40 / 77
40話
しおりを挟む
テラside
屋敷に車が着くとヨナが飛び出してきて車から降りたジニさんに抱きついた。
Y「火事になったって聞いて…めちゃくちゃ心配した。」
J「ごめんな…心配かけて。でも大丈夫…俺もケイトも…もちろんヨナの大切なテラも無事だよ。」
ジニさんは優しい声でそう言うと、ヨナの背中をポンポンと優しく撫でた。
K「屋敷に入りましょう。」
私たちはケイトの部下にお出迎えをされながら屋敷の中へと入って行く。
すると、私を抱き寄せていたケイトの体が微かに震え始め、不思議に思った私がケイトを見ると思わず目を疑った。
T「ケイト…?ケイト!?血が…!!」
ケイトの肩から血が滲み出ていてシャツが真っ赤に染まっていた。
ケイトの額には汗が滲み始め、思わず私はケイトの頬を包み込む。
T「ケイト…!?ケイトしっかりして!!」
K「だ…だいじょ……」
ケイトはそこまで呟くとそのまま意識を失い私の胸にもたれ掛かるようにして倒れた。
周りにいたケイトの部下たちがケイトを慌てた様子で部屋に運んで行く。
私はその後ろからついて行き、溢れそうになる涙を堪えながら必死でケイトの名を呼んだ。
ゆっくりとベッドに寝かされたケイトの横に私は跪き、ケイトのそばに寄り添って涙を流す。
すると、ジニさんが私の肩をポンポンと撫でた。
J「少し、ケイトの肩の傷を見たいたから…テラ後ろのソファで待っててくれる?」
T「いや…ケイトのそばにいたい!」
J「すぐ終わるから…」
Y「テラ、みんな同じ気持ちなの。ケイトがこんな目に遭って悲しいのはテラだけじゃない。ここにいるみんなが同じ気持ちなのよ。すぐ終わるから…後ろのソファで待ってて。」
私はヨナにそう言われ仕方なくケイトの元から離れ、後ろのソファに座りケイトを見守る。
ジニさんがゆっくりとケイトのシャツのボタンを外していくと、そこには痛々しく包帯が巻かれてあった。
ヨナが包帯を外すと私は傷口を見るのが怖くて、思わず横たわるケイトから視線を逸らす。
身体が強張り膝の上に置いた手はガクガクと震え、自然と溢れ出していた涙がポタポタと自分の手の甲に落ちていった。
ただケイトの無事だけを祈りながら私はジッとその場で待つ。
するとポンポンと肩を叩かれ、顔を上げるとそこにはジニさんとヨナが立っていた。
T「ケイトは…?」
Y「傷口が開いたかと思って焦ったけど大丈夫だったよ。今消毒して包帯巻き直したから安心して…熱が下がれば目覚めるよ。」
ヨナはそう言って私の頭をポンポンと撫でた。
J「テラも大変な目に遭ったんだから少し部屋で休みな…」
そう言ってくれたジニさんに私は首を横に振る。
T「ケイトのそばにいたい……」
J「分かったよ…じゃ、今日はここで休みな。何かあったら外にいるププに声かけるんだよ。」
T「うん……ジニさんありがとう。」
J「ヨナは離れにある俺の部屋で寝かせるから。」
ジニさんはそう言うと部屋にいたププに合図を送り部屋を出て行った。
ようやくケイトと2人になれた部屋…
私は額に汗を滲ませベッドで横たわるケイトの元に駆け寄り、そっと額の汗を拭う。
ケイトは悪夢を見ているのだろうか…?
