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8日目
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その日私は、病院の売店に雑誌を買いに行きました。売店は南玄関の近くの病院内にありました。エレベーターを降りるとすぐの所です。
たいした距離でもないのに、すぐに座りたくなり、自分の体力が無くなっているのに気が付きました。雑誌を2冊買って、病棟に戻ろうとすると、コンシェルジュと看護師さんの会話が聞こえてきました。
「私もう辞めたい。絶対に辞める。おかしいから、村の人達にやさしくしてあげたいから病院のコンシェルジュになったのに、あの先生が悪いのに患者さんかわいそう。スタッフも診て見ぬふりで、病院を良くしようと言う気持が無い。」
「あの先生に逆らったスタッフは、ここに居られなくなるからね。でも⋯。」
その後の会話は外来の患者さんたちのざわめきにかき消されて聞こえなくなりました。
コンシェルジュさん、見たことがあります。やさしくて親切で、30代の後半くらいに見えました。
一 こんな場所で取り乱すような人では無いはず、余程の事があったのでしょうか?いろんな事の積み重ねでしょうか?
その他の病院窓口は、いつもと同じ顔をしてスムーズに運んでいるように見えました。
ただ、なんと言いますか南玄関全体が何か暗い感じがしました。それが何かと言われるとわからないのですが⋯。
病室に変えると、泌尿器科の検査が終わった雪原さんが、不機嫌そうにスーさんと何かを話していました。
「どうしたの?雪原さん。」
「愛佳、聞いてー、泌尿器科で検査してたら、途中で誰もいなくなった時に、関係ないスタッフのおじさんが来て私の下半身にかけられたタオルはぐってニヤニヤしながらどこかに行ったんだよ。何あれ?」
「え?下着付けて無かったんでしょ?」
「そうだよ。泌尿器科の人でもないのに、あのおやじ。」
「ひどい。その場で看護師さんとか先生に言わないと。今からでも⋯。」
「私、車椅子で、看護師さんに連れて行ってもらわないと動けないし、看護師さん忙しいし、もういいよ。」
「私の事もあれなんだけど、スーさんの話も聞いてあげて。」
スーさんは、前に居た部屋で殆ど主治医が来ない患者さんがいた事、口が聞けない患者さんに暴言を吐くスタッフが居たけど、角度でそのスタッフの顔が見えなかった事などを話し出しました。
「口が聞けない患者さん、まだ50歳くらいなんでしょ?頭がハッキリしてるかもしれないんだよね。だとしたら、そんなの酷すぎる。」
雪原さんは、弱いものがいたぶられるのが許せない人です。
私は、スーさんに気になっていたことを聞くことにしました。
「スーさん、夜にワゴンみたいなのを押してる1人だけ違う制服の看護師さん見たことある?」
「⋯、あるよ。ナースキャップの。今はナースキャップの看護師さんなんていないのにね。」
たいした距離でもないのに、すぐに座りたくなり、自分の体力が無くなっているのに気が付きました。雑誌を2冊買って、病棟に戻ろうとすると、コンシェルジュと看護師さんの会話が聞こえてきました。
「私もう辞めたい。絶対に辞める。おかしいから、村の人達にやさしくしてあげたいから病院のコンシェルジュになったのに、あの先生が悪いのに患者さんかわいそう。スタッフも診て見ぬふりで、病院を良くしようと言う気持が無い。」
「あの先生に逆らったスタッフは、ここに居られなくなるからね。でも⋯。」
その後の会話は外来の患者さんたちのざわめきにかき消されて聞こえなくなりました。
コンシェルジュさん、見たことがあります。やさしくて親切で、30代の後半くらいに見えました。
一 こんな場所で取り乱すような人では無いはず、余程の事があったのでしょうか?いろんな事の積み重ねでしょうか?
その他の病院窓口は、いつもと同じ顔をしてスムーズに運んでいるように見えました。
ただ、なんと言いますか南玄関全体が何か暗い感じがしました。それが何かと言われるとわからないのですが⋯。
病室に変えると、泌尿器科の検査が終わった雪原さんが、不機嫌そうにスーさんと何かを話していました。
「どうしたの?雪原さん。」
「愛佳、聞いてー、泌尿器科で検査してたら、途中で誰もいなくなった時に、関係ないスタッフのおじさんが来て私の下半身にかけられたタオルはぐってニヤニヤしながらどこかに行ったんだよ。何あれ?」
「え?下着付けて無かったんでしょ?」
「そうだよ。泌尿器科の人でもないのに、あのおやじ。」
「ひどい。その場で看護師さんとか先生に言わないと。今からでも⋯。」
「私、車椅子で、看護師さんに連れて行ってもらわないと動けないし、看護師さん忙しいし、もういいよ。」
「私の事もあれなんだけど、スーさんの話も聞いてあげて。」
スーさんは、前に居た部屋で殆ど主治医が来ない患者さんがいた事、口が聞けない患者さんに暴言を吐くスタッフが居たけど、角度でそのスタッフの顔が見えなかった事などを話し出しました。
「口が聞けない患者さん、まだ50歳くらいなんでしょ?頭がハッキリしてるかもしれないんだよね。だとしたら、そんなの酷すぎる。」
雪原さんは、弱いものがいたぶられるのが許せない人です。
私は、スーさんに気になっていたことを聞くことにしました。
「スーさん、夜にワゴンみたいなのを押してる1人だけ違う制服の看護師さん見たことある?」
「⋯、あるよ。ナースキャップの。今はナースキャップの看護師さんなんていないのにね。」
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