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婚約破棄していただきありがとうございます。
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王宮のホールでは、きらびやかな衣装を身にまとった人々が、こちらに好奇心に満ちた目でこちらを見ている。
王太子のロードリック殿下の婚約者である私は、婚約発表を行うことになっている王宮の広間へ一人で会場へやってきた。本来であれば、殿下のエスコートで、王家の方々と一緒に登場することになっていた。しかし、私は一人で広間にいる。
王族の方々が入場され、国王陛下のあいさつの後、ロードリック殿下のあいさつが始まり、本来であれば私との婚約発表をするはずだった。
「リリアナ・フォン・シザーク侯爵令嬢。今ここで、そなたとの婚約を破棄し、ロザリー・フォン・シザーク侯爵令嬢と婚約を結ぶこととする」
いつの間にか壇上にローザがおり、ロードリック殿下がローザを抱きしめ、二人で私の方を見てロードリック殿下が言い放った。
「これまで妹に対しての悪行の数々は聞いている。そなたのような意地の悪い女がローザのそばにいるのは目障りだ。そなたには国外追放を命ずる。さっさと出ていくがよい!」
フフフ。こちらもここ半年の殿下の動向と王家の対応、実家の公爵家にうんざりしていたので、私は嬉しさが隠し切れず、満面の笑みでお礼を述べる。
国外追放までつけてくれるとは思わなかった。こちらとしては願ったりかなったりだ。
「まあ!ありがとうございます。ロードリック殿下!婚約を解消していただいた上に、この国と公爵家との縁を切ってくださるとは。本当にありがとうございます!!感謝してもしきれません!」
「は?」
「え?」
ロードリック殿下とローザが目と口を大きく開いてこちらを見ている。
ちなみに父と義母と義妹が住んでいる家に私は一緒に住んでいない。父と義母と義妹を屋敷に連れて来た翌日から、留学と称して私は隣国にある母方の祖父の家に住んでいた。しかし、ロードリック殿下との婚約の話が決まってしまい昨年国に帰ってきてからは、頭の出来もよろしくなく、プライドだけは人一倍の王太子を支えるために、それはそれは厳しい教育を施され、寝る間も惜しんで勉強を行うため王宮で生活をしていた。そのため、シザーク侯爵家の人間とも、ロードリック殿下ともとは顔を合わせることはほとんどなかった。
「解消の手続きもしないうちに不誠実なマネはなさらないと思っていたのですが、ローザのことが好きすぎて待ちきれなかったご様子ですね。フフフ。国王陛下もおられることですし、さあさあ、今すぐ婚約破棄の手続きを行いましょう。他国の来賓も来られておりますし、これだけの人の前で大々的におっしゃったのですから有言実行なさいますわよね?」
満面の笑みでロードリック殿下を見つめるが、ロードリック殿下はやや顔色を悪くしながら私に問いかけた。
「リリアナ。婚約破棄だぞ、婚約破棄!わかっているのか?」
「あらあら。わかってないのは殿下のほうです。他国の方々にこの国の王家および侯爵家の人間は約束事も守れない信用ならないと宣伝しているようなものなのにお気づきになりませんか?ましてや、姉と婚約中に浮気をして妹に婚約者に乗り換えると大々的に宣言しているようなもの。王家の品位を疑われてしまいますわ」
「不敬だぞ!そんな態度だから私はお前が嫌いなんだ。いつも冷めた目で見下したような態度で!だからかわいらしく私を慕い敬うローザを愛してしまったんだ」
「私としては妃にえらばれず僥倖ですわ。しかし、姉と妹を婚約者として入れ替えたいのであればこっそり別の場所で手続きすれば、国内の一部の貴族だけに知られるだけで済んだのに。こんな大事にしてしまうなんて。まあ、私の方は喜んで解消させていただきますけれども。それで、解消の手続きのご用意は?」
「今は用意はしていない!」
「あら、そうなんですの?」
壇上の国王陛下は額に青筋がたっており、鬼の形相でこちらをにらんでおられます。扇で顔をお隠しになっても王妃様は眉間にしわが寄っています。第一王女、第二王子、第三王子は驚いた顔で固まっている。ふふふ、婚約中に浮気して、しかも婚約者の義理の妹とできちゃうなんて。王家の信用も侯爵家の信用もガタ落ちね。
目当ての人物である父は、会場の上座の反対側に人込みに隠れるように立っていた。王太子と自分の長女が婚約解消と次女が新たな婚約を結ぶという場に出てこないとは。
