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3 洞窟のポワロウ
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その頃、息を切らしながら、大急ぎで、くまから走って逃げていたナーラは、どこか見知らぬ洞窟までたどり着いていた。
どうやらまだ、くまが追ってきている気配はないようだ。
それで安心したナーラは、入り口のところにいたらまずいと思って、姿を見られないように、ひとまず奥まで入っていき、静かに身を隠した。
「ここなら、もう大丈夫だわ」
胸に手を置いて、ほっと息をつくのと同時に、ゆっくりと腰を下ろしながら、ナーラが言った。
するとそこで、突然、
「ねえ、そこに誰かいるの?」と、どこからか、透き通るような、さわやかな男の子の声が聞こえてきた。
ナーラはびっくりして、ふっと立ち上がると、キョロキョロと辺りを見回した。
次の瞬間、洞窟の奥、暗闇の中から、
「やっぱり、いた! 君、どうしてこんなところにいるの?」と、ナーラに語りかける、クリオネの姿をした、一匹の、光り輝く妖精が現れた。
「まあ……!」
ナーラはあまりの驚きから、思わず口をふさぎ、それ以上、なにも言えなくなった。
「えへへ、びっくりした?」
照れ笑いを浮かべながら、空中を飛んでいる妖精が言った。
「僕は光の妖精、ポワロウだよ」
そう言うと、ポワロウは、くるくると回転して、光のシャワーのようなものをまき散らしながら、洞窟の天井へと飛び上がった。
「驚いたわ。まさか、あなたのような妖精が、こんなところにいるなんて……」
胸に手を当てて、いまだに驚きを隠せない、胸をドキドキさせているナーラが、信じられないように言った。
どうやらまだ、くまが追ってきている気配はないようだ。
それで安心したナーラは、入り口のところにいたらまずいと思って、姿を見られないように、ひとまず奥まで入っていき、静かに身を隠した。
「ここなら、もう大丈夫だわ」
胸に手を置いて、ほっと息をつくのと同時に、ゆっくりと腰を下ろしながら、ナーラが言った。
するとそこで、突然、
「ねえ、そこに誰かいるの?」と、どこからか、透き通るような、さわやかな男の子の声が聞こえてきた。
ナーラはびっくりして、ふっと立ち上がると、キョロキョロと辺りを見回した。
次の瞬間、洞窟の奥、暗闇の中から、
「やっぱり、いた! 君、どうしてこんなところにいるの?」と、ナーラに語りかける、クリオネの姿をした、一匹の、光り輝く妖精が現れた。
「まあ……!」
ナーラはあまりの驚きから、思わず口をふさぎ、それ以上、なにも言えなくなった。
「えへへ、びっくりした?」
照れ笑いを浮かべながら、空中を飛んでいる妖精が言った。
「僕は光の妖精、ポワロウだよ」
そう言うと、ポワロウは、くるくると回転して、光のシャワーのようなものをまき散らしながら、洞窟の天井へと飛び上がった。
「驚いたわ。まさか、あなたのような妖精が、こんなところにいるなんて……」
胸に手を当てて、いまだに驚きを隠せない、胸をドキドキさせているナーラが、信じられないように言った。
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