明に誓って、あのレイヴンさまのスキルを越える魔法道具を創り出し、必ず、ぎゃふんと言わせて見せますわ!」
途中まで、いい感じで聞いていたユリウスは、最後にずっこけそうになる。
そういうつもりで言ったのではないのだが・・・。
しかし、ティレジアの表情を見て安堵した。
今までの険が取れて、明るい顔に変わっているのである。
彼女の言葉は、レイヴンを認めることへの、ただの憎まれ口に過ぎないのだろう。
実際、彼を認めた方が楽だと、ティレジア自身も分かっていたのだ。
否定からは何も生まれないことも知っている。
だが、簡単に認めることができないほどの衝撃を受けたがゆえに、つい反抗的な態度を示してしまったのだった。
ティレジアは、兄の言葉に救われ、気分が楽になる。
そんな機微を、兄妹だからこそ感じ取ることができたユリウスは、口元に笑みを浮かべた。
「何ですの、お兄さま。ニヤニヤなさって」
「いや、何でもないさ」
彼女にとって兄の態度は、「何でもない」では済まされない。問題が大ありなのだ。
心の移り変わりを完全に見透かされている気恥ずかしさで、兄の顔もまともに見られなくなってしまう。
つい、また反抗的な言葉が、小さな口から出てしまうのだ。
「お兄さまがおっしゃるから、私はレイヴンさまを認めるのです。でなければ・・・」
「分かっているよ。兄の顔を立ててくれて嬉しく思う」
「分かれば、よろしいのです」
そう言ってそっぽを向く可愛らしい妹の横顔を、ユリウスはまじまじと見つめる。
本人は気づいていないのかもしれないが、今までの「さん」付けから、「さま」に変わっていた。
これは、メントフ王家の教育にもあるが、敬意を払うべき相手に対する敬称だ。
ティレジアは自分に染み付いた長年の習性で、ついそう呼んでしまっているのだろう。
これは確実な変化の証拠だ。
いい傾向だと感じ取ったユリウスは、レイヴンとティレジアの関係が改善し、この旅が上手くいく。
そんな予感に、口元は緩ませるのだった。
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