161 / 193
ジュリ
餡子
しおりを挟む
ジュリには魔王、妻、そしてジュリ本人の魔力回路が組み込まれているので実質三人分の魔力を生成できる。
ジュリが出来上がってから、俺はもはや普通の人間では無いのを実感していた。
これは禁忌だ。
仕事を、居場所を無くしナツについて行くしか無かった。
そうしてCLSに入った。
そこにいれば好きな研究を好きなだけやれた。
ナツが居なくなった。
縛りはなく、目的もない。
だがナツを一度として軽蔑したことはない。
退屈は行動を生む。
ナツの理念を貫いてみようと思った。
世界を今一度、見つめ直す時間だ。
ジュリの中の魔王の一部の魔法の破壊光線は大変役に立った。
「パパ...?」
俺は──もう戻れないだろうな。
「パパ?」
気づくのに、遅すぎた。
妻は今の俺を見て笑ってはくれないだろう。
「ごめんな、ジュリ」
また、戻れるのなら──。
ジュリが出来上がってから、俺はもはや普通の人間では無いのを実感していた。
これは禁忌だ。
仕事を、居場所を無くしナツについて行くしか無かった。
そうしてCLSに入った。
そこにいれば好きな研究を好きなだけやれた。
ナツが居なくなった。
縛りはなく、目的もない。
だがナツを一度として軽蔑したことはない。
退屈は行動を生む。
ナツの理念を貫いてみようと思った。
世界を今一度、見つめ直す時間だ。
ジュリの中の魔王の一部の魔法の破壊光線は大変役に立った。
「パパ...?」
俺は──もう戻れないだろうな。
「パパ?」
気づくのに、遅すぎた。
妻は今の俺を見て笑ってはくれないだろう。
「ごめんな、ジュリ」
また、戻れるのなら──。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
9
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる