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第八十四話
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ユオサイド
水族館で遊び疲れたので晩御飯は私の家でピザを注文した。
J「ユオ、ほっぺにケチャップついてるよ。」
Y「あ…ティシュティシュっと!」
私はいつものクセで立ち上がずに四つん這いでティシュの箱をとった。
J「…そのカッコさ?誘ってんの?」
Y「はい?何をですか?」
J「うん?これ…」
そう言って純太くんは私を見事な手つきで押し倒し、唇で俺の頬についたケチャップを
舐めた。
Y「ひぇっ!汗」
J「ふふふっwどっから声だしてんだよw」
純太くんの顔は笑ってるけど私の上からおりる様子は…ない…。
J「チュウする?それともキスする?」
Y「いや、どっちも同じじゃないですか?」
J「バカだな~チュウはこれ!」
純太くんはワザとリップ音を鳴らしながらチュッとした。
J「で、キスはこれ…」
ゆっくりと純太くんの顔が近づき…
Y「!?」
私たちの唇ははじめてマイナスの距離になった。
純太くんの温もりが唇と舌から感じ脳が揺さぶられる。
スルリと脇腹に感じた純太くんの大きな手。
それは見事な手つきで布を全て剥ぎ取られた。
そして…野獣化した純太くんは…
可愛いくて…愛しくて…激しい…
J「ユオ…ユオ…//」
純太くんは何度も私の名前を呼び、それに応えるかのように私は純太くんの背中に何度も爪を立てた。
朝目覚めると横には幸せそうに眠る私の可愛い恋人。
そして、純太くんの背中は私のせいで傷だらけになってた。
私は優しくその傷を人差し指でなぞる。
J「…誰かさんが激しいから俺の綺麗な背中が…傷だらけ…」
Y「私は腰が痛いです。」
J「ぶっはぁwごめんごめんw」
Y「でも、幸せです…」
J「そうだな…」
Y「純太くん…?あの時覚えてます?」
J「あの時?」
Y「私たちがはじめて駅で会った時です…なんで助けてくれたんですか…?」
J「あぁ~!あれは…知りたい?」
Y「知りたいです!」
私は早く聞きたくて純太くんにくっつく。
J「ユオ…俺の腕に胸が当たってるよ?」
Y「当ててるんですよ。」
J「ならもっかいする?」
Y「はぁん!?」
やっぱ…この人変態だ…。
呆れた私が離れようとすると純太くんがぎゅっと私を抱き寄せて話しはじめた。
J「俺さ?実はもっと前からユオの事知ってたよ?」
Y「えっ?」
J「駅で助けるちょうど半年ぐらい前だったかな?俺…色々あって全てに嫌気がさしてんだよね。」
Y「どうせあの女でしょ?ホントその話なら聞きたくないですから。」
J「ごめん。でもさ?その時ぐらいにはじめてユオを駅で見かけたんだ。駅で迷子になって泣いてる男の子がいてさ?その子を見つけたユオは一緒にママを探してた…覚えてない?」
Y「あぁ~そんな事あったかもしれないです!」
J「その時さ?ユオがその男の子に言ったんだよ…君は一人じゃないから大丈夫だよ?僕が君のとなりにいるからね?って」
Y「そんな事言ったんですね…私…」
J「その言葉が聞こえてきた時、何か俺の胸に響いちゃってさ?なんかその日から頑張ろってなったんだ…」
Y「そうだったんですね…」
J「そこから駅で何度か見かけたけどユオはこっちの事知るわけないし。だから、ユオがあのおっさんに絡まれてるのを見たときチャンス到来!っと思って助けたんだよ…」
Y「あぁーなるほどね。だから、お礼はまた今度みたいな感じで言ってたんですね?」
J「そうそう!あの時は何とも思ってなかったけど、今考えたらもうその時からユオの事好きになり始めてたのかもしれないな~」
Y「なんか純太くんだけズルい…私ももっと早く純太くんに出会いたかったです…」
J「可愛いこと言ってくれんじゃん!だからさ?正直、美沙さんがユオを連れて来た時…びっくりして笑っちゃった…」
Y「あれは私もびっくりしました。」
J「2度目なのにはじめてとか言ったからね?誰かさん!でも、あれも今考えたら…運命だな…」
Y「そうですね…いつもなら絶対にカットモデルとか断ってますもん…」
J「でしょうね?でも、ユオがモデルでよかったよ…ありがとうね…。」
Y「そんな改まってやめてくださいよ…」
J「…ありがとう。でもさ?よくよく考えたら駅で助けた時のお礼…まだだけど?」
Y「えっ?」
J「へっへっへっへ~え~い!」
