409 / 700
第二十三章
信頼と不安と
しおりを挟む
「出してくれ!」
言っても叶わないだろうが、俺は監獄の冷たい檻にしがみつき外へ向かって叫んだ。
「……ふん」
鉄の枠と同じくらい冷たい、蛇の様な目で獄吏が俺を睨み吐き捨てる。それもその筈、この牢屋番のゴルルグ族さんは見た目がほぼ蛇だ。さっきまでの入国審査官さんがかなり人間寄りだったのと対照的だ。
「お前のような人間にはそこがお似合いだ。よく冷えた床に座って破廉恥な己を悔やむが良い。おおっと!」
そう言うと獄吏は両手を伸ばし俺の首からは翻訳アミュレットを、胸ポケットからは眼鏡を奪い取った。
「これらからは魔力値を検出しているな。没収しておこう」
その手に首飾りがあるからか、マジックアイテムの力でまだ彼の言葉は理解できた。だがこの先、俺の言葉は通じない様になるだろう。あとそれらの魔力を感知して、誰かが助けにくる可能性もなくなる。
「待ってくれ! 違うんだ! あれは俺ではなくレ……」
レイさんが仕向けた事だ、と口にしかけて慌てて言葉を切る。例え事実だとしても、彼女のせいにするのは大人として情けない。
「あれは……俺がキチンとしてなかったからだ……」
そう呟いたがもう言葉は通じないし届かない。俺は床に胡座をかき、これからどうしたものか? を考える事にした。
まずここ、牢獄について。壁も床も地味な鼠色で塗り固められ、部屋にあるのはトイレ用と思わしき穴とその周囲の背の低いついたて、そして薄い毛布だけだ。椅子も机もなく床に直接座り、眠るしかないだろう。
大きさはワンルームマンションを一回り小さくした感じか。しかし前述の通り何もないのでかなり広く感じる。窓はなく壁の一面だけがかなり隙間の狭い鉄格子で――ゴルルグ族も収監する可能性がある事を考えたら当然だな。彼ら彼女らは非常に細い――その一画がドアになっていてそこから出入りする様になっている。食事を提供する為の小窓などはなく当然、鍵はしっかりと施錠されている。
続いて時間だ。見える範囲に空も時計も無いが、腹の空き具合から行って今はまだ昼過ぎ。そもそもここは長期収容する施設ではないようだし、運が良ければ夜までに自由になれるかもしれない。
ここ、ゴルルグ族の街グレートワームは社会レベルも科学レベルも高い。裁判制度なども整っているだろうし、通信技術も発達している。速やかに処分が決まって罰金を払って釈放されるか、エルフ王家からの公的通信が入って外交的圧力や手腕で解放されるか。
まあ何と言っても罪状は『ブルマン蟲の密輸』であって、危険物や薬物の類ではない。ただの嗜好品だ。隠蔽を疑われなかったら、その場で追加の関税でも払って済んでいた可能性がある。
「うん、考えてみればそんなに深刻になる必要は無かったな」
申告の方は必要だったけどね! と心の中でボケてみて自分がそこそこ平常心になれている事に気づく。やはり周辺を良く観察する事が冷静になる秘訣だな。
「シャマーさんなんか試合中も良く見てるもんなあ」
俺はフィールドの外で横から見ているから俯瞰の視点で全体を眺められるが、彼女は試合のただ中にいながらDFラインとチーム全体を掌握している。あの冷静さと観察眼は見習いたい。
「試合以外でも頼りになるしなあ。アドリブ力もあるし」
まあそのアドリブ力が悪戯方面で発揮されるのは困りどころだけど……と考えた所である事実に思い至った。
恐らく彼女は今の俺の現状をチームと本国に報告してくれている筈だ。普通に考えれば、貰ったお土産に持ち込み申請が必要な物品があったが申告漏れがあって一時逮捕された、くらいの説明で十分だろう。
だが相手はあのシャマーさんだ。そのアドリブ力を、事態を混乱させる方へ発揮する事を好むトリックスター。彼女がそんな簡単な報告で満足するとは思えない。きっと面白おかしい方向に話を膨らませて――俺が無修正のポルノ雑誌を持ち込もうとしたからとか、税関職員の女性に色目を使ったとか――言いふらすに違いない。
「しまった!」
彼女だけが頼りだったとは言え、流石に信頼し過ぎた。自由と全権を与えて解き放って良い存在ではなかった。
「すみませーん! 誰かいませんか!?」
俺は檻をガンガンと叩いて声を張り上げた。手遅れかもしれないが、早々にシャマーさんを呼び出して釘を刺しておく必要がある!
「おーーーい! 誰かーーー!」
言葉は通じないが、大声で呼びかければ流石に様子くらいは見に来るだろう。そう信じて騒いで数分、思惑通り二本……もとい二名のゴルルグ族がやってきた。
『騒がしいぞ! いったいなんなんだ!?』
『あ、こいつ! 女物の下着とブルマン蟲を密輸しようとしたヤツですぜ!』
『しかも下着は連れてた女房のとは違うブツで!』
二名、と言って良かったのか。現れたのは両方とも体色は緑、全身に鱗が生えたゴルルグ族としてはオーソドックスな見た目ではあったが、片方は一つの身体から二つの頭が生えている、アカリさんサオリさんと似たタイプの蛇人間だった。
「おお、来てくれてありがとうございます! ところで弁護士に電話……なんてまあ、あるわけないんですけど、何か外部と連絡を取る権利とか面談の希望者とか無いんですか?」
俺は言葉が通じないなりに、誰かに呼びかけるポーズや誰かが歩いてきて自分へ会うジェスチャーをやって見せた。
『コイツは何を言おうとしているんだ?』
『ふむふむ……。何かを遠くに伝えると、誰かがやって来る、か?』
『分かった! 今回の件が広まると、女房と浮気相手が鉢合わせしてしまう! って意味じゃないっすか?』
途端、話し合っていたゴルルグ族たちが一斉に笑い出した。否、たぶん笑い出したんだと思う。
「いや笑い事じゃなくてですね! ちょっと確認だけでもしてくれませんか?」
俺は真剣みを出すために泣きそうな顔をして、彼らの後ろを指さした。
『はっはっは! 必死だな!』
『連れていたのは利発そうなエルフでしたけどね?』
『じゃあそれが愛人? ってやつで女房の方が怖いんだろうな!』
それでも三つの蛇頭はしばらく笑いながら話し合っていたが、やがて一つが安心しろ、と言うように俺の肩を叩いた。
『まあまあ。来たら早めに教えてやるよ!』
『普段から両方を公平に愛してやればいいんだよ!』
『いやでも人間って俺たちみたいに分かれてなくて、アレが一本しか無いらしいぜ!』
たぶんではあるが優しい顔と声をかけてゴルルグ族は去っていった。その身振りだと何か確認して伝えるとか、両天秤のバランスを上手く保つとかを意味しているようだ。もしかしたら要望が伝わったのかもしれない。
俺はひとまず安心して、牢屋の床に座り直した。その後、思わぬ訪問者を迎える事になるとも知らずに……。
言っても叶わないだろうが、俺は監獄の冷たい檻にしがみつき外へ向かって叫んだ。
「……ふん」
鉄の枠と同じくらい冷たい、蛇の様な目で獄吏が俺を睨み吐き捨てる。それもその筈、この牢屋番のゴルルグ族さんは見た目がほぼ蛇だ。さっきまでの入国審査官さんがかなり人間寄りだったのと対照的だ。
「お前のような人間にはそこがお似合いだ。よく冷えた床に座って破廉恥な己を悔やむが良い。おおっと!」
そう言うと獄吏は両手を伸ばし俺の首からは翻訳アミュレットを、胸ポケットからは眼鏡を奪い取った。
「これらからは魔力値を検出しているな。没収しておこう」
その手に首飾りがあるからか、マジックアイテムの力でまだ彼の言葉は理解できた。だがこの先、俺の言葉は通じない様になるだろう。あとそれらの魔力を感知して、誰かが助けにくる可能性もなくなる。
「待ってくれ! 違うんだ! あれは俺ではなくレ……」
レイさんが仕向けた事だ、と口にしかけて慌てて言葉を切る。例え事実だとしても、彼女のせいにするのは大人として情けない。
「あれは……俺がキチンとしてなかったからだ……」
そう呟いたがもう言葉は通じないし届かない。俺は床に胡座をかき、これからどうしたものか? を考える事にした。
まずここ、牢獄について。壁も床も地味な鼠色で塗り固められ、部屋にあるのはトイレ用と思わしき穴とその周囲の背の低いついたて、そして薄い毛布だけだ。椅子も机もなく床に直接座り、眠るしかないだろう。
大きさはワンルームマンションを一回り小さくした感じか。しかし前述の通り何もないのでかなり広く感じる。窓はなく壁の一面だけがかなり隙間の狭い鉄格子で――ゴルルグ族も収監する可能性がある事を考えたら当然だな。彼ら彼女らは非常に細い――その一画がドアになっていてそこから出入りする様になっている。食事を提供する為の小窓などはなく当然、鍵はしっかりと施錠されている。
続いて時間だ。見える範囲に空も時計も無いが、腹の空き具合から行って今はまだ昼過ぎ。そもそもここは長期収容する施設ではないようだし、運が良ければ夜までに自由になれるかもしれない。
ここ、ゴルルグ族の街グレートワームは社会レベルも科学レベルも高い。裁判制度なども整っているだろうし、通信技術も発達している。速やかに処分が決まって罰金を払って釈放されるか、エルフ王家からの公的通信が入って外交的圧力や手腕で解放されるか。
まあ何と言っても罪状は『ブルマン蟲の密輸』であって、危険物や薬物の類ではない。ただの嗜好品だ。隠蔽を疑われなかったら、その場で追加の関税でも払って済んでいた可能性がある。