「お父様、いえ、シザーク侯爵様。そちらに隠れてないで王太子殿下に婚約解消された前妻の娘と、あなたの唯一かわいい娘ローザ様の幸せのために出てきてくださいますか。傷物の前妻の子の私とは絶縁したほうがよろしいでしょう?すでに絶縁状は書士の方に作っていただいており、私のサインはすでに記入してありますので、こちらに来て書類にサインをいただけますか」
にっこりと笑顔で父に呼びかけた。びくりと肩を震わせた父は、青い顔でこちらにやってきた。父は義妹を王太子妃にしたかったのであろう。ロードリック殿下とローザの中を取り持ったのはこの人だろうから。
「あ、そちらのメイドの皆様。テーブルとペンとインクを用意していただけるかしら」
ホールの壁際に控えていたメイド集団に声をかける。数人が奥へ行って、若いメイドさん二人が手ごろなテーブルを用意してくれ、一人がとペンとインクツボをテーブルに置いてくれた。
「そういえば私の母が亡くなってすぐ、シザーク公爵長年の愛人であるイージー様と最愛の娘のローザ様を屋敷に招かれた翌日に、わたくしは隣国の母方の祖父母を頼ってビスタ王立魔法学院へ留学をしました。昨年こちらに戻ってからは、王妃教育の一環ということで離宮に住まわせていただいており、シザーク侯爵家の皆様とは生活を共にしたこともなく、イージー様ともローザ様とも言葉すら交わしたことはなかったのですが、一体いつローザ様は私にいじめられたのでしょうねぇ」
「ほら、そうやって意地悪を言うではありませんか」
ローザは涙目で、ロードリックの腕に胸を押し付けた。ロードリックも肩を抱き寄せこちらをにらんでいる。
「あなたと会話を交わすのはこれが初めてですが、どうぞこれからロードリック殿下とお幸せに。お妃教育を頑張ってくださいね」
父は絶縁の書類を読み込み顔が土気色になっている。残念ね、私の持っている商会は全部撤退させる準備もととのって、侯爵家の収入の2/3がなくなるんだもの。
「国内すべての商会を解体するなど・・・・」
「あら、商会は私がお母様の実家の隣国のバーンスタイン公爵家から任されたものですもの。私が商品開発したものを販売するための商会ですから、私はこの国を出ていくので商会は解体が妥当でしょう。私の許可なく売る権利はありませんから。まあ、一昨年からは忙しくて新しい商品開発はできていませんでしたけどね」
商会を解体するという話が聞こえたのか、周りのご婦人方がざわざわつきだす。
「リリアナ様のお店と言ったら、基礎化粧品が充実していて品物もとてもよいので欠かせないのに!」
「売り切れが続いていて、なかなか買えなかったので予約待ちだったというのに!」
「ご安心ください。皆様、予約されたものは責任もって販売いたしますが、その後はこちらの国での販売は行いません。申し訳ありません」
周囲のご婦人方にお詫びする。まあ、隣国でなら手に入るのでそれでもほしい方がいらしたら販売いたしますね。
「さあ、早くサインをしてくださいませ。保証人の欄はロードリック殿下にお願いできますか。王族の後ろ盾があるならば、これほどしっかりした絶縁状はありません」
「わかった。お前が平民になれば、この婚約は無効になるからな。これでローザと一緒になれる。さぁ、侯爵、さっさとサインをするがよい」
ロードリック殿下から促され、父はしぶしぶとサインを行った。それに続いてロードリックが保証人の欄に署名する。
「ありがとうございます。王家のお墨付きもいただきましたし、必ず決済していただけますようお願いいたします。国王陛下にご許可いただければ、この国では平民となりますので殿下との婚約も自動的に解消ですわね。これでこの国でのしがらみをすべて解消できて安心して国外へ出られますわ」
嬉しさがこみ上げ、ついつい笑顔になってしまう。にっこりと微笑み王家の方々とロードリック殿下、父にカーテシーで最後の挨拶をする。
「せっかくの舞踏会に無粋な真似をして申し訳ございません。二度とこの地に戻ることはありませんが皆様お元気で」
ぱちんと指を鳴らし、転移魔法を発動させた。
到着先の商会の玄関ホールには会頭のジョージとデイジー待っていてくれた。
「ジョージ、デイジー。これまでいろいろとありがとう。あなたたちには感謝しているの。その上ボルディリックに一緒に行ってもらえるなんて心強いわ。改めてよろしくね」
「とんでもないことです。孤児だった僕達に仕事を与えてくださって、今のような仕事を任せていただいて感謝しかありません。ぼくとデイジーもお嬢様のおそばでまた働かせていただけることを幸せに思います。あと少し片付けがありますが、終わり次第すぐにボルディリック国へ向かわせていただきます」
「ありがとう。先に行っているわね。さぁ、楽しい生活の始まりだわ。試作を作りたい商品のアイディアがいっぱいあるの。あなた達が到着するまでに形にできるように頑張るわ」
王家に奴隷のごとく働かされる運命から逃れられ、我慢せずにやりたいことができる人生はなんてすばらしいのでしょう。
王太子のロードリック殿下の婚約者である私は、婚約発表を行うことになっている王宮の広間へ一人で会場へやってきた。本来であれば、殿下のエスコートで、王家の方々と一緒に登場することになっていた。しかし、私は一人で広間にいる。
王族の方々が入場され、国王陛下のあいさつの後、ロードリック殿下のあいさつが始まり、本来であれば私との婚約発表をするはずだった。
「リリアナ・フォン・シザーク侯爵令嬢。今ここで、そなたとの婚約を破棄し、ロザリー・フォン・シザーク侯爵令嬢と婚約を結ぶこととする」
いつの間にか壇上にローザがおり、ロードリック殿下がローザを抱きしめ、二人で私の方を見てロードリック殿下が言い放った。
「これまで妹に対しての悪行の数々は聞いている。そなたのような意地の悪い女がローザのそばにいるのは目障りだ。そなたには国外追放を命ずる。さっさと出ていくがよい!」
フフフ。こちらもここ半年の殿下の動向と王家の対応、実家の公爵家にうんざりしていたので、私は嬉しさが隠し切れず、満面の笑みでお礼を述べる。
国外追放までつけてくれるとは思わなかった。こちらとしては願ったりかなったりだ。
「まあ!ありがとうございます。ロードリック殿下!婚約を解消していただいた上に、この国と公爵家との縁を切ってくださるとは。本当にありがとうございます!!感謝してもしきれません!」
「は?」
「え?」
ロードリック殿下とローザが目と口を大きく開いてこちらを見ている。
ちなみに父と義母と義妹が住んでいる家に私は一緒に住んでいない。父と義母と義妹を屋敷に連れて来た翌日から、留学と称して私は隣国にある母方の祖父の家に住んでいた。しかし、ロードリック殿下との婚約の話が決まってしまい昨年国に帰ってきてからは、頭の出来もよろしくなく、プライドだけは人一倍の王太子を支えるために、それはそれは厳しい教育を施され、寝る間も惜しんで勉強を行うため王宮で生活をしていた。そのため、シザーク侯爵家の人間とも、ロードリック殿下ともとは顔を合わせることはほとんどなかった。
「解消の手続きもしないうちに不誠実なマネはなさらないと思っていたのですが、ローザのことが好きすぎて待ちきれなかったご様子ですね。フフフ。国王陛下もおられることですし、さあさあ、今すぐ婚約破棄の手続きを行いましょう。他国の来賓も来られておりますし、これだけの人の前で大々的におっしゃったのですから有言実行なさいますわよね?」
満面の笑みでロードリック殿下を見つめるが、ロードリック殿下はやや顔色を悪くしながら私に問いかけた。
「リリアナ。婚約破棄だぞ、婚約破棄!わかっているのか?」
「あらあら。わかってないのは殿下のほうです。他国の方々にこの国の王家および侯爵家の人間は約束事も守れない信用ならないと宣伝しているようなものなのにお気づきになりませんか?ましてや、姉と婚約中に浮気をして妹に婚約者に乗り換えると大々的に宣言しているようなもの。王家の品位を疑われてしまいますわ」
「不敬だぞ!そんな態度だから私はお前が嫌いなんだ。いつも冷めた目で見下したような態度で!だからかわいらしく私を慕い敬うローザを愛してしまったんだ」
「私としては妃にえらばれず僥倖ですわ。しかし、姉と妹を婚約者として入れ替えたいのであればこっそり別の場所で手続きすれば、国内の一部の貴族だけに知られるだけで済んだのに。こんな大事にしてしまうなんて。まあ、私の方は喜んで解消させていただきますけれども。それで、解消の手続きのご用意は?」
「今は用意はしていない!」
「あら、そうなんですの?」
壇上の国王陛下は額に青筋がたっており、鬼の形相でこちらをにらんでおられます。扇で顔をお隠しになっても王妃様は眉間にしわが寄っています。第一王女、第二王子、第三王子は驚いた顔で固まっている。ふふふ、婚約中に浮気して、しかも婚約者の義理の妹とできちゃうなんて。王家の信用も侯爵家の信用もガタ落ちね。
目当ての人物である父は、会場の上座の反対側に人込みに隠れるように立っていた。王太子と自分の長女が婚約解消と次女が新たな婚約を結ぶという場に出てこないとは。
「お父様、いえ、シザーク侯爵様。そちらに隠れてないで王太子殿下に婚約解消された前妻の娘と、あなたの唯一かわいい娘ローザ様の幸せのために出てきてくださいますか。傷物の前妻の子の私とは絶縁したほうがよろしいでしょう?すでに絶縁状は書士の方に作っていただいており、私のサインはすでに記入してありますので、こちらに来て書類にサインをいただけますか」
にっこりと笑顔で父に呼びかけた。びくりと肩を震わせた父は、青い顔でこちらにやってきた。父は義妹を王太子妃にしたかったのであろう。ロードリック殿下とローザの中を取り持ったのはこの人だろうから。
「あ、そちらのメイドの皆様。テーブルとペンとインクを用意していただけるかしら」
ホールの壁際に控えていたメイド集団に声をかける。数人が奥へ行って、若いメイドさん二人が手ごろなテーブルを用意してくれ、一人がとペンとインクツボをテーブルに置いてくれた。
「そういえば私の母が亡くなってすぐ、シザーク公爵長年の愛人であるイージー様と最愛の娘のローザ様を屋敷に招かれた翌日に、わたくしは隣国の母方の祖父母を頼ってビスタ王立魔法学院へ留学をしました。昨年こちらに戻ってからは、王妃教育の一環ということで離宮に住まわせていただいており、シザーク侯爵家の皆様とは生活を共にしたこともなく、イージー様ともローザ様とも言葉すら交わしたことはなかったのですが、一体いつローザ様は私にいじめられたのでしょうねぇ」
「ほら、そうやって意地悪を言うではありませんか」
ローザは涙目で、ロードリックの腕に胸を押し付けた。ロードリックも肩を抱き寄せこちらをにらんでいる。
「あなたと会話を交わすのはこれが初めてですが、どうぞこれからロードリック殿下とお幸せに。お妃教育を頑張ってくださいね」
父は絶縁の書類を読み込み顔が土気色になっている。残念ね、私の持っている商会は全部撤退させる準備もととのって、侯爵家の収入の2/3がなくなるんだもの。
「国内すべての商会を解体するなど・・・・」
「あら、商会は私がお母様の実家の隣国のバーンスタイン公爵家から任されたものですもの。私が商品開発したものを販売するための商会ですから、私はこの国を出ていくので商会は解体が妥当でしょう。私の許可なく売る権利はありませんから。まあ、一昨年からは忙しくて新しい商品開発はできていませんでしたけどね」
商会を解体するという話が聞こえたのか、周りのご婦人方がざわざわつきだす。
「リリアナ様のお店と言ったら、基礎化粧品が充実していて品物もとてもよいので欠かせないのに!」
「売り切れが続いていて、なかなか買えなかったので予約待ちだったというのに!」
「ご安心ください。皆様、予約されたものは責任もって販売いたしますが、その後はこちらの国での販売は行いません。申し訳ありません」
周囲のご婦人方にお詫びする。まあ、隣国でなら手に入るのでそれでもほしい方がいらしたら販売いたしますね。
「さあ、早くサインをしてくださいませ。保証人の欄はロードリック殿下にお願いできますか。王族の後ろ盾があるならば、これほどしっかりした絶縁状はありません」
「わかった。お前が平民になれば、この婚約は無効になるからな。これでローザと一緒になれる。さぁ、侯爵、さっさとサインをするがよい」
ロードリック殿下から促され、父はしぶしぶとサインを行った。それに続いてロードリックが保証人の欄に署名する。
「ありがとうございます。王家のお墨付きもいただきましたし、必ず決済していただけますようお願いいたします。国王陛下にご許可いただければ、この国では平民となりますので殿下との婚約も自動的に解消ですわね。これでこの国でのしがらみをすべて解消できて安心して国外へ出られますわ」
嬉しさがこみ上げ、ついつい笑顔になってしまう。にっこりと微笑み王家の方々とロードリック殿下、父にカーテシーで最後の挨拶をする。
「せっかくの舞踏会に無粋な真似をして申し訳ございません。二度とこの地に戻ることはありませんが皆様お元気で」
ぱちんと指を鳴らし、転移魔法を発動させた。
到着先の商会の玄関ホールには会頭のジョージとデイジー待っていてくれた。
「ジョージ、デイジー。これまでいろいろとありがとう。あなたたちには感謝しているの。その上ボルディリックに一緒に行ってもらえるなんて心強いわ。改めてよろしくね」
「とんでもないことです。孤児だった僕達に仕事を与えてくださって、今のような仕事を任せていただいて感謝しかありません。ぼくとデイジーもお嬢様のおそばでまた働かせていただけることを幸せに思います。あと少し片付けがありますが、終わり次第すぐにボルディリック国へ向かわせていただきます」
「ありがとう。先に行っているわね。さぁ、楽しい生活の始まりだわ。試作を作りたい商品のアイディアがいっぱいあるの。あなた達が到着するまでに形にできるように頑張るわ」
王家に奴隷のごとく働かされる運命から逃れられ、我慢せずにやりたいことができる人生はなんてすばらしいのでしょう。
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