ぼくはキミの守護霊さま。

樺純

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第三十一話

真中ハヤテサイド

相変わらずジョウさんは俺の姿が見えないようでニジスケさん達が話している時もブーブー言っていた。

すると、コトハが突然大きな声を出した。

K「あ!忘れてた!!」

N「何忘れてたの?」

K「お向かいさんのご挨拶。私と年齢の近くて同じ時期に引っ越してきたから仲良くなれると良いですねって不動産屋さんが言ってた。ちょっと今から挨拶行ってくる。」

Y「相変わらず唐突ね。」

そう言われながらコトハは菓子折りを持って隣に行こうとするので慌てて俺はその手首を掴んだ。

H「ダメです。」

K「え?ハヤテくんにじゃなくてお向かえさんにあげるんだよ?」

焦りすぎた俺はそう言ってしまい、慌てて誤魔化した。

H「あ…えっとその…さっき出かけたみたいですよ?」

必死な俺の言葉に少し不思議そうな顔をするコトハ。

その目で見つめられると嘘をつくのが苦しくなりつい、目を逸らすとコトハは俺と目線を合わせてきてニコッと笑った。

K「なら後にする。今度、ハヤテくんにもこのお菓子買ってきてあげるから安心してね?」

コトハはそう言って俺の頭をぽんぽんと撫でると、ニジスケさんとヨウアさんはそんな俺たちを見て微笑み、なぜか俺の姿が見えないはずのジョウさんが鼻息荒めにブチ切れていた。

いつの間にかコトハはジョウさんとお話に夢中になっていて和やかな空気の中、俺は様子を伺いながらコトハから離れ、ニジスケさんとヨウアさんの所に向かいコソっと耳元でさっき廊下で見た男の話をした。

すると、ニジスケさんとヨウアさんの顔色が変わる。

H「ニジスケさんどうしましょう…向かいにあの男がいるんです。」

N「今、知り合いの警察官に聞いたらその男…どうやら親の金ですぐ保釈されたんだって…」

俺はその話を聞いて自分の予想していた考えが現実味を帯びていきゾッとする。

H「もしかしたら……コトハが気づいてないだけでずっとストーカーされてたのかも…俺と初めて会った時も誰かに付けられてるって怯えてたし、捕まえた盗撮男は誰かに頼まれたって言ってたし……引っ越したばかりのはずのこの部屋の写真まで隠し撮りされてたし…。」

俺が2人にそう話すと大きなため息を落とし険しかった顔がさらに険しくなっていく。

N「分かった。とりあえず、このあと知り合いの警察に相談しに行ってくるから安心しろ。その時にハヤテ…君のことも調べるよ…本当に死んでるのか…どうなのか…。」

ニジスケさんはそう俺に言い残し、みんなは帰っていき俺はコトハと2人の時間を過ごす事になった。

コトハは俺の肩に頭を乗せて俺の手で遊びながら笑っていて、俺はそんなコトハの様子を見て少しホッとした。

俺はそんなコトハが可愛くて愛しくて心配で…俺はコトハのその手をギュッと握ると、コトハはえへへ~っと無邪気に笑いながらまた俺の指で遊ぶ。

すると、コトハは「あっ!」と声を出して突然立ち上がり、俺はそんなコトハを見上げた。