「うん、考えてみればそんなに深刻になる必要は無かったな」
申告の方は必要だったけどね! と心の中でボケてみて自分がそこそこ平常心になれている事に気づく。やはり周辺を良く観察する事が冷静になる秘訣だな。
「シャマーさんなんか試合中も良く見てるもんなあ」
俺はフィールドの外で横から見ているから俯瞰の視点で全体を眺められるが、彼女は試合のただ中にいながらDFラインとチーム全体を掌握している。あの冷静さと観察眼は見習いたい。
「試合以外でも頼りになるしなあ。アドリブ力もあるし」
まあそのアドリブ力が悪戯方面で発揮されるのは困りどころだけど……と考えた所である事実に思い至った。
恐らく彼女は今の俺の現状をチームと本国に報告してくれている筈だ。普通に考えれば、貰ったお土産に持ち込み申請が必要な物品があったが申告漏れがあって一時逮捕された、くらいの説明で十分だろう。
だが相手はあのシャマーさんだ。そのアドリブ力を、事態を混乱させる方へ発揮する事を好むトリックスター。彼女がそんな簡単な報告で満足するとは思えない。きっと面白おかしい方向に話を膨らませて――俺が無修正のポルノ雑誌を持ち込もうとしたからとか、税関職員の女性に色目を使ったとか――言いふらすに違いない。
「しまった!」
彼女だけが頼りだったとは言え、流石に信頼し過ぎた。自由と全権を与えて解き放って良い存在ではなかった。
「すみませーん! 誰かいませんか!?」
俺は檻をガンガンと叩いて声を張り上げた。手遅れかもしれないが、早々にシャマーさんを呼び出して釘を刺しておく必要がある!
「おーーーい! 誰かーーー!」
言葉は通じないが、大声で呼びかければ流石に様子くらいは見に来るだろう。そう信じて騒いで数分、思惑通り二本……もとい二名のゴルルグ族がやってきた。
『騒がしいぞ! いったいなんなんだ!?』
『あ、こいつ! 女物の下着とブルマン蟲を密輸しようとしたヤツですぜ!』
『しかも下着は連れてた女房のとは違うブツで!』
二名、と言って良かったのか。現れたのは両方とも体色は緑、全身に鱗が生えたゴルルグ族としてはオーソドックスな見た目ではあったが、片方は一つの身体から二つの頭が生えている、アカリさんサオリさんと似たタイプの蛇人間だった。
「おお、来てくれてありがとうございます! ところで弁護士に電話……なんてまあ、あるわけないんですけど、何か外部と連絡を取る権利とか面談の希望者とか無いんですか?」
俺は言葉が通じないなりに、誰かに呼びかけるポーズや誰かが歩いてきて自分へ会うジェスチャーをやって見せた。
『コイツは何を言おうとしているんだ?』
『ふむふむ……。何かを遠くに伝えると、誰かがやって来る、か?』
『分かった! 今回の件が広まると、女房と浮気相手が鉢合わせしてしまう! って意味じゃないっすか?』
途端、話し合っていたゴルルグ族たちが一斉に笑い出した。否、たぶん笑い出したんだと思う。
「いや笑い事じゃなくてですね! ちょっと確認だけでもしてくれませんか?」
俺は真剣みを出すために泣きそうな顔をして、彼らの後ろを指さした。
『はっはっは! 必死だな!』
『連れていたのは利発そうなエルフでしたけどね?』
『じゃあそれが愛人? ってやつで女房の方が怖いんだろうな!』
それでも三つの蛇頭はしばらく笑いながら話し合っていたが、やがて一つが安心しろ、と言うように俺の肩を叩いた。
『まあまあ。来たら早めに教えてやるよ!』
『普段から両方を公平に愛してやればいいんだよ!』
『いやでも人間って俺たちみたいに分かれてなくて、アレが一本しか無いらしいぜ!』
たぶんではあるが優しい顔と声をかけてゴルルグ族は去っていった。その身振りだと何か確認して伝えるとか、両天秤のバランスを上手く保つとかを意味しているようだ。もしかしたら要望が伝わったのかもしれない。
俺はひとまず安心して、牢屋の床に座り直した。その後、思わぬ訪問者を迎える事になるとも知らずに……。
0
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
俺の家に異世界ファンタジーガチャが来た結果→現実世界で最強に ~極大に増えていくスキルの数が膨大になったので現実世界で無双します~
仮実谷 望
ファンタジー
ガチャを廻したいからそんな理由で謎の異世界ガチャを買った主人公はガチャを廻して自分を鍛えて、最強に至る。現実世界で最強になった主人公は難事件やトラブルを解決する。敵の襲来から世界を守るたった一人の最強が誕生した。そしてガチャの真の仕組みに気付く主人公はさらに仲間と共に最強へと至る物語。ダンジョンに挑戦して仲間たちと共に最強へと至る道。
ガチャを廻しまくり次第に世界最強の人物になっていた。
ガチャ好きすぎて書いてしまった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる