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サキュバス奴隷は突然に

デート終わりにラブホ・・・だなんて🖤

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「ふはー・・・!映画ってすごいんだね?すっごく面白かった──!!」

  二時間半ほどの上映を終え、外に出たリティアはやたらと興奮気味だった。

「地面がちゅどーん!!ってなってね!?鉄の塊がどっかーん!!って──あんなの魔法でも滅多に見れないのに・・・!!いつでもあんな大画面で見れちゃうなんて──!!」

  どうやら生まれて初めてのアクション映画はお気に召したようだ。

  しかし、無邪気にはしゃぐリティアとは裏腹に、僕は内心穏やかではなかった。

  無垢な見た目で欲情を駆り立てるこの美少女に、今さっきえげつない口内射精と、顔射をキメたのだから。

  正直映画どころではなかった──リティアの顔を盗み見るたびに、さっきこの少女に僕の汚ない精液をぶちまけたと思うと、激しい支配欲と被虐心が頭を駆け巡って止まらなくなる。

「・・・お兄ちゃん・・・あのお城みたいなの、なに?」

  そんな帰り道に、僕たちはラブホテルの前を通り掛かったのである。

「え?えっちするためのホテル!?や、やだぁ・・・お兄ちゃんたらぁ──だ、だめだよぉ・・・リティアたち兄妹なんだよぉ──だめだってぇ・・・」

  ・・・台詞とは正反対に、リティアの足は僕をぐいぐいと引っ張りながら、ラブホの入り口へと向かっていく。

  ──またリティアに主導権を握られている。

  だが、場所がいい──僕は内心ほくそ笑みながら、フロントに向かい、何がなんだかわからないであろうリティアを尻目に、部屋を決めてチェックインする。

「階段ないけどどうするの?え?ここに入るの・・・?う、うん・・・」

  しかも、運は僕に味方しているらしく、部屋に向かう道中に、とあるハプニングが起こった。

「せ、狭いよぉ──あ、え?ゆ、床が・・・浮いて──ひゃ、ひゃああああっ!!」

  リティアが、生まれて初めてのエレベーターにどテンパイをかましだしたのである。

「お腹きゅぅってなるぅっ・・・!!やだっ・・・!お兄ちゃん止めて止めてぇ!!もうすぐ着くからって・・・ひやっ・・・!と、とまっ・・・ひっ!!」

  そして止まった時の振動とドアの開く音に心底驚いたのか──びくっ!っと身体を震わせると、隠していた角と羽と尻尾が、ぴょこんっ!!と飛び出してしまう。

  しかも開いたドアの先には、運悪く別のカップルがいて──。

「あっ!?ひゃっ・・・!ああああんっ・・・!!」

  とっさに目の前にあった尻尾をぎゅっと掴んで隠そうとすると、リティアはそれだけで絶頂に達してしまったのである。

「ひあっ・・・あっ・・・あっ・・・──」

  その場にへたりこむリティアを何とか連れ出しエレベーターを後にする。

  カップルは特に何を言ってくるでもなかった──角と羽と尻尾はコスプレだと思ってくれたのだろうし、だいたい他のカップルと会うのは気まずいものなので、向こうも早く離れたかったのだろう。

「ご、ごひゅじんさまぁ・・・──」

  そそくさと部屋に入った後も、リティアはまだ身体に力が入っていないようだった。

  なので、試しにもう一度掴んでみる。

「あっ!?ひゃああんっ・・・!!ら、らめぇごひゅじんさまぁ!し、尻尾は・・・あ、くうぅぅんっ・・・!!」

  運良くこの小悪魔美少女の弱点を見つけることができた僕は、そのままぴくぴくと身体を波打たせるリティアの尻尾を掴んだまま、彼女を部屋の中央へと連れていった。

  そして、天井から伸びる鎖で繋がれた手錠で、その細い手首をかちゃりと拘束する──。

「お、お兄・・・ご主人・・・さ、ま・・・?」

  そう。僕はSM用具が常備されている部屋にチェックインしたのである。

「ん・・・ら、らめ・・・リティア力入らなくて・・・たってられなひ──」

  綺麗な長い脚をガクガクと揺らし、鎖にもたれかかって吊られるリティアの姿は、扇情的で愛おしい、まさに性奴隷そのものだった──。
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