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修羅場
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「これはタツヤ社長、先程の話をお聞きですか?どうでしょう、彼を我家に頂けませんか?」
「ヨシナリ会長、残念ですがお断りします、彼は大事なうちの息子のようなものです。」
「息子なら外に出し、修行させるのも良いのでは?」
「実の息子なら考えますが、彼は娘婿に考えてますので渡す事はできませんね。」
「なんと、西園寺グループを継がせると。」
「それも考えておりますが、今はまだ修行をさせて彼の可能性を拡げている最中です。」
「しかし、待遇が低い、私なら彼を上手く育てて見せますよ。」
「ははは、息子の教育は親の勤め、心配なされなくともしっかり育てますよ。」
二人は笑顔だが、迫力があり決して笑っていなかった。
その時、父親同士の静かな戦いの横では、
「あなたは?」
「申し遅れました、私はりょうくんの妻のミウと申します。」
「妻?嘘を言わないでくれる、あなた15歳じゃない、結婚できる歳じゃないでしょ。」
「むう、あとちょっとでするもん。」
「なら、まだしてないと言う事でしょ、なら私が貰ってもいいわよね。」
「何言ってるのかな?りょうくんは昔から私を見てくれているの、急に出てきた人が取ろうとしないで。」
「私はリョウくんに命を救われているの、だから、私は身も心もリョウに捧げるの。」
「だ、だめだもん、そんなの認めないから!」
「あなたが認めなくても、リョウがその気になってくれればいいのよ。」
「りょうくんはその気になりません、あきらめてください。」
娘二人が言い争っていた
俺はどう納めるか考えていると、
ミユキさんと知らない女の人が入ってきた。
「「静かにしなさい!」」
場が静まり返る。
「「お母さん(様)!」」
「ミウ、リョウくんはまだあなたのものじゃありません。ちゃんと自分の魅力で引き留めなさい、ちゃんと外堀は埋めてあるのだからじっくり陥落させるのよ。」
「アズサ、いきなり求愛しても上手くいくわけないでしょ。女たるもの、いつも冷静に健気に振る舞いなさい、そして、絡めとるの。」
二人の女性はなにか怖いことを言ってた。
「あの~ミユキさん、そちらの方は?」
「ああ、リョウくん、此方の方は私の大学の同級生でアズサちゃんの母親よ。」
「これこれは、初めまして桐谷リョウと言います。」
「ええ、知ってますよ。アズサの母親のミズキと申します、その節は娘が大変お世話になりました。お礼が遅れましてすみません。」
「いえいえ、自分はたいした事をしてません。それより探されてるとは知らず勝手に帰ってしまい、すみません。」
俺は頭を下げた。
「お顔を上げてください。感謝こそすれ、謝罪される事などありません。それより、娘の事をどう思いますか?」
「アズちゃん?大きくなりましたよね。」
「そうじゃなくて、女としてです。」
「?綺麗になりましたよね、昔はボーイッシュだったのに大和撫子になってて驚きましたよ。」
「ふふ、あなたの為に努力したんですよ、嫌いだった日本舞踊や琴も覚えてねぇ~」
「あーお母様、言わないでください。」
アズサは照れながらミズキを止めていた。
「あら、うちのミウもリョウくんに声を届けたい一心で歌手になったし、炊事、洗濯、料理と奥様スキルを習得してますよ。」
ミユキさんも対抗していた。
「ミユキさんも何を煽ってるんですか!落ち着きましょう。」
俺はミユキさんを止めた
「リョウくん、私の事はお義母さんでしょ?言い間違いはダメよ!」
「ミユキ、無理強いはダメ、代わりに私が義母になるから安心してね。」
二人のにらみ合いがはじまった。
収拾がつかなくなっていた所、俺の電話が鳴る、相手は知らない番号だった。
「ヨシナリ会長、残念ですがお断りします、彼は大事なうちの息子のようなものです。」
「息子なら外に出し、修行させるのも良いのでは?」
「実の息子なら考えますが、彼は娘婿に考えてますので渡す事はできませんね。」
「なんと、西園寺グループを継がせると。」
「それも考えておりますが、今はまだ修行をさせて彼の可能性を拡げている最中です。」
「しかし、待遇が低い、私なら彼を上手く育てて見せますよ。」
「ははは、息子の教育は親の勤め、心配なされなくともしっかり育てますよ。」
二人は笑顔だが、迫力があり決して笑っていなかった。
その時、父親同士の静かな戦いの横では、
「あなたは?」
「申し遅れました、私はりょうくんの妻のミウと申します。」
「妻?嘘を言わないでくれる、あなた15歳じゃない、結婚できる歳じゃないでしょ。」
「むう、あとちょっとでするもん。」
「なら、まだしてないと言う事でしょ、なら私が貰ってもいいわよね。」
「何言ってるのかな?りょうくんは昔から私を見てくれているの、急に出てきた人が取ろうとしないで。」
「私はリョウくんに命を救われているの、だから、私は身も心もリョウに捧げるの。」
「だ、だめだもん、そんなの認めないから!」
「あなたが認めなくても、リョウがその気になってくれればいいのよ。」
「りょうくんはその気になりません、あきらめてください。」
娘二人が言い争っていた
俺はどう納めるか考えていると、
ミユキさんと知らない女の人が入ってきた。
「「静かにしなさい!」」
場が静まり返る。
「「お母さん(様)!」」
「ミウ、リョウくんはまだあなたのものじゃありません。ちゃんと自分の魅力で引き留めなさい、ちゃんと外堀は埋めてあるのだからじっくり陥落させるのよ。」
「アズサ、いきなり求愛しても上手くいくわけないでしょ。女たるもの、いつも冷静に健気に振る舞いなさい、そして、絡めとるの。」
二人の女性はなにか怖いことを言ってた。
「あの~ミユキさん、そちらの方は?」
「ああ、リョウくん、此方の方は私の大学の同級生でアズサちゃんの母親よ。」
「これこれは、初めまして桐谷リョウと言います。」
「ええ、知ってますよ。アズサの母親のミズキと申します、その節は娘が大変お世話になりました。お礼が遅れましてすみません。」
「いえいえ、自分はたいした事をしてません。それより探されてるとは知らず勝手に帰ってしまい、すみません。」
俺は頭を下げた。
「お顔を上げてください。感謝こそすれ、謝罪される事などありません。それより、娘の事をどう思いますか?」
「アズちゃん?大きくなりましたよね。」
「そうじゃなくて、女としてです。」
「?綺麗になりましたよね、昔はボーイッシュだったのに大和撫子になってて驚きましたよ。」
「ふふ、あなたの為に努力したんですよ、嫌いだった日本舞踊や琴も覚えてねぇ~」
「あーお母様、言わないでください。」
アズサは照れながらミズキを止めていた。
「あら、うちのミウもリョウくんに声を届けたい一心で歌手になったし、炊事、洗濯、料理と奥様スキルを習得してますよ。」
ミユキさんも対抗していた。
「ミユキさんも何を煽ってるんですか!落ち着きましょう。」
俺はミユキさんを止めた
「リョウくん、私の事はお義母さんでしょ?言い間違いはダメよ!」
「ミユキ、無理強いはダメ、代わりに私が義母になるから安心してね。」
二人のにらみ合いがはじまった。
収拾がつかなくなっていた所、俺の電話が鳴る、相手は知らない番号だった。
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