苦しそうな顔をして何度も首を横に振りながら苦しそうな声を上げていた。
T「ケイト…ごめん…ごめんね……」
私は苦しんでいるケイトに何もしてあげられなくて、ケイトが眠る横でただ泣き続ける事しか出来なかった。
つづく
屋敷に車が着くとヨナが飛び出してきて車から降りたジニさんに抱きついた。
Y「火事になったって聞いて…めちゃくちゃ心配した。」
J「ごめんな…心配かけて。でも大丈夫…俺もケイトも…もちろんヨナの大切なテラも無事だよ。」
ジニさんは優しい声でそう言うと、ヨナの背中をポンポンと優しく撫でた。
K「屋敷に入りましょう。」
私たちはケイトの部下にお出迎えをされながら屋敷の中へと入って行く。
すると、私を抱き寄せていたケイトの体が微かに震え始め、不思議に思った私がケイトを見ると思わず目を疑った。
T「ケイト…?ケイト!?血が…!!」
ケイトの肩から血が滲み出ていてシャツが真っ赤に染まっていた。
ケイトの額には汗が滲み始め、思わず私はケイトの頬を包み込む。
T「ケイト…!?ケイトしっかりして!!」
K「だ…だいじょ……」
ケイトはそこまで呟くとそのまま意識を失い私の胸にもたれ掛かるようにして倒れた。
周りにいたケイトの部下たちがケイトを慌てた様子で部屋に運んで行く。
私はその後ろからついて行き、溢れそうになる涙を堪えながら必死でケイトの名を呼んだ。
ゆっくりとベッドに寝かされたケイトの横に私は跪き、ケイトのそばに寄り添って涙を流す。
すると、ジニさんが私の肩をポンポンと撫でた。
J「少し、ケイトの肩の傷を見たいたから…テラ後ろのソファで待っててくれる?」
T「いや…ケイトのそばにいたい!」
J「すぐ終わるから…」
Y「テラ、みんな同じ気持ちなの。ケイトがこんな目に遭って悲しいのはテラだけじゃない。ここにいるみんなが同じ気持ちなのよ。すぐ終わるから…後ろのソファで待ってて。」
私はヨナにそう言われ仕方なくケイトの元から離れ、後ろのソファに座りケイトを見守る。
ジニさんがゆっくりとケイトのシャツのボタンを外していくと、そこには痛々しく包帯が巻かれてあった。
ヨナが包帯を外すと私は傷口を見るのが怖くて、思わず横たわるケイトから視線を逸らす。
身体が強張り膝の上に置いた手はガクガクと震え、自然と溢れ出していた涙がポタポタと自分の手の甲に落ちていった。
ただケイトの無事だけを祈りながら私はジッとその場で待つ。
するとポンポンと肩を叩かれ、顔を上げるとそこにはジニさんとヨナが立っていた。
T「ケイトは…?」
Y「傷口が開いたかと思って焦ったけど大丈夫だったよ。今消毒して包帯巻き直したから安心して…熱が下がれば目覚めるよ。」
ヨナはそう言って私の頭をポンポンと撫でた。
J「テラも大変な目に遭ったんだから少し部屋で休みな…」
そう言ってくれたジニさんに私は首を横に振る。
T「ケイトのそばにいたい……」
J「分かったよ…じゃ、今日はここで休みな。何かあったら外にいるププに声かけるんだよ。」
T「うん……ジニさんありがとう。」
J「ヨナは離れにある俺の部屋で寝かせるから。」
ジニさんはそう言うと部屋にいたププに合図を送り部屋を出て行った。
ようやくケイトと2人になれた部屋…
私は額に汗を滲ませベッドで横たわるケイトの元に駆け寄り、そっと額の汗を拭う。
ケイトは悪夢を見ているのだろうか…?
苦しそうな顔をして何度も首を横に振りながら苦しそうな声を上げていた。
T「ケイト…ごめん…ごめんね……」
私は苦しんでいるケイトに何もしてあげられなくて、ケイトが眠る横でただ泣き続ける事しか出来なかった。
つづく
0
あなたにおすすめの小説
課長のケーキは甘い包囲網
花里 美佐
恋愛
田崎すみれ 二十二歳 料亭の娘だが、自分は料理が全くできない負い目がある。
えくぼの見える笑顔が可愛い、ケーキが大好きな女子。
×
沢島 誠司 三十三歳 洋菓子メーカー人事総務課長。笑わない鬼課長だった。
実は四年前まで商品開発担当パティシエだった。
大好きな洋菓子メーカーに就職したすみれ。
面接官だった彼が上司となった。
しかも、彼は面接に来る前からすみれを知っていた。
彼女のいつも買うケーキは、彼にとって重要な意味を持っていたからだ。
心に傷を持つヒーローとコンプレックス持ちのヒロインの恋(。・ω・。)ノ♡
貴方だけが私に優しくしてくれた
バンブー竹田
恋愛
人質として隣国の皇帝に嫁がされた王女フィリアは宮殿の端っこの部屋をあてがわれ、お飾りの側妃として空虚な日々をやり過ごすことになった。
そんなフィリアを気遣い、優しくしてくれたのは年下の少年騎士アベルだけだった。
いつの間にかアベルに想いを寄せるようになっていくフィリア。
しかし、ある時、皇帝とアベルの会話を漏れ聞いたフィリアはアベルの優しさの裏の真実を知ってしまってーーー
【完結】婚約者なんて眼中にありません
らんか
恋愛
あー、気が抜ける。
婚約者とのお茶会なのにときめかない……
私は若いお子様には興味ないんだってば。
やだ、あの騎士団長様、素敵! 確か、お子さんはもう成人してるし、奥様が亡くなってからずっと、独り身だったような?
大人の哀愁が滲み出ているわぁ。
それに強くて守ってもらえそう。
男はやっぱり包容力よね!
私も守ってもらいたいわぁ!
これは、そんな事を考えているおじ様好きの婚約者と、その婚約者を何とか振り向かせたい王子が奮闘する物語……
短めのお話です。
サクッと、読み終えてしまえます。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写と他もすべて架空です。
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
黄金の魔族姫
風和ふわ
恋愛
「エレナ・フィンスターニス! お前との婚約を今ここで破棄する! そして今から僕の婚約者はこの現聖女のレイナ・リュミエミルだ!」
「エレナ様、婚約者と神の寵愛をもらっちゃってごめんね? 譲ってくれて本当にありがとう!」
とある出来事をきっかけに聖女の恩恵を受けれなくなったエレナは「罪人の元聖女」として婚約者の王太子にも婚約破棄され、処刑された──はずだった!
──え!? どうして魔王が私を助けてくれるの!? しかも娘になれだって!?
これは、婚約破棄された元聖女が人外魔王(※実はとっても優しい)の娘になって、チートな治癒魔法を極めたり、地味で落ちこぼれと馬鹿にされていたはずの王太子(※実は超絶美形)と恋に落ちたりして、周りに愛されながら幸せになっていくお話です。
──え? 婚約破棄を取り消したい? もう一度やり直そう? もう想い人がいるので無理です!
※拙作「皆さん、紹介します。こちら私を溺愛するパパの“魔王”です!」のリメイク版。
※表紙は自作ではありません。
皇帝とおばちゃん姫の恋物語
ひとみん
恋愛
二階堂有里は52歳の主婦。ある日事故に巻き込まれ死んじゃったけど、女神様に拾われある人のお世話係を頼まれ第二の人生を送る事に。
そこは異世界で、年若いアルフォンス皇帝陛下が治めるユリアナ帝国へと降り立つ。
てっきり子供のお世話だと思っていたら、なんとその皇帝陛下のお世話をすることに。
まぁ、異世界での息子と思えば・・・と生活し始めるけれど、周りはただのお世話係とは見てくれない。
女神様に若返らせてもらったけれど、これといって何の能力もない中身はただのおばちゃんの、ほんわか恋愛物語です。
望まぬ結婚をさせられた私のもとに、死んだはずの護衛騎士が帰ってきました~不遇令嬢が世界一幸せな花嫁になるまで
越智屋ノマ
恋愛
「君を愛することはない」で始まった不遇な結婚――。
国王の命令でクラーヴァル公爵家へと嫁いだ伯爵令嬢ヴィオラ。しかし夫のルシウスに愛されることはなく、毎日つらい仕打ちを受けていた。
孤独に耐えるヴィオラにとって唯一の救いは、護衛騎士エデン・アーヴィスと過ごした日々の思い出だった。エデンは強くて誠実で、いつもヴィオラを守ってくれた……でも、彼はもういない。この国を襲った『災禍の竜』と相打ちになって、3年前に戦死してしまったのだから。
ある日、参加した夜会の席でヴィオラは窮地に立たされる。その夜会は夫の愛人が主催するもので、夫と結託してヴィオラを陥れようとしていたのだ。誰に救いを求めることもできず、絶体絶命の彼女を救ったのは――?
(……私の体が、勝手に動いている!?)
「地獄で悔いろ、下郎が。このエデン・アーヴィスの目の黒いうちは、ヴィオラ様に指一本触れさせはしない!」
死んだはずのエデンの魂が、ヴィオラの体に乗り移っていた!?
――これは、望まぬ結婚をさせられた伯爵令嬢ヴィオラと、死んだはずの護衛騎士エデンのふしぎな恋の物語。理不尽な夫になんて、もう絶対に負けません!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる