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異世界編

異世界のお話

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パチパチと火が燃える。
3人は火を囲み、暖を取っていた。

「...で、これからどうすんだよ」
桂が話を切り出した。
「どうするって...ミイサが言ったとうり、『神の子』をあつめる」

ラウナがミイサの意見を採用し、これから王国に対抗するように『神の子』の招集をするらしい。

「どうやって集めるんだ?」
「....探すしかない」
桂の質問にラウナが小さい声で言った。
「んー、そうか....は?探す?」
一瞬聞き逃しそうになったが、桂は聞き直した。

「...そうだ...どこにいるのかわからない上に、相手の顔も知らない...探すのは相当大変だろう...」
これを聞いた桂は口を開けたまま固まってしまう。

「もっと簡単な方法はないのか?魔法とかで...」
ミイサがラウナに聞くが、
「そういう魔法はない...」
一言でラウナに返されてしまう。

「....他の国にも『神の子』に対しての兵士制度はあるのか?もしあるんだったら国の兵士たちを当たればいいんじゃ...」
桂も意見を出すが、
「...好きで兵士をやってるやつはいない...いや、1人いるな...」

「いるのか!?」
桂はラウナにきき返す。
「...いるが...あいつは...ちょっと...」

「ちょっと...なんだよ...?」
「ラウナ...?」
桂もミイサもラウナに視線を集める。

「....その...か、変わったやつなんだ...ちょっとな...」
言いづらそうにラウナが言ったので、桂とミイサは安心した。
「なんだ...やばいやつなのかと思った...」
「怖い人だったら嫌だもんね」

「そ、そうだな...」
ラウナは小さい声で言った。
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