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136話
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マハロside
ユナが冷たく言い放った言葉に控え室にいる男どもは口を開けてポカーンっとしている。
特にミリとの交際を反対されたトウヤはなんとも言えない表情をしていた。
俺はとりあえず自分の着替えと荷物を抱えてユナの後を追った。
人混みをかき分け探していると、ちょうど出入り口辺りでマネージャーと話をしているユナの姿を見つけ俺は慌ててそちらに走り寄る。
M「ユナ!ちょっと待って!どうしたの急にあんな言い方して…。」
俺は切れる息を整えながらユナに言った。
Y「どうしたのって…ごめん、私、先にタクシーでホテルに帰ってるね…?」
ユナはそう言ってゴナを連れて帰ろうとする。
M「いや、俺ももうこのまま帰るから!マネージャー!ホテルまでお願いできます?」
俺はついさっき、ジョウキとアナをホテルまで送り終えて戻ってきたマネージャーにそうお願いした。
※「えぇ~もぅ~みんなが帰るまで待ってよ!」
Y「マハロはみんなと帰ってきて。私達の勝手で迷惑かけれないでしょ?私はゴナはタクシーで帰るから…じゃ…」
※「ユナちゃんごめんね。気をつけてね!」
Y「とんでもないです!では、お先に失礼しますね。」
ユナとゴナはマネージャーに手を振りながら会場を出て行った。
※「ユナちゃんと喧嘩でもしたの…?」
マネージャーは心配したような顔をして俺に聞いてきた。
M「いや、喧嘩はしてないんで大丈夫ですよ…俺たちは。心配してくれてありがとうございます!」
※「ならいいんだけどね…」
結局、俺はマネージャーと一緒に一旦、控え室に戻った。
控え室の中に入ると空気が重い。
その重い空気を作っているのはトウヤだった。
T「…ユナなんか言ってた…?」
俺が座るなりトウヤは今にも泣きそうな顔でそう問いかけてきた。
M「いや…とりあえず先にホテルに戻るってだけで…まだ何も聞いてないよ…」
T「そっか…」
トウヤはため息まじりにそう呟いて完全にノックアウト状態。
なんで人一倍、人の感情に敏感なユナがあんな言い方したんだろ。
いつも喧嘩のように戯れ合うジョウキにならともかく、トウヤにあんな言い方するなんて珍しい。
トウヤの彼女がミリちゃんか…
俺もアナの退院祝いの時に会っただけで正直どんな子なのかまだ、なにも知らない。
ユナの妹だから心配ないとは思うけど…って…あ…なるほど…
俺とトウヤが姉妹と付き合うって…まぁ…ユナがあんな顔するのも無理ないか。
そう理解した俺は隣に座るメンバーであり親友のトウヤをしばらくの間励ました。
つづく
ユナが冷たく言い放った言葉に控え室にいる男どもは口を開けてポカーンっとしている。
特にミリとの交際を反対されたトウヤはなんとも言えない表情をしていた。
俺はとりあえず自分の着替えと荷物を抱えてユナの後を追った。
人混みをかき分け探していると、ちょうど出入り口辺りでマネージャーと話をしているユナの姿を見つけ俺は慌ててそちらに走り寄る。
M「ユナ!ちょっと待って!どうしたの急にあんな言い方して…。」
俺は切れる息を整えながらユナに言った。
Y「どうしたのって…ごめん、私、先にタクシーでホテルに帰ってるね…?」
ユナはそう言ってゴナを連れて帰ろうとする。
M「いや、俺ももうこのまま帰るから!マネージャー!ホテルまでお願いできます?」
俺はついさっき、ジョウキとアナをホテルまで送り終えて戻ってきたマネージャーにそうお願いした。
※「えぇ~もぅ~みんなが帰るまで待ってよ!」
Y「マハロはみんなと帰ってきて。私達の勝手で迷惑かけれないでしょ?私はゴナはタクシーで帰るから…じゃ…」
※「ユナちゃんごめんね。気をつけてね!」
Y「とんでもないです!では、お先に失礼しますね。」
ユナとゴナはマネージャーに手を振りながら会場を出て行った。
※「ユナちゃんと喧嘩でもしたの…?」
マネージャーは心配したような顔をして俺に聞いてきた。
M「いや、喧嘩はしてないんで大丈夫ですよ…俺たちは。心配してくれてありがとうございます!」
※「ならいいんだけどね…」
結局、俺はマネージャーと一緒に一旦、控え室に戻った。
控え室の中に入ると空気が重い。
その重い空気を作っているのはトウヤだった。
T「…ユナなんか言ってた…?」
俺が座るなりトウヤは今にも泣きそうな顔でそう問いかけてきた。
M「いや…とりあえず先にホテルに戻るってだけで…まだ何も聞いてないよ…」
T「そっか…」
トウヤはため息まじりにそう呟いて完全にノックアウト状態。
なんで人一倍、人の感情に敏感なユナがあんな言い方したんだろ。
いつも喧嘩のように戯れ合うジョウキにならともかく、トウヤにあんな言い方するなんて珍しい。
トウヤの彼女がミリちゃんか…
俺もアナの退院祝いの時に会っただけで正直どんな子なのかまだ、なにも知らない。
ユナの妹だから心配ないとは思うけど…って…あ…なるほど…
俺とトウヤが姉妹と付き合うって…まぁ…ユナがあんな顔するのも無理ないか。
そう理解した俺は隣に座るメンバーであり親友のトウヤをしばらくの間励ました。
つづく
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