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第二十五話
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ユオサイド
あぁ~純太くんにメッセージ送っちゃった…
キモいとか思われたらどうしよ…怖いよ…
y「美沙さん…送っちゃった…返信…」
美「お!送ったの?っで返信きた?」
y「いやまだ…今送ったとこだから…キモいとか思われないですかね…?」
美「はぁ?キモいとか思われるような内容送ったの?今日のパンツは何色~?とか?」
美沙さんはケラケラと笑いながら私の事をからかって楽しんでいる。
y「っんなぁ!!そんな事送るわけないじゃないですか!もう!ねぇ美沙さん…私断られたらどうしよ…」
モヤモヤの原因が分かった今、全てに対して私は臆病で嫌な思い出ばかりが頭の中をよぎり怯えている。
美「断るも何も誘ってきたのは向こうなんでしょ?」
y「そうだけど…やっぱキモいから無視しよとかなったら悲しすぎて立ち直れないかも…」
美「ユオは自分が思っている以上に美人だし綺麗な顔してる。昨日の様子だと純太くんだってそう思ってるよ?」
Y「そうかな…」
美「どっちにしてもあの撮影の時に着た服を返すのに純太くんと会うことになるんだからさ。」
Y「えっ?あれ美沙さんのじゃないの?」
美「あれは純太くんが選んだんだよ。私が純太くんにユオのイメージを伝えて選んだ服。だから返すなら彼に返しなよ。」
美沙さんは自慢気に部屋に吊るされた衣装を指差しながら言った。
Y「うん…分かった…。」
私と美沙さんが話していると純太くんから返信が来て私の心臓は一気に早く動き出す。
そして、私は軽く深呼吸をしてゆっくりと返信を開いた。
【トーク 純太】
ごめんなさい。
今日は真人くんと約束があって…
また、連絡するんで待っててください。
はぁ…やっぱり断られた。
そんな気は薄々していたけどいざ、断られてしまうと悲しくて臆病な私はたったそれだけで泣いてしまいそうになる。
Y「美沙さん…今日純太くん…ダメだって…」
はぁ~会いたかったな~
え!?私…純太くんに会いたかった!?
そうなの!?
なんて心の中で自問自答していると目の前にいる美沙さんがイライラした顔をしている。
美「はぁ?なんで断ってんのよアイツ…」
Y「真人くんと約束があるんだって…」
美「純太くんはアホなの?先輩の約束とこれから口説こうとしてる相手の約束どっちが大事なのよ…腹立つな。まぁ、いいわ。夜はどこかお洒落な店に私が連れてってあげる。」
Y「うん…。」
すると、美沙さんのスマホが鳴り響き美沙さんはワイングラスを置いてスマホを見た。
美「あっ、誠司さんからメッセージきた。」
Y「美沙さん良かったね!!ってか誠司さんと美沙さんって一体、どこまでいってるんですか?」
美「ん?あの人、私のこと好きなくせに全然、告白してこようとしないの。さすがに私もイライラしてる。誠司さんが今日一緒に飲みに行こうだってさ。ユオも一緒にどうだって言ってくれてるよ。」
いやいやいや~!そんな、私だっていくらなんでも空気は読めますよ?先輩のチャンスを潰したりなんか出来やしないでしょ?
Y「私が行ったらお邪魔なので行きません。美沙さんひとりで行ってください。」
美「誠司さんが私たち2人に昨日のお礼したいって言ってるんだから一緒に行くよ。さすがに今日、1人はさみしいでしょ?」
美沙さんな優しさに私はまた、泣きそうになり胸の奥がギューっと締め付けられる。
会いたかったよ…純太くんに会いたかった…
Y「…行ってもいいんですか…?」
美「当たり前だよ。ってか私が今のユオを1人には出来ないの。」
Y「美沙しゃーん!」
私はそんな美沙さんの優しさに甘えて嬉しさのあまりもう既に酔っ払っている美沙さんに抱きついた。
つづく
あぁ~純太くんにメッセージ送っちゃった…
キモいとか思われたらどうしよ…怖いよ…
y「美沙さん…送っちゃった…返信…」
美「お!送ったの?っで返信きた?」
y「いやまだ…今送ったとこだから…キモいとか思われないですかね…?」
美「はぁ?キモいとか思われるような内容送ったの?今日のパンツは何色~?とか?」
美沙さんはケラケラと笑いながら私の事をからかって楽しんでいる。
y「っんなぁ!!そんな事送るわけないじゃないですか!もう!ねぇ美沙さん…私断られたらどうしよ…」
モヤモヤの原因が分かった今、全てに対して私は臆病で嫌な思い出ばかりが頭の中をよぎり怯えている。
美「断るも何も誘ってきたのは向こうなんでしょ?」
y「そうだけど…やっぱキモいから無視しよとかなったら悲しすぎて立ち直れないかも…」
美「ユオは自分が思っている以上に美人だし綺麗な顔してる。昨日の様子だと純太くんだってそう思ってるよ?」
Y「そうかな…」
美「どっちにしてもあの撮影の時に着た服を返すのに純太くんと会うことになるんだからさ。」
Y「えっ?あれ美沙さんのじゃないの?」
美「あれは純太くんが選んだんだよ。私が純太くんにユオのイメージを伝えて選んだ服。だから返すなら彼に返しなよ。」
美沙さんは自慢気に部屋に吊るされた衣装を指差しながら言った。
Y「うん…分かった…。」
私と美沙さんが話していると純太くんから返信が来て私の心臓は一気に早く動き出す。
そして、私は軽く深呼吸をしてゆっくりと返信を開いた。
【トーク 純太】
ごめんなさい。
今日は真人くんと約束があって…
また、連絡するんで待っててください。
はぁ…やっぱり断られた。
そんな気は薄々していたけどいざ、断られてしまうと悲しくて臆病な私はたったそれだけで泣いてしまいそうになる。
Y「美沙さん…今日純太くん…ダメだって…」
はぁ~会いたかったな~
え!?私…純太くんに会いたかった!?
そうなの!?
なんて心の中で自問自答していると目の前にいる美沙さんがイライラした顔をしている。
美「はぁ?なんで断ってんのよアイツ…」
Y「真人くんと約束があるんだって…」
美「純太くんはアホなの?先輩の約束とこれから口説こうとしてる相手の約束どっちが大事なのよ…腹立つな。まぁ、いいわ。夜はどこかお洒落な店に私が連れてってあげる。」
Y「うん…。」
すると、美沙さんのスマホが鳴り響き美沙さんはワイングラスを置いてスマホを見た。
美「あっ、誠司さんからメッセージきた。」
Y「美沙さん良かったね!!ってか誠司さんと美沙さんって一体、どこまでいってるんですか?」
美「ん?あの人、私のこと好きなくせに全然、告白してこようとしないの。さすがに私もイライラしてる。誠司さんが今日一緒に飲みに行こうだってさ。ユオも一緒にどうだって言ってくれてるよ。」
いやいやいや~!そんな、私だっていくらなんでも空気は読めますよ?先輩のチャンスを潰したりなんか出来やしないでしょ?
Y「私が行ったらお邪魔なので行きません。美沙さんひとりで行ってください。」
美「誠司さんが私たち2人に昨日のお礼したいって言ってるんだから一緒に行くよ。さすがに今日、1人はさみしいでしょ?」
美沙さんな優しさに私はまた、泣きそうになり胸の奥がギューっと締め付けられる。
会いたかったよ…純太くんに会いたかった…
Y「…行ってもいいんですか…?」
美「当たり前だよ。ってか私が今のユオを1人には出来ないの。」
Y「美沙しゃーん!」
私はそんな美沙さんの優しさに甘えて嬉しさのあまりもう既に酔っ払っている美沙さんに抱きついた。
つづく
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