ある日、幼女が弟子にしろと言ってきたのだが

まさ☆まさお

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何か新しいランクが出来たらしい

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2人から4人に増えた幼女たちと飯を食い、一応修行と言う名の何かをし、そろそろ夕食の買い物とか済ませようかな?なんて思っていたら携帯電話が着信音を知らせるメロディを奏で始めた。

「はい、もしもし。仕事なら間に合ってます。あと、面倒くさいこともNGでお願いします」

誰からの着信かを確かめずに捲し立てるように伝える。

「……何を仰っておりますの?もしかして、私が連絡するのは迷惑でしたか……?」

着信の相手は今にも泣き出しそうな声でそんなことを言ってきた。

「いや、すまん。誰からの電話か確かめずに出ただけだ。彩菜からの連絡は迷惑なんかじゃないよ」

罪悪感に苛まれながら一応のフォローを入れる。

「ありがとうございます。それで、あの、今からお伺いさせていただいてもよろしいでしょうか?」

「ん。別に構わないぞ。夕食の用意をしようと思っていたところだし」

了承の返事をする。

仕事とか仕事とか仕事なら勘弁願いたいが、遊びに来るくらいなら問題ない。

「なら、私が用意をいたしますわ。風音さまとお買い物を済ませてからお伺いいたします。それでは御機嫌よう」

彩菜こと、桜川のご令嬢はそう言って、俺の返事を待つこと無く電話を切った。

「ねぇ、ししょー。あそびなさいよ!」

プラチナブロンドの幼女がまとわりついてくる。

……俺、こいつを弟子にした覚えはないんだけど。

「あ?何して遊ぶんだよ?それにお前、俺の弟子じゃねーだろ」

「なんでもいいのよ!!」

なんでもいいらしかった。

それは俺の扱い?遊び?

「……私も遊びたい」

そこに赤髪ポニーテールまでやってくる。

……いつからここは小学校になったの?

でだ、そこに幼女1号、2号も合流してきて、結局は遊ぶって言うより、遊ばれている俺ガイル。

幼女たちと戯れていると、来客を知らせるチャイムが鳴った。

「はぁい」

可愛い声を出し、バタバタと足音を立てながら幼女たちは玄関へと走ってゆく。

「……風祭特級魔法使いにお届けものです」

後からついていくと、スーツ姿の男がドン引きしながら頬を引き攣らせていた。

「……なんか、勘違いしてない?」

「……いえ、私は風祭特級魔法使いの趣味に、趣向に、性癖になにも意見をするつもりはありませんから」

お、おうふ。

「ねぇねぇ、わたしね、ししょーのおよめさんになるのっ!!」

そんな中で瑠衣が明るくそんなことを言う。

や、やめて……。

「か、可愛いお嫁さんですね……」

お、おうふ。

「ご、誤解ですよ!?なぁ?あい」

慌ててあいに同意を求める。

「うむ。師匠のお嫁さんは私だからな」

男はもうゴミを見る目をしていた。







結局、誤解を解けたかどうかわからないまま、男は役所へと戻ってゆき、手元には男から手渡された書類がある。

とりあえず、幼女らに買い置きしてあるお菓子を渡して(フェニックスやドラゴンが食べるかは知らんが、余計な心配だった。)静かにしていてもらい、書類に目を通してみることに。


通知


以下の魔法使いを特級から新設の超級特別魔法使いへの登録級へとする。


風祭 慶一郎


お、おう?

何故か格が上がりました。

それから、花梨がやってきて、嬉しそうにS級に上がったと報告してきたり、風音が彩菜と一緒にきて、わいわいと騒いだりと賑やかに過ごした。

夕飯は彩菜が「私、いつでも嫁に出ても恥ずかしくないように花嫁修行をしておりますので」と、かなり美味しい肉じゃがを出してくれた時にアピールしてきたり、「私の料理も美味しいよね!?」と詰めてくる風音がいたり、「あたしの料理も美味しいってよく言ってくれるもん」と顔を近づけてきたりと色々とあった。

その後、俺にSS級ロリハーレム王という、事実無根にも程があるあだ名が付いていたのは解せぬ。
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