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第18話:隠密
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ルイナ村を出発してから僕たちは暗い道を進み、あと一息で目的地の森に到着するというところまでやってきた。
「⋯⋯戦いの音がする」
ルシアンヌが立ち止まって言った。彼女は風の魔法を使って遠くの音を拾うことが得意だ。
「僕たちのことがばれた?」
「いや、遠くで戦っているようだ。怒号も聞こえてくる」
「奇襲戦が始まっているのか?」
嫌がらせ程度の戦いであれば良いが、激しくなればそこから大規模な戦いに発展していく可能性もある。
「⋯⋯音を聞く限りでは奇襲戦ではないようだが、詳細を調べる必要があるな」
ルシアンヌは隠密に優れた騎士に偵察を命じ、僕らはしばし待機することになった。
この作戦の肝はいくつかあるけれどまずは目的地に無事到達することが大事だ。そのため僕たちは細心の注意を払って行軍している。
ペトロニーア達の魔法で足音は小さく体臭なども抑えられているので、余程運が悪くない限りは問題がないと思っている。
◆
「戻ってきたようだな」
しばらくすると偵察の騎士が帰ってきた。
彼の表情を見るに深刻な事態ではなさそうだ。
「状況はどうだった?」
ルシアンヌが問いかける。
「どうやら帝国の兵士同士で喧嘩をしているようでした」
「この状況であんな大きな音を立ててか?」
「はい。内容は理解できませんでしたが猛烈に罵り合い、ついには武器を取ったようでした」
「そうか。騒ぎは収まりそうだったか?」
「軍の高官と思われる者が現れたので、収まるのではないかと判断して撤収しました」
「分かった。任務感謝する」
ルシアンヌは報告を受けたあと僕の方に向き直った。
「ユウト、話は聞いていたと思うがどうする? 私は予定続行で問題ないと考えている」
ルシアンヌに問われて僕は少し考えた。
帝国軍の内輪揉めはおそらくカレー依存症の発作が原因だろう。
何が発作を駆り立てるのかは分からないけれど戦地に近づくと発症するという話と合致する。
「予定通りに進行しよう。神聖国側の情報がない以上、状況は読めないからね」
「分かった。では帝国側がバタバタしているうちにサッサと森に入ってしまうことにしよう」
「それが良いと思う。⋯⋯これは勘だけれど多分神聖国の方でも同じことが起きていると思うよ」
「ハッハッハ! そんなことは流石にないと言いたいところだが、ユウトの勘はよく当たるからな。心得ておくことにしよう」
ルシアンヌは小さめの声だったけれど豪快な様子で笑っている。
出来ることならば『カレー依存症の発作が原因だよ』と伝えたいところだけれど、また長い問答が始まってしまうのでやめた。
それから僕たちは拍子抜けするほどあっさりと目的地につき、潜伏の日々を過ごすことになった。
目的地の森では両国の哨戒部隊が警戒をしていると予想していたのだけれど、不思議なほどに人の気配を感じなかった。
ルシアンヌは定期的に偵察の騎士を送ってそれぞれの軍の様子を見ていたけれど、僕の想定通り各軍は内部での喧嘩を収めることに力を使っており、中々戦いに踏み切れないようだった。
そして森の中を転々と移動しながら不自由な生活を送ること十日、ついに両軍が布陣を敷き始めた。
◆
好きなカレーは何かとよく考える。
一番好きなのは実家で食べていたカレーであることには間違いないけれど、二番目は何かと聞かれたら僕は困ってしまうだろう。
カレーには無数の種類があってそれぞれに趣がある。
日常的に食べたい安心カレー。ガッツリ行きたい時の揚げ物カレー。気分を変えたい時のスパイスカレー。
あげていけばキリがない。
「今日は歴史が変わる日だからなぁ」
僕はエレノアが練った奇抜な作戦に合わせて、独特さのあるカレーを作ることに決めた。
「それじゃあ、火を起こしてくれ」
僕はアイテムボックスから大きな鉄板を出しながら言った。
後ろには騎士団の精鋭が五人いて、僕の声に合わせて機敏に動き始めた。
僕が出した鉄板は丸い形をしており、少し深さがある。柄はついていないけれど巨大なフライパンと思って使うつもりだ。
「火の用意ができたら玉ねぎとニンニクを切ってくれ」
今度は食材の下拵えをお願いした。
彼らは剣にも秀でているので具材を一瞬でみじん切りにすることができる。
その横で僕はキングシープの肉を取り出し、角切りにしていく。この肉にはあっさりとした脂と濃厚な旨みが詰まっている。
ふと周囲を見ると騎士達が僕の方を凝視している。
何事かと思ったけれど、彼らにメニューを伝えていなかったことに気がついた。
「今日はマトンカレーだよ」
騎士達から「おぉ⋯⋯」と唸り声が聞こえてきた。
そしてみんな目を輝かせて一心不乱に自分の仕事をこなし始めた。
羊肉はこの世界でもメジャーな食肉の一つで人気も高い。
元の世界にいた時、よく食べていたので僕も抵抗はない。
火がくべられ、巨大な鉄板があったまってきたので僕は鉄板に黄色いオイルを注いだ。辛い煙が立ち上がり、目に染みる。
この油はマスタードオイル、種子の粒を絞って作ったものだ。
口に含むとカラシのような辛さがあり、カレーの風味を強めてくれる。
騎士達が切ってくれた大量のニンニクと玉ねぎを入れてしっかり炒める。
同時にクローブとシナモンを入れて香りを立たせる。
別に入れた方が良いのかもしれないけれど、位置によって鉄板の温度も微妙に違うので一気に入れてしまった方が失敗しにくい。
「今度はトマトを細かく切って入れてくれ」
僕は具材を炒めながら騎士達にトマトの調理を頼んだ。
一人の騎士がトマトを放り投げ、三人が宙に浮いたトマトを剣で細切れにして鉄板に入れている。もう一人は風の魔法を使ってヘタなどの不要な部分を巧妙に取り除いている。
観客がいないのが残念なくらい華麗な調理光景だ。
「⋯⋯良い頃合いだな。それじゃあみんなを呼んできてくれ」
入れたトマトの水気がなくなり、流動性が低くなったところで騎士の一人に集合の合図をお願いした。
すぐに全員が集まり、作戦開始の準備を始めた。
「ユウト、ちょうど良い頃合いだ。いつ始めてもらっても構わない」
「ボクも魔法の準備はできているよ。あとはユウト次第だから」
ルシアンヌとペトロニーアが準備完了を告げてくれる。
僕の方もいつでも大丈夫だったので、作戦開始を宣言する。
「それでは作戦開始だ。これより鉄板にスパイスミックスを投入する」
僕はアイテムボックスに入っていたスパイスを鉄板に大量に投入し、具材と混ぜ始める。
ルシアンヌと騎士達は頭上を覆っていた木や蔦を剣で伐採し、空気の通りをよくした後で風魔法を発動した。
ペトロニーアと魔法団のみんなはあらかじめ用意していた魔法陣を囲み、大規模な儀式魔法の詠唱を開始した。
大陸一の才女エレノアが考えた作戦がついに始まった。
「⋯⋯戦いの音がする」
ルシアンヌが立ち止まって言った。彼女は風の魔法を使って遠くの音を拾うことが得意だ。
「僕たちのことがばれた?」
「いや、遠くで戦っているようだ。怒号も聞こえてくる」
「奇襲戦が始まっているのか?」
嫌がらせ程度の戦いであれば良いが、激しくなればそこから大規模な戦いに発展していく可能性もある。
「⋯⋯音を聞く限りでは奇襲戦ではないようだが、詳細を調べる必要があるな」
ルシアンヌは隠密に優れた騎士に偵察を命じ、僕らはしばし待機することになった。
この作戦の肝はいくつかあるけれどまずは目的地に無事到達することが大事だ。そのため僕たちは細心の注意を払って行軍している。
ペトロニーア達の魔法で足音は小さく体臭なども抑えられているので、余程運が悪くない限りは問題がないと思っている。
◆
「戻ってきたようだな」
しばらくすると偵察の騎士が帰ってきた。
彼の表情を見るに深刻な事態ではなさそうだ。
「状況はどうだった?」
ルシアンヌが問いかける。
「どうやら帝国の兵士同士で喧嘩をしているようでした」
「この状況であんな大きな音を立ててか?」
「はい。内容は理解できませんでしたが猛烈に罵り合い、ついには武器を取ったようでした」
「そうか。騒ぎは収まりそうだったか?」
「軍の高官と思われる者が現れたので、収まるのではないかと判断して撤収しました」
「分かった。任務感謝する」
ルシアンヌは報告を受けたあと僕の方に向き直った。
「ユウト、話は聞いていたと思うがどうする? 私は予定続行で問題ないと考えている」
ルシアンヌに問われて僕は少し考えた。
帝国軍の内輪揉めはおそらくカレー依存症の発作が原因だろう。
何が発作を駆り立てるのかは分からないけれど戦地に近づくと発症するという話と合致する。
「予定通りに進行しよう。神聖国側の情報がない以上、状況は読めないからね」
「分かった。では帝国側がバタバタしているうちにサッサと森に入ってしまうことにしよう」
「それが良いと思う。⋯⋯これは勘だけれど多分神聖国の方でも同じことが起きていると思うよ」
「ハッハッハ! そんなことは流石にないと言いたいところだが、ユウトの勘はよく当たるからな。心得ておくことにしよう」
ルシアンヌは小さめの声だったけれど豪快な様子で笑っている。
出来ることならば『カレー依存症の発作が原因だよ』と伝えたいところだけれど、また長い問答が始まってしまうのでやめた。
それから僕たちは拍子抜けするほどあっさりと目的地につき、潜伏の日々を過ごすことになった。
目的地の森では両国の哨戒部隊が警戒をしていると予想していたのだけれど、不思議なほどに人の気配を感じなかった。
ルシアンヌは定期的に偵察の騎士を送ってそれぞれの軍の様子を見ていたけれど、僕の想定通り各軍は内部での喧嘩を収めることに力を使っており、中々戦いに踏み切れないようだった。
そして森の中を転々と移動しながら不自由な生活を送ること十日、ついに両軍が布陣を敷き始めた。
◆
好きなカレーは何かとよく考える。
一番好きなのは実家で食べていたカレーであることには間違いないけれど、二番目は何かと聞かれたら僕は困ってしまうだろう。
カレーには無数の種類があってそれぞれに趣がある。
日常的に食べたい安心カレー。ガッツリ行きたい時の揚げ物カレー。気分を変えたい時のスパイスカレー。
あげていけばキリがない。
「今日は歴史が変わる日だからなぁ」
僕はエレノアが練った奇抜な作戦に合わせて、独特さのあるカレーを作ることに決めた。
「それじゃあ、火を起こしてくれ」
僕はアイテムボックスから大きな鉄板を出しながら言った。
後ろには騎士団の精鋭が五人いて、僕の声に合わせて機敏に動き始めた。
僕が出した鉄板は丸い形をしており、少し深さがある。柄はついていないけれど巨大なフライパンと思って使うつもりだ。
「火の用意ができたら玉ねぎとニンニクを切ってくれ」
今度は食材の下拵えをお願いした。
彼らは剣にも秀でているので具材を一瞬でみじん切りにすることができる。
その横で僕はキングシープの肉を取り出し、角切りにしていく。この肉にはあっさりとした脂と濃厚な旨みが詰まっている。
ふと周囲を見ると騎士達が僕の方を凝視している。
何事かと思ったけれど、彼らにメニューを伝えていなかったことに気がついた。
「今日はマトンカレーだよ」
騎士達から「おぉ⋯⋯」と唸り声が聞こえてきた。
そしてみんな目を輝かせて一心不乱に自分の仕事をこなし始めた。
羊肉はこの世界でもメジャーな食肉の一つで人気も高い。
元の世界にいた時、よく食べていたので僕も抵抗はない。
火がくべられ、巨大な鉄板があったまってきたので僕は鉄板に黄色いオイルを注いだ。辛い煙が立ち上がり、目に染みる。
この油はマスタードオイル、種子の粒を絞って作ったものだ。
口に含むとカラシのような辛さがあり、カレーの風味を強めてくれる。
騎士達が切ってくれた大量のニンニクと玉ねぎを入れてしっかり炒める。
同時にクローブとシナモンを入れて香りを立たせる。
別に入れた方が良いのかもしれないけれど、位置によって鉄板の温度も微妙に違うので一気に入れてしまった方が失敗しにくい。
「今度はトマトを細かく切って入れてくれ」
僕は具材を炒めながら騎士達にトマトの調理を頼んだ。
一人の騎士がトマトを放り投げ、三人が宙に浮いたトマトを剣で細切れにして鉄板に入れている。もう一人は風の魔法を使ってヘタなどの不要な部分を巧妙に取り除いている。
観客がいないのが残念なくらい華麗な調理光景だ。
「⋯⋯良い頃合いだな。それじゃあみんなを呼んできてくれ」
入れたトマトの水気がなくなり、流動性が低くなったところで騎士の一人に集合の合図をお願いした。
すぐに全員が集まり、作戦開始の準備を始めた。
「ユウト、ちょうど良い頃合いだ。いつ始めてもらっても構わない」
「ボクも魔法の準備はできているよ。あとはユウト次第だから」
ルシアンヌとペトロニーアが準備完了を告げてくれる。
僕の方もいつでも大丈夫だったので、作戦開始を宣言する。
「それでは作戦開始だ。これより鉄板にスパイスミックスを投入する」
僕はアイテムボックスに入っていたスパイスを鉄板に大量に投入し、具材と混ぜ始める。
ルシアンヌと騎士達は頭上を覆っていた木や蔦を剣で伐採し、空気の通りをよくした後で風魔法を発動した。
ペトロニーアと魔法団のみんなはあらかじめ用意していた魔法陣を囲み、大規模な儀式魔法の詠唱を開始した。
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