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甘く甘く
しおりを挟む悪魔の宰相はその日彼女の邸宅に向かった。
そして笑顔で出迎える彼女をエスコートし見事な庭園へ向かい彼女とおしゃべりを楽しんだ。
彼と彼女は庭園の中にある東屋で休憩をしていた。
彼は彼女に跪き彼女の手を取ると手の甲に口付け
「婚約者殿。私と結婚して下さいませんか?」
ととろけるような甘い笑顔と腰が砕けるような声で言った。
お転婆令嬢は顔が耳まで真っ赤になり顔を伏せようとするが伏せると彼のとろけるような甘い笑顔が見え慌てて顔を上に向け覚悟を決めたように彼の瞳を見つめ終いには首もとまで真っ赤に染め上げながらとびきっりの笑顔で
「はい!」
と言うと彼は立ち上がり彼女の腰を自分に引き寄せ顎を持ち上げ微笑みながら唇と唇を重ね合わせた。
それは1秒にも満たない時間であったのにも関わらず彼女はついに全身を真っ赤に染め上げていた。
そして、彼女の指に大きなダイヤモンドが付いた指輪をはめた。
驚きながら嬉しそうに指輪を触る彼女の様子を見ながらクスッと笑うと彼女を優しく抱きしめ
「婚約者殿。いや、お転婆令嬢は俺が一生守ってやる。
だから、俺の側に一生いろよ。
貴方は俺のものであり、俺は貴方のものなのだからな。」
と耳もとで甘く甘く何もかもとろけてしまうような声で囁いた。
END
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