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手の平の上
しおりを挟む話は【お転婆令嬢】に戻る。
彼は悪魔の宰相はため息を吐きながらどうしたら彼女がお転婆令嬢
が令嬢らしくしてくれるのかと悩んでいた。
できる事なら令嬢らしく家にこもったりお茶会をしたり、自分を伴ってパーティに参加したりするだけにして欲しい。
本当は家に閉じ込めて自分以外の誰にも見せたく無い。
でも、そんな事をしてしまったら彼女が彼女では無くなってしまうから出来ない。
そして、また騎士になるのを諦めたかと思ったら元帝国の機械とかを分解したり作っているらしい。
ため息を吐きながら彼は頭では彼女の事を考え表面上は書類を作成していたので周りからは王太子殿下から任された書類が多いからため息を吐いているのだと思っていた。
いきなり執務室の扉が開いた。
そこには切羽詰まったような王太子殿下と護衛なのか近衛騎士団の三番隊隊長がいた。
ツカツカと彼の方へ歩いて来ると
「ねぇ。やばいよ。僕の姫とあの子と彼奴が教国に攫われた。」
それを彼の頭が理解した途端頭が一気に沸騰して冷えた。
そして全身から悪魔の宰相の名に相応しい気配を纏うと
「教国を滅ぼすぞ。殿下。」
と言うと王太子はにっこり笑いながら
「もちろん。護衛は三番隊隊長殿に、後始末は君で良いよね。」
「嗚呼。」
「ありがとうございます。殿下。」
「なあ、殿下。誰の仕業だ。」
「あの子を傷つけようとしていたメイドがいただろう?
どうやら、教国の諜報員だったらしい。
僕の姫の国を攻めるように調略をしたのも教国の奴らだったらしい。」
「要するに俺たちは教国の手の平の上で踊らされていたと?」
王太子は自嘲めいた笑みを浮かべながら
「どうやらそうらしい。」
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