その掛け声と共に私は朝から野獣に食われました。
つづく
水族館で遊び疲れたので晩御飯は私の家でピザを注文した。
J「ユオ、ほっぺにケチャップついてるよ。」
Y「あ…ティシュティシュっと!」
私はいつものクセで立ち上がずに四つん這いでティシュの箱をとった。
J「…そのカッコさ?誘ってんの?」
Y「はい?何をですか?」
J「うん?これ…」
そう言って純太くんは私を見事な手つきで押し倒し、唇で俺の頬についたケチャップを
舐めた。
Y「ひぇっ!汗」
J「ふふふっwどっから声だしてんだよw」
純太くんの顔は笑ってるけど私の上からおりる様子は…ない…。
J「チュウする?それともキスする?」
Y「いや、どっちも同じじゃないですか?」
J「バカだな~チュウはこれ!」
純太くんはワザとリップ音を鳴らしながらチュッとした。
J「で、キスはこれ…」
ゆっくりと純太くんの顔が近づき…
Y「!?」
私たちの唇ははじめてマイナスの距離になった。
純太くんの温もりが唇と舌から感じ脳が揺さぶられる。
スルリと脇腹に感じた純太くんの大きな手。
それは見事な手つきで布を全て剥ぎ取られた。
そして…野獣化した純太くんは…
可愛いくて…愛しくて…激しい…
J「ユオ…ユオ…//」
純太くんは何度も私の名前を呼び、それに応えるかのように私は純太くんの背中に何度も爪を立てた。
朝目覚めると横には幸せそうに眠る私の可愛い恋人。
そして、純太くんの背中は私のせいで傷だらけになってた。
私は優しくその傷を人差し指でなぞる。
J「…誰かさんが激しいから俺の綺麗な背中が…傷だらけ…」
Y「私は腰が痛いです。」
J「ぶっはぁwごめんごめんw」
Y「でも、幸せです…」
J「そうだな…」
Y「純太くん…?あの時覚えてます?」
J「あの時?」
Y「私たちがはじめて駅で会った時です…なんで助けてくれたんですか…?」
J「あぁ~!あれは…知りたい?」
Y「知りたいです!」
私は早く聞きたくて純太くんにくっつく。
J「ユオ…俺の腕に胸が当たってるよ?」
Y「当ててるんですよ。」
J「ならもっかいする?」
Y「はぁん!?」
やっぱ…この人変態だ…。
呆れた私が離れようとすると純太くんがぎゅっと私を抱き寄せて話しはじめた。
J「俺さ?実はもっと前からユオの事知ってたよ?」
Y「えっ?」
J「駅で助けるちょうど半年ぐらい前だったかな?俺…色々あって全てに嫌気がさしてんだよね。」
Y「どうせあの女でしょ?ホントその話なら聞きたくないですから。」
J「ごめん。でもさ?その時ぐらいにはじめてユオを駅で見かけたんだ。駅で迷子になって泣いてる男の子がいてさ?その子を見つけたユオは一緒にママを探してた…覚えてない?」
Y「あぁ~そんな事あったかもしれないです!」
J「その時さ?ユオがその男の子に言ったんだよ…君は一人じゃないから大丈夫だよ?僕が君のとなりにいるからね?って」
Y「そんな事言ったんですね…私…」
J「その言葉が聞こえてきた時、何か俺の胸に響いちゃってさ?なんかその日から頑張ろってなったんだ…」
Y「そうだったんですね…」
J「そこから駅で何度か見かけたけどユオはこっちの事知るわけないし。だから、ユオがあのおっさんに絡まれてるのを見たときチャンス到来!っと思って助けたんだよ…」
Y「あぁーなるほどね。だから、お礼はまた今度みたいな感じで言ってたんですね?」
J「そうそう!あの時は何とも思ってなかったけど、今考えたらもうその時からユオの事好きになり始めてたのかもしれないな~」
Y「なんか純太くんだけズルい…私ももっと早く純太くんに出会いたかったです…」
J「可愛いこと言ってくれんじゃん!だからさ?正直、美沙さんがユオを連れて来た時…びっくりして笑っちゃった…」
Y「あれは私もびっくりしました。」
J「2度目なのにはじめてとか言ったからね?誰かさん!でも、あれも今考えたら…運命だな…」
Y「そうですね…いつもなら絶対にカットモデルとか断ってますもん…」
J「でしょうね?でも、ユオがモデルでよかったよ…ありがとうね…。」
Y「そんな改まってやめてくださいよ…」
J「…ありがとう。でもさ?よくよく考えたら駅で助けた時のお礼…まだだけど?」
Y「えっ?」
J「へっへっへっへ~え~い!」
その掛け声と共に私は朝から野獣に食われました。
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