42 / 69
第三章 三者同盟と忍び寄る悪意
42話 結界の異常
しおりを挟む
僕はあちこちに湧き出るスライムを討伐しながら、レベッカと共に町の入り口へと向かう。
すると、町の外から10人くらいの真っ白な鎧の騎士団が姿を現した。先頭にいるのは、アレンだ!
「あっ、アレン!」
「フィル君! 君のお父上から事情を聞いて急いで駆け付けたのだが……もうかなり収まっているようだね?」
「まだだよ、丁度良かった、今から町の結界の修復をしなくちゃいけないんだけど、このスライムたちが厄介だからアレン隊でやっつけてくれる? 武器では直接触らない方が良いよ」
「了解した。皆聞いたな、主に町の入り口のスライムを討伐。必ず属性をエンチャントしてから戦え!」
「了解!」
アレン隊のみんなは瞬時に散っていった。
「俺はフィル君と一緒に結界の確認をさせてくれ」
「うん、ありがとう!」
僕はレベッカと新たにアレンを仲間に加えて町の入り口に設置してある結界の確認をした。
「割られてる……!?」
結界に埋め込まれていた魔石は中心がえぐられるように割れていた。
「そうだな、何かで殴られたようだ」
「ふぇぇ、誰かがいたずらをしたって事ですか……?」
泣きそうになりながらそう言うレベッカに対し、アレンが「町の結界を壊すなんてイタズラじゃ済まないぞ……」とため息をついた。
「それにしてもいつ割られたんだろう? 何ヶ月も前に割られてたのかな……? こんなにすぐに町の中に魔物が湧くとは思えないけど……」
それに、スライムの存在が気になる。
「確かにそうだな、他の結界も直しつつ、よく調べてみよう」
そう言うアレンに僕はうんと相槌を打って、他の結界も直して回った。
街の中の最後の結界を直したとき、レベッカがある痕跡に気が付く。
「あれ? フィル様、アレン様。ここ、何かが塗られたような跡がありますね……」
「何!?」
「あっ、本当だ、れべちゃ、ナイス」
えへへ、と照れるレベッカ。
「よし、この布で拭き取って王都に持って帰って鑑定をしてみよう。もしかしたら魔石に森でフィル君が拾った物と同じものかもしれない」
と、アレン。僕もそう思う。
「そう言えばアレンはその鑑定結果を持ってきてくれたの?」
「そうだよ。ついでに調査をしようと思ってたまたま10人の部下を連れていたのが、こんなところで役に立ってしまったよ」
「そうだったんだ。スライムは厄介な相手だから強い部隊が来てくれて本当助かったよ。鑑定結果は後でね、町の結界も治ったから、僕たちはこのままアマツ山に結界を張りに行くよ」
これでスライムや普通の魔物の湧きも止まるはず。
「了解。俺の部隊もこのまま同行しよう。山全体に結界を張るのは骨が折れるだろう」
「ありがとう。一応今回はペリドットとアマツ京に面してる南側だけ結界を張ろうかと思ってるけど、それでも重労働なのは間違いない」
僕たちはスライムの湧きが止まったのを確認すると、念の為町の防衛にグレンとフウガを残した。
入り口で防衛を続けてくれていたサクラとカグツチとも合流をし、大量の魔石を運んでくれるペリドット騎士団とアレン隊と共にアマツ山へと向かった。
すると、町の外から10人くらいの真っ白な鎧の騎士団が姿を現した。先頭にいるのは、アレンだ!
「あっ、アレン!」
「フィル君! 君のお父上から事情を聞いて急いで駆け付けたのだが……もうかなり収まっているようだね?」
「まだだよ、丁度良かった、今から町の結界の修復をしなくちゃいけないんだけど、このスライムたちが厄介だからアレン隊でやっつけてくれる? 武器では直接触らない方が良いよ」
「了解した。皆聞いたな、主に町の入り口のスライムを討伐。必ず属性をエンチャントしてから戦え!」
「了解!」
アレン隊のみんなは瞬時に散っていった。
「俺はフィル君と一緒に結界の確認をさせてくれ」
「うん、ありがとう!」
僕はレベッカと新たにアレンを仲間に加えて町の入り口に設置してある結界の確認をした。
「割られてる……!?」
結界に埋め込まれていた魔石は中心がえぐられるように割れていた。
「そうだな、何かで殴られたようだ」
「ふぇぇ、誰かがいたずらをしたって事ですか……?」
泣きそうになりながらそう言うレベッカに対し、アレンが「町の結界を壊すなんてイタズラじゃ済まないぞ……」とため息をついた。
「それにしてもいつ割られたんだろう? 何ヶ月も前に割られてたのかな……? こんなにすぐに町の中に魔物が湧くとは思えないけど……」
それに、スライムの存在が気になる。
「確かにそうだな、他の結界も直しつつ、よく調べてみよう」
そう言うアレンに僕はうんと相槌を打って、他の結界も直して回った。
街の中の最後の結界を直したとき、レベッカがある痕跡に気が付く。
「あれ? フィル様、アレン様。ここ、何かが塗られたような跡がありますね……」
「何!?」
「あっ、本当だ、れべちゃ、ナイス」
えへへ、と照れるレベッカ。
「よし、この布で拭き取って王都に持って帰って鑑定をしてみよう。もしかしたら魔石に森でフィル君が拾った物と同じものかもしれない」
と、アレン。僕もそう思う。
「そう言えばアレンはその鑑定結果を持ってきてくれたの?」
「そうだよ。ついでに調査をしようと思ってたまたま10人の部下を連れていたのが、こんなところで役に立ってしまったよ」
「そうだったんだ。スライムは厄介な相手だから強い部隊が来てくれて本当助かったよ。鑑定結果は後でね、町の結界も治ったから、僕たちはこのままアマツ山に結界を張りに行くよ」
これでスライムや普通の魔物の湧きも止まるはず。
「了解。俺の部隊もこのまま同行しよう。山全体に結界を張るのは骨が折れるだろう」
「ありがとう。一応今回はペリドットとアマツ京に面してる南側だけ結界を張ろうかと思ってるけど、それでも重労働なのは間違いない」
僕たちはスライムの湧きが止まったのを確認すると、念の為町の防衛にグレンとフウガを残した。
入り口で防衛を続けてくれていたサクラとカグツチとも合流をし、大量の魔石を運んでくれるペリドット騎士団とアレン隊と共にアマツ山へと向かった。
194
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる