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一章 ここが春吹荘
春吹荘の関係図
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えーと、二階の一番奥ってことは、ここでいいんだよね。確か、コンコンを三回だからー
「クレちゃん、頑張れー」
「いや、そんなたいしたことじゃねぇだろ」
「まぁそうだよね……。てか、二人挨拶したの?」
「……言われてねぇ」
「んとねー、ユーくんと、手紙?を、下から入れた」
マジかぁ、やり方ちゃうんかい。
コンコン コンコン コンコン
「えと、はじめまして。今年から入った、中学二年の陽崎紅羽って言います。 えと、よろしくお願いします」
何の反応も……なし?
コンコン
「!」
扉から返事があって、扉の方を見ると、下に紙が出ていた。
「拾ってみろよ」
「見せて見せてー」
「うん」
私は、失礼かなぁと思いつつも、その場で紙を開いてみる。そのこには、小さいけど、丁寧な字で
『はじめまして。そちらの二人も、はじめまして。僕は、神坂隆といいます。部屋の位置的にわかるかとは思いますが、中学三年生です。
この寮には、君たちの一年前に入りました。
人間恐怖症のため、直接会話はできませんが、筆談可能です。 用があるときは、扉を三度叩いていただけると幸いです』
なにこの先輩、むっっちゃ丁寧やん。人間不信なのは、別として、いい人多いなぁ、ここ。まぁ変わり者も多いけれどもね。
「んとー、ミッション、クリア?」
ミッションてなんだよ、ソラ。ま、お使い?は、終わったけどもね。
「ありがとうございます」
あ、いうの忘れてた。
「「ありがとうございました!」」
コンコン
と返事が返ってくる。
うん。この先輩、思ったよりも律儀だな。
「じゃ、報告といきますかー」
そういってソラは頭のところで手を組み、さっさと降りていってしまう。まさしく、RPGの初期クエスト!いや、ゲームしてるわけやない。
リビングに戻ると、西園寺さんがコーヒーをソファに座って飲んで、宵衣先輩がカーペットの上でゴロゴロして、灰咲先生がダイニングの椅子に座ってスマホをいじっていた。
なにこの空間。いや、マジで。
「んぁっ?おかえり~、早かったねー」
「いや、特に話すことねぇだろ」
ツッコミのユウくん、ナイス~。
「それもそっかぁ。あ、そーだ。あのねぇ、空き部屋ね、入っちゃ駄目だよ」
「駄目なんですか?」
「ん、だぁめ。ま、鍵かかってるから入れないけどねー」
鍵ありなの?全部屋?
「んとね、つけたい人はつけていーよって感じ。女の子の部屋にはついてるよ、もちのろん」
よかったぁーーーか?ん?いや、いい、のか?ん~、いっか。
「俺は勝手につけた」
「つけてもいいけど、合鍵は、もらうわよ。なんかあったとき、困るから」
管理人さん、チラッとこっちを見て、そういいます。ね、管理人さんって呼ぶべき?西園寺さんって呼ぶべき?
そこ、気になるなぁ。
「あとねー、三階の空き部屋は確か、使っていいのよ、片方」
「え?空き部屋、ひとつって言ってませんでした?」
「計算合わないじゃん」
ん?と言いたげに、先輩は首を傾げる。ちょっと待ってね、計算するわ。
二階が、二年生組の三部屋、空き部屋三部屋、神坂先輩の一部屋。計、七部屋。
三階が、瞬先輩の部屋、宵衣先輩の部屋、空き部屋がいくつか?で、奥に、灰咲先生、管理人さん。空き部屋抜いて四部屋。
あ、三部屋空き部屋あるやん。
「三個空いてるんですか?」
「ん~とぉ~、シーだろ、ちーだろ、遊び部屋だろ。うん、三部屋!」
遊び部屋はともかくとして、シーとちーって誰?なに?
「シーとちーって?」
「宵衣のペットともともといた奴?的な奴」
もともといた的なやつ、て。なんやねん。
「てか、宵衣先輩ペット飼ってるんですか?!」
「ん、うん。迷い犬の、シベリアンハスキー、一歳」
ごめん、『ー』と一が混ざって読みにくいわ。
「シベリアンハスキー……」
「なにそれ?」
「ユウ、知ってんの?」
私とソラは首を傾げる。
「狼みてぇな犬」
説明上手い……のか?まぁ、理解力ある意味皆無と言われる私とソラにわからせるにはちょうといいか。
「で、そのこ、なんて言うんです?」
「んーとね、シキ」
「「「シキ?」」」
あれ、これ、二人も知らない系?
「二人とも、知らないの?」
「聞いたことなぁい」
「ペットのくだり、初めて」
マジですかぁ?!え、いや、一年間一緒じゃん?え、知らないの?え?マジ?え、ちょ、宵衣先輩?!
「あいつ、鳴かないからなぁ」
からなぁ、じゃないですー、あのー、そーゆー軽いノリ、やめて。マジ、やめて。え、は?
ちょ、あの、自由奔放すぎて、つかめないんですけど、宵衣先輩の人物像。
こーゆー人なのかな?ん?
ちょ、頭の中ごちゃごちゃしてきたんだが。
「しぃーーーきぃーーー!おいでぇーーー!」
宵衣先輩は、大声でシキくん?シキちゃん?を呼んだ。
大声出さないでください、耳痛いですっ。せめて、呼ぶって言って!
ドンドンと、階段の方から音が聞こえ、入ってきたのは、灰色っぽい整った毛並みのそこそこ大きなでも、愛らしい犬だった。
その犬は、宵衣先輩を見つけると、宵衣先輩に飛びつき、足元をくるくる回る。
「よーし、いーこだな、シキ♪」
「オス?メス?」
「オス~。 噛んだりしない、いい子だぞ。触ってみたまえ」
ほんと、宵衣先輩ってどう言うキャラっすかね?いや、マジつかめない。
触ると、もふもふ、ぽかぽか。やばい、最高。
「可愛かろう」
て、ソラ!ソラ!
ソラは、シキくんを抱きしめると、今にも寝そうな勢いだ。なんで寝そうなのよ、こいつ。いや、あったかいよ?きもちいよ?でもさ、さすがに寝なくね?
「あったかぁい……」
もう、うつらうつらしてますね。はい。
「シー、そらっちのこと、落としちゃ駄目だからな」
「ワンッ」
『そんなの、わかってるよ。当たり前でしょ』と言わんばかりの表情、てか態度でシキくんは鳴く。
なんか、宵衣先輩よりしっかりしてそうなんだが。なに、え、シキくん、もしかしてーーー保護者?宵衣先輩の保護者的ポディションですか?!(いや、犬が保護者ってなんやねん)
「なぁ、なぁ、ここのカースト、教えておくべきじゃね?」
「そーねー」
えー……カーストあるんですか?カーストにいい思い出なんてないんだけど。
「だいじょーぶっ、ここのカーストと言ってもぉ、マウンド取ろうとかしないから」
心配ごとを的確に当てるね、ソラ。その空気読めるさ、才能さ、なんで生かせないわけ?ね、日常生活に活用しろよ。
てか、まだもふもふしてるんかい!
「一番上がぁ、なんといってもゆっきーだな」
「わかる気がする」
なんか、わかる。年齢とか、大人ってのもそうなんだけどさ、まとめ役的な?立ち振る舞いがいかにも強そうと言うか……ww
「二番目は、ミカちゃんよ」
「ミカ、ちゃん?」
さっきから気になってたけど、なにそれ。
「帝だから、ミカちゃん」
あ、なるです。なるほどです。納得です。
「三番目がぁ~、リューくん。四番目が、マッくんと二年組、センセーの同率だ」
え、大人なのに、センセーってカースト低いの?
「駄目人だからね」
「クズだからな」
みんな、遠慮ないねぇ。同じカーストだからですか!?
いや、でも、流石に、年齢的に遠慮をーーー
「クズで悪かったな」
ーーーする必要ねぇな。うん、遠慮なしで行こう!
「ここね、先生たちから言われるの。生徒と先生の仲いいわねって」
言われそうだねー、打ち解けてる。
「でも、違うのよ」
「なにが?」
「舐められてるだけ♪」
わぁお、まさかの管理人さんも毒舌でぇす!
ここさぁ、ほんっと年齢とかお構いなしなのね。わかった。
「でも、なんで瞬先輩カースト、最下位位なんですか?」
「んー、特に権力ないからにゃ。まぁ、四位の中では、一番上とかいるけど、下の上的な?」
あぁ、なる。年齢そんな関係しないのね、なる。わかったわ。
「シキはぁ、ボクの管轄だから、文句言わせないにゃ♪」
そういって、シキくんの頭を優しく宵衣先輩は撫でる。
シキくんのこと、ほんっとに好きなんだろうな。ブラッシングだって丁寧にしてあるし、それに、なんていったってシキくんが懐いてるもん。
力で言うこと聞かせてたら、きっと、人間と同じで犬だって、こんな顔しないし、さっきみたいな『わかってるよ!』って反応しないもんね。うん。
「てかぁ、みんななにクラス?」
いきなり話題変えましたね、宵衣先輩?まぁ、よくある質問。てか、同級生っすか?
「俺、A組」
「僕、B組」
「私、C組」
「すげぇ見事にばらけたな」
ほんと、見事にバラけてるなぁww
「すごいねぇ。三クラスしかないのに、全員バラバラって」
なに感心してるんすか、宵衣先輩。
「宵衣先輩はなにクラス?」
「んー、特科A」
「はい?」
と、特科?特科とは?
「高校になるとねー、普通科と特科にわかれるんだぁ。普通科はまぁ、うん、頭ふつーの子?とかスポーツ推薦の子。 特科は出来が良かったり、勉強の推薦入学の子たち。 でぇ、クラス分けが、特科A・B、普通科A・Bってなってるんだ」
なる。なるです。
この若葉学園、めんどくせぇな。今、悟ったわ。てかなんで、私ろくに調べずここはいったんだろ?マジで。なんでだ?ww
「たしか、頭いい順にAからだから……先輩、頭いい部類だよな」
「うん、そうだな!」
「こいつ、首席」
は?え、は?
はぁ!?!?!?
え、ちょ、さらっと、さらっとあの、爆薬を投げ込むなぁ!?(自分でもなにいってるかわかんないです)
「す、すげぇ」
「わぁお♪」
「もう、なんでもいいよぉ、チートじゃん」
驚く二人と対照に、私は、もう疲れていた。驚き多すぎ!ちょ、ここ、異常でしょ!
「てか、センセー、どこ?」
たしかに。どこの担任になる?
「二年特科A」
「ボクのとこ?」
「うん」
「いじり倒していー?」
マジ、楽しそうに笑いますね、先輩。
「やめろ?な、やめろ?」
マジ、なだめるようにいってるけど、焦ってんな、先生。
「不真面目でもー、平気ってことだにゃ♪」
「なんか今、わかったわ。悟ったわ」
え、どうしたんです、いきなり。
「なにを、悟った?んです?」
「俺みてぇなダメなやつが特化Aの担任になったの、こいつのせいだ、ゼッテー」
あぁ~(察し)。
先生たち、投げ出したんだね。だから、仲の良さげな灰咲先生になったんだね。頑張れ。
「んじゃあ、今日はかいさーん」
ん、いきなりどうした?
「明日のメニューは買ってきたけど、今日の分はナシよ」
「どういうことですか?」
はい、ほんとどういうことっすか?
「今日は、みんなに同じ金額あげる。だから、好きに食べてきなさい」
「やったぁーー!(*´꒳`*)!」
飛び跳ねる宵衣先輩。
「……マシなもん、食えるとこ行こうな?」
自分の身を案じる灰咲先生。
「ファミレス行くか」
「だねえ。 クレちゃんも行こ♪」
「うん」
近場で算段を立てる私たち。
「今日は、帰ろうかなぁ」
などと呟く管理人さん。
その日は、それでお開きとなり、私たち三人は、仲良く遊んだ。
しかし、なんと、始業式はーーー翌日だった。
…………え、マジで?
「クレちゃん、頑張れー」
「いや、そんなたいしたことじゃねぇだろ」
「まぁそうだよね……。てか、二人挨拶したの?」
「……言われてねぇ」
「んとねー、ユーくんと、手紙?を、下から入れた」
マジかぁ、やり方ちゃうんかい。
コンコン コンコン コンコン
「えと、はじめまして。今年から入った、中学二年の陽崎紅羽って言います。 えと、よろしくお願いします」
何の反応も……なし?
コンコン
「!」
扉から返事があって、扉の方を見ると、下に紙が出ていた。
「拾ってみろよ」
「見せて見せてー」
「うん」
私は、失礼かなぁと思いつつも、その場で紙を開いてみる。そのこには、小さいけど、丁寧な字で
『はじめまして。そちらの二人も、はじめまして。僕は、神坂隆といいます。部屋の位置的にわかるかとは思いますが、中学三年生です。
この寮には、君たちの一年前に入りました。
人間恐怖症のため、直接会話はできませんが、筆談可能です。 用があるときは、扉を三度叩いていただけると幸いです』
なにこの先輩、むっっちゃ丁寧やん。人間不信なのは、別として、いい人多いなぁ、ここ。まぁ変わり者も多いけれどもね。
「んとー、ミッション、クリア?」
ミッションてなんだよ、ソラ。ま、お使い?は、終わったけどもね。
「ありがとうございます」
あ、いうの忘れてた。
「「ありがとうございました!」」
コンコン
と返事が返ってくる。
うん。この先輩、思ったよりも律儀だな。
「じゃ、報告といきますかー」
そういってソラは頭のところで手を組み、さっさと降りていってしまう。まさしく、RPGの初期クエスト!いや、ゲームしてるわけやない。
リビングに戻ると、西園寺さんがコーヒーをソファに座って飲んで、宵衣先輩がカーペットの上でゴロゴロして、灰咲先生がダイニングの椅子に座ってスマホをいじっていた。
なにこの空間。いや、マジで。
「んぁっ?おかえり~、早かったねー」
「いや、特に話すことねぇだろ」
ツッコミのユウくん、ナイス~。
「それもそっかぁ。あ、そーだ。あのねぇ、空き部屋ね、入っちゃ駄目だよ」
「駄目なんですか?」
「ん、だぁめ。ま、鍵かかってるから入れないけどねー」
鍵ありなの?全部屋?
「んとね、つけたい人はつけていーよって感じ。女の子の部屋にはついてるよ、もちのろん」
よかったぁーーーか?ん?いや、いい、のか?ん~、いっか。
「俺は勝手につけた」
「つけてもいいけど、合鍵は、もらうわよ。なんかあったとき、困るから」
管理人さん、チラッとこっちを見て、そういいます。ね、管理人さんって呼ぶべき?西園寺さんって呼ぶべき?
そこ、気になるなぁ。
「あとねー、三階の空き部屋は確か、使っていいのよ、片方」
「え?空き部屋、ひとつって言ってませんでした?」
「計算合わないじゃん」
ん?と言いたげに、先輩は首を傾げる。ちょっと待ってね、計算するわ。
二階が、二年生組の三部屋、空き部屋三部屋、神坂先輩の一部屋。計、七部屋。
三階が、瞬先輩の部屋、宵衣先輩の部屋、空き部屋がいくつか?で、奥に、灰咲先生、管理人さん。空き部屋抜いて四部屋。
あ、三部屋空き部屋あるやん。
「三個空いてるんですか?」
「ん~とぉ~、シーだろ、ちーだろ、遊び部屋だろ。うん、三部屋!」
遊び部屋はともかくとして、シーとちーって誰?なに?
「シーとちーって?」
「宵衣のペットともともといた奴?的な奴」
もともといた的なやつ、て。なんやねん。
「てか、宵衣先輩ペット飼ってるんですか?!」
「ん、うん。迷い犬の、シベリアンハスキー、一歳」
ごめん、『ー』と一が混ざって読みにくいわ。
「シベリアンハスキー……」
「なにそれ?」
「ユウ、知ってんの?」
私とソラは首を傾げる。
「狼みてぇな犬」
説明上手い……のか?まぁ、理解力ある意味皆無と言われる私とソラにわからせるにはちょうといいか。
「で、そのこ、なんて言うんです?」
「んーとね、シキ」
「「「シキ?」」」
あれ、これ、二人も知らない系?
「二人とも、知らないの?」
「聞いたことなぁい」
「ペットのくだり、初めて」
マジですかぁ?!え、いや、一年間一緒じゃん?え、知らないの?え?マジ?え、ちょ、宵衣先輩?!
「あいつ、鳴かないからなぁ」
からなぁ、じゃないですー、あのー、そーゆー軽いノリ、やめて。マジ、やめて。え、は?
ちょ、あの、自由奔放すぎて、つかめないんですけど、宵衣先輩の人物像。
こーゆー人なのかな?ん?
ちょ、頭の中ごちゃごちゃしてきたんだが。
「しぃーーーきぃーーー!おいでぇーーー!」
宵衣先輩は、大声でシキくん?シキちゃん?を呼んだ。
大声出さないでください、耳痛いですっ。せめて、呼ぶって言って!
ドンドンと、階段の方から音が聞こえ、入ってきたのは、灰色っぽい整った毛並みのそこそこ大きなでも、愛らしい犬だった。
その犬は、宵衣先輩を見つけると、宵衣先輩に飛びつき、足元をくるくる回る。
「よーし、いーこだな、シキ♪」
「オス?メス?」
「オス~。 噛んだりしない、いい子だぞ。触ってみたまえ」
ほんと、宵衣先輩ってどう言うキャラっすかね?いや、マジつかめない。
触ると、もふもふ、ぽかぽか。やばい、最高。
「可愛かろう」
て、ソラ!ソラ!
ソラは、シキくんを抱きしめると、今にも寝そうな勢いだ。なんで寝そうなのよ、こいつ。いや、あったかいよ?きもちいよ?でもさ、さすがに寝なくね?
「あったかぁい……」
もう、うつらうつらしてますね。はい。
「シー、そらっちのこと、落としちゃ駄目だからな」
「ワンッ」
『そんなの、わかってるよ。当たり前でしょ』と言わんばかりの表情、てか態度でシキくんは鳴く。
なんか、宵衣先輩よりしっかりしてそうなんだが。なに、え、シキくん、もしかしてーーー保護者?宵衣先輩の保護者的ポディションですか?!(いや、犬が保護者ってなんやねん)
「なぁ、なぁ、ここのカースト、教えておくべきじゃね?」
「そーねー」
えー……カーストあるんですか?カーストにいい思い出なんてないんだけど。
「だいじょーぶっ、ここのカーストと言ってもぉ、マウンド取ろうとかしないから」
心配ごとを的確に当てるね、ソラ。その空気読めるさ、才能さ、なんで生かせないわけ?ね、日常生活に活用しろよ。
てか、まだもふもふしてるんかい!
「一番上がぁ、なんといってもゆっきーだな」
「わかる気がする」
なんか、わかる。年齢とか、大人ってのもそうなんだけどさ、まとめ役的な?立ち振る舞いがいかにも強そうと言うか……ww
「二番目は、ミカちゃんよ」
「ミカ、ちゃん?」
さっきから気になってたけど、なにそれ。
「帝だから、ミカちゃん」
あ、なるです。なるほどです。納得です。
「三番目がぁ~、リューくん。四番目が、マッくんと二年組、センセーの同率だ」
え、大人なのに、センセーってカースト低いの?
「駄目人だからね」
「クズだからな」
みんな、遠慮ないねぇ。同じカーストだからですか!?
いや、でも、流石に、年齢的に遠慮をーーー
「クズで悪かったな」
ーーーする必要ねぇな。うん、遠慮なしで行こう!
「ここね、先生たちから言われるの。生徒と先生の仲いいわねって」
言われそうだねー、打ち解けてる。
「でも、違うのよ」
「なにが?」
「舐められてるだけ♪」
わぁお、まさかの管理人さんも毒舌でぇす!
ここさぁ、ほんっと年齢とかお構いなしなのね。わかった。
「でも、なんで瞬先輩カースト、最下位位なんですか?」
「んー、特に権力ないからにゃ。まぁ、四位の中では、一番上とかいるけど、下の上的な?」
あぁ、なる。年齢そんな関係しないのね、なる。わかったわ。
「シキはぁ、ボクの管轄だから、文句言わせないにゃ♪」
そういって、シキくんの頭を優しく宵衣先輩は撫でる。
シキくんのこと、ほんっとに好きなんだろうな。ブラッシングだって丁寧にしてあるし、それに、なんていったってシキくんが懐いてるもん。
力で言うこと聞かせてたら、きっと、人間と同じで犬だって、こんな顔しないし、さっきみたいな『わかってるよ!』って反応しないもんね。うん。
「てかぁ、みんななにクラス?」
いきなり話題変えましたね、宵衣先輩?まぁ、よくある質問。てか、同級生っすか?
「俺、A組」
「僕、B組」
「私、C組」
「すげぇ見事にばらけたな」
ほんと、見事にバラけてるなぁww
「すごいねぇ。三クラスしかないのに、全員バラバラって」
なに感心してるんすか、宵衣先輩。
「宵衣先輩はなにクラス?」
「んー、特科A」
「はい?」
と、特科?特科とは?
「高校になるとねー、普通科と特科にわかれるんだぁ。普通科はまぁ、うん、頭ふつーの子?とかスポーツ推薦の子。 特科は出来が良かったり、勉強の推薦入学の子たち。 でぇ、クラス分けが、特科A・B、普通科A・Bってなってるんだ」
なる。なるです。
この若葉学園、めんどくせぇな。今、悟ったわ。てかなんで、私ろくに調べずここはいったんだろ?マジで。なんでだ?ww
「たしか、頭いい順にAからだから……先輩、頭いい部類だよな」
「うん、そうだな!」
「こいつ、首席」
は?え、は?
はぁ!?!?!?
え、ちょ、さらっと、さらっとあの、爆薬を投げ込むなぁ!?(自分でもなにいってるかわかんないです)
「す、すげぇ」
「わぁお♪」
「もう、なんでもいいよぉ、チートじゃん」
驚く二人と対照に、私は、もう疲れていた。驚き多すぎ!ちょ、ここ、異常でしょ!
「てか、センセー、どこ?」
たしかに。どこの担任になる?
「二年特科A」
「ボクのとこ?」
「うん」
「いじり倒していー?」
マジ、楽しそうに笑いますね、先輩。
「やめろ?な、やめろ?」
マジ、なだめるようにいってるけど、焦ってんな、先生。
「不真面目でもー、平気ってことだにゃ♪」
「なんか今、わかったわ。悟ったわ」
え、どうしたんです、いきなり。
「なにを、悟った?んです?」
「俺みてぇなダメなやつが特化Aの担任になったの、こいつのせいだ、ゼッテー」
あぁ~(察し)。
先生たち、投げ出したんだね。だから、仲の良さげな灰咲先生になったんだね。頑張れ。
「んじゃあ、今日はかいさーん」
ん、いきなりどうした?
「明日のメニューは買ってきたけど、今日の分はナシよ」
「どういうことですか?」
はい、ほんとどういうことっすか?
「今日は、みんなに同じ金額あげる。だから、好きに食べてきなさい」
「やったぁーー!(*´꒳`*)!」
飛び跳ねる宵衣先輩。
「……マシなもん、食えるとこ行こうな?」
自分の身を案じる灰咲先生。
「ファミレス行くか」
「だねえ。 クレちゃんも行こ♪」
「うん」
近場で算段を立てる私たち。
「今日は、帰ろうかなぁ」
などと呟く管理人さん。
その日は、それでお開きとなり、私たち三人は、仲良く遊んだ。
しかし、なんと、始業式はーーー翌日だった。
…………え、マジで?
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