22 / 64
四章 ……学校ってこんなんだっけ?
対決(ユウその一)
しおりを挟む
ソラのファンクラブメンバーがなにも言わず去っていってから、五分。
いや、あの~……もう時間すぎているのですが?
来ないのは困るんだよなぁ、いや、素直に。
あの、三十分くらいの争いを予定しておりまして、四時半くらいにソラたちと約束済みなんですよね、はい。
なので、遅いと、バレるから、嫌なんだよなぁ……。
ま、そんなことを考えてから、さらに三分後。
やっとのことで、屋上の扉が開いた。
やっとお出ましですかい、ユウファンクラブよ。
私はそう思って、しゃがんでいたところを立ち上がる。
「なんのようです」
さっきの、テンション高めのマウンド取りたがりっぽいリーダーと違い、こっちのリーダーは、大人しくて清楚っぽいな。
まぁ、どっちかっていうと、こーゆー人のほうがヤンデレとかになってやばいらしいけど。
「えーと、あの、いじめ紛いの件についてのお話をしたいと思いまして」
敬語ってさ、こんな感じの使い方であってるよね。
あの、制服を見る限り、リーダー様が、ソラファンは、中等部の赤ネクタイだったのよ。
で、この先輩の方は、高等部の青ネクタイなのね。要するに、先輩。
だから、敬語使わないとダメなんだよね。うん、辛っ!
「その件は、主に影島のファンがしていることです。我々は、せいぜい、紙屑を入れる程度。それが何か?」
うん、それもアウトなのよね。うん。
なにをするにしても、そーゆーことをしてる時点でアウトなんですよ~、先輩。
いや、あの過剰ファンを見た後だとね、薄れると思うはずなんですけど、案外あっちがあっさり終わったわけなのよ。だからさ、やってることと話の内容の、濃さがあってない。
こっちもちゃんと異常に思える。
「いや、あの~、でも、邪魔なんですよね、紙屑って案外」
一番うざったるいのってね、小さーな隙間に入った紙屑なのよ。
後々まで残るしさ、たまに出てきたら、それはそれでうざいしさ。
一番なんだかんだ迷惑なんだよね!
「なにをしろと?」
「こういうこと、やめてください」
「あんたが関わるからじゃないの」
「馬鹿なことするからよ」
「自業自得です」
うん、あのさ、高等部の確率高いよね、ユウさんのファンって。
だからかな?すっっごく圧を感じる。
「だとしても、転校してきて、春吹に入って、それだけで、こんないじめ紛いな目に遭う筋合いありません」
私は言い切る。先輩方を多少睨みつけて。
リーダー格の先輩は、何をいう、とわけのわからなそうな顔をする。
「あなたが、真水様に親しいからです」
こっちもそーゆー系ですよねっ!
でもさ、転校してきただけでそんなことされる筋合いないんだって、こっちは。
「私、もともと、真水とは、幼馴染みなんです。 なので、ただ同じ学校に転校してきただけでこんな目に遭うのは困るんです」
私がそういうと、あっちは簡単に引いて?くれたけど、こっちはダメらしい。
「困ると言われても、こちらからしたら、影島と付き合うのも嫌だという子もいるのに、女子となんてありえないの」
うん、ユウに自由はないのか。そうか、大変だぁ♪
「好きなもの、苦手なもの、将来の夢……全て把握しているんです、私たちは。久々にあった幼馴染みだろうがなんだろうが、信仰対象は譲れません」
信仰対象言い出したわ。
なに、え、なに?信者?
というかさ、一つ引っ掛かったのね。素直にいうよ?
全てって言ってるけどさぁ、絶対に知らないよね。
あんたらに、ユウのなにがわかるわけ?
生まれも、事情も、抱えるものも……私たちですら分かり合えないものを、あなたたちが理解できるわけない。これは、断言できるよ。
何年、一緒にいたと思ってんの?
「それを言うなら、質問に答えて」
「何故?」
「全部、私の知ってることを聞きます。なので、答えてください。正解であれば、あなたたちもしっかりと知っていると認めます。 ユウに関わらないようにします」
私は宣言する。
これは、もう、私、勝つ。
「どうぞ」
先輩は、そう言う。
私は一礼して、質問を始めた。
「まず、ユウが春吹に入る前はどこにいたかご存じで?」
「甘村小学校」
「はい、区立です。 ですが、そう言うことではない。どう言う場所に住んでいたか、です」
「甘村町」
それは知ってるのですね。
「いえ、どんな場所か、ですので」
「……アパート?」
それは知らないと。
「違います」
「じゃあなに?」
「言いません」
当たり前じゃあないの。
言うわけないわよ。
「それは嘘をついていると言うのと同然よ」
「そんなことしなーーー」
ガチャ
扉が開いて、ソラ&ユウが出てくる。
「ユーくんのことで揉めてるね~?」
いや、さっきあんたのところの相手したけどなっ!
「俺のせいかよ」
うん、そうだよ!
いや、あの~……もう時間すぎているのですが?
来ないのは困るんだよなぁ、いや、素直に。
あの、三十分くらいの争いを予定しておりまして、四時半くらいにソラたちと約束済みなんですよね、はい。
なので、遅いと、バレるから、嫌なんだよなぁ……。
ま、そんなことを考えてから、さらに三分後。
やっとのことで、屋上の扉が開いた。
やっとお出ましですかい、ユウファンクラブよ。
私はそう思って、しゃがんでいたところを立ち上がる。
「なんのようです」
さっきの、テンション高めのマウンド取りたがりっぽいリーダーと違い、こっちのリーダーは、大人しくて清楚っぽいな。
まぁ、どっちかっていうと、こーゆー人のほうがヤンデレとかになってやばいらしいけど。
「えーと、あの、いじめ紛いの件についてのお話をしたいと思いまして」
敬語ってさ、こんな感じの使い方であってるよね。
あの、制服を見る限り、リーダー様が、ソラファンは、中等部の赤ネクタイだったのよ。
で、この先輩の方は、高等部の青ネクタイなのね。要するに、先輩。
だから、敬語使わないとダメなんだよね。うん、辛っ!
「その件は、主に影島のファンがしていることです。我々は、せいぜい、紙屑を入れる程度。それが何か?」
うん、それもアウトなのよね。うん。
なにをするにしても、そーゆーことをしてる時点でアウトなんですよ~、先輩。
いや、あの過剰ファンを見た後だとね、薄れると思うはずなんですけど、案外あっちがあっさり終わったわけなのよ。だからさ、やってることと話の内容の、濃さがあってない。
こっちもちゃんと異常に思える。
「いや、あの~、でも、邪魔なんですよね、紙屑って案外」
一番うざったるいのってね、小さーな隙間に入った紙屑なのよ。
後々まで残るしさ、たまに出てきたら、それはそれでうざいしさ。
一番なんだかんだ迷惑なんだよね!
「なにをしろと?」
「こういうこと、やめてください」
「あんたが関わるからじゃないの」
「馬鹿なことするからよ」
「自業自得です」
うん、あのさ、高等部の確率高いよね、ユウさんのファンって。
だからかな?すっっごく圧を感じる。
「だとしても、転校してきて、春吹に入って、それだけで、こんないじめ紛いな目に遭う筋合いありません」
私は言い切る。先輩方を多少睨みつけて。
リーダー格の先輩は、何をいう、とわけのわからなそうな顔をする。
「あなたが、真水様に親しいからです」
こっちもそーゆー系ですよねっ!
でもさ、転校してきただけでそんなことされる筋合いないんだって、こっちは。
「私、もともと、真水とは、幼馴染みなんです。 なので、ただ同じ学校に転校してきただけでこんな目に遭うのは困るんです」
私がそういうと、あっちは簡単に引いて?くれたけど、こっちはダメらしい。
「困ると言われても、こちらからしたら、影島と付き合うのも嫌だという子もいるのに、女子となんてありえないの」
うん、ユウに自由はないのか。そうか、大変だぁ♪
「好きなもの、苦手なもの、将来の夢……全て把握しているんです、私たちは。久々にあった幼馴染みだろうがなんだろうが、信仰対象は譲れません」
信仰対象言い出したわ。
なに、え、なに?信者?
というかさ、一つ引っ掛かったのね。素直にいうよ?
全てって言ってるけどさぁ、絶対に知らないよね。
あんたらに、ユウのなにがわかるわけ?
生まれも、事情も、抱えるものも……私たちですら分かり合えないものを、あなたたちが理解できるわけない。これは、断言できるよ。
何年、一緒にいたと思ってんの?
「それを言うなら、質問に答えて」
「何故?」
「全部、私の知ってることを聞きます。なので、答えてください。正解であれば、あなたたちもしっかりと知っていると認めます。 ユウに関わらないようにします」
私は宣言する。
これは、もう、私、勝つ。
「どうぞ」
先輩は、そう言う。
私は一礼して、質問を始めた。
「まず、ユウが春吹に入る前はどこにいたかご存じで?」
「甘村小学校」
「はい、区立です。 ですが、そう言うことではない。どう言う場所に住んでいたか、です」
「甘村町」
それは知ってるのですね。
「いえ、どんな場所か、ですので」
「……アパート?」
それは知らないと。
「違います」
「じゃあなに?」
「言いません」
当たり前じゃあないの。
言うわけないわよ。
「それは嘘をついていると言うのと同然よ」
「そんなことしなーーー」
ガチャ
扉が開いて、ソラ&ユウが出てくる。
「ユーくんのことで揉めてるね~?」
いや、さっきあんたのところの相手したけどなっ!
「俺のせいかよ」
うん、そうだよ!
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる