歳の差の花嫁

Katty

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翌日

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俺は仕事の報告を上司の石戸係長にしていた
「これが源グループから依頼となります。」
石戸係長は固まっていた
「桐谷くん、これはホントかね。」
「はい、ちゃんと先方にも確認とれてます」
会長直々とは流石に言えないが・・・

「・・・君はどんな汚い手を使って仕事を手にいれたのかね?」
「はい?」
「そんなにミウさまのサインが欲しいのかね?しかしね、汚い手を使って仕事をとるのは無効だよ。わかってるのかね!」
「い、いや、汚い手なんか・・・」
アズサ経由で取った仕事だし、汚いと言われたら汚いのか?
俺が考え込んでいると、
「やはり、汚い手を使っているのだね、これは没収する、今度は正々堂々、仕事を取って来なさい!」
俺は石戸係長にやり込められ、席に戻った。

「桐谷くんお疲れ、係長に絡まれてたけどどうした?」
安倍さんが聞いてきた、
「実は・・・」
俺は安倍さんに答える
「なんだそれ?汚い手でも仕事は仕事だろ、没収なんてあり得ない!」
「まあ、知り合い経由で取れた仕事だしね、次頑張るよ。」
俺は落ち込みながらも次の取引先を探していた。

石戸係長
「桐谷はどんな手を使ったのやら、しかし、これだけの仕事量、私の名前で出してしまえば社長賞も夢じゃないな♪」
石戸係長はリョウの仕事を着服する気だった。
石戸係長は先方に担当者が代わる事を伝え、今後の取引もお願いしたが・・・
「なに?担当者が代わる?桐谷さんでないのなら、次回からこの取引はなかったことに」
「えっ!ちょっとお待ちを、何故ですか?」
「当たり前でしょう、これは桐谷さんだから出したんです。相手が他の人ならこの条件はあり得ません。」
「何故ですか!」
「何故?それは会長が桐谷さんにたいしてのお礼でこの条件ですからね、他の人は関係ないです。」
「そ、そんな・・・」
「それより桐谷さんはどうしたのですか?かなり破格な条件で手柄になるよう手配していたので自主的に担当を降りる事はないと思うのですが?」
「そ、それは、当社の都合により、他の仕事にあたってもらうことに・・・」
「この件より大事な仕事はなかなかないと思うのですが?それよりさっきから歯切れが悪いですね、さしずめ、あなたが桐谷さんから仕事を横取りしたと言うことですね。」
「な、なにを言う、私にたいして名誉棄損だぞ!」
「いえ、違うならいいですよ。でも、この件は其方の社長さんにも確認させてもらいますから、すぐ判明すると思います。」
「うちの社長に?」
「はい、桐谷さんが不当な扱いを受けておられるなら、当社としてクレームを出させてもらいます。」
「何を言ってるんですか?」
「桐谷さんは当社に欲しい人材ですので隙あらば獲得せよとの会長命令が出ておりますので、石戸係長の横槍は実にいい機会ですね。」
「い、いや平社員を獲得なんて・・・」
「其方がどう思ってもかまいませんが、桐谷さんが其方を嫌になっていただけたら、幸いですので、これからも石戸係長さんには頑張ってもらいたいところですね。おっと、次の仕事がきましたのでこの辺で失礼させてもらいます。」
「ま、まってください、社長への連絡は・・・」
すでに電話は切れていた。

石戸係長に取られた仕事は再びリョウの元に帰ってきて、管理することになった。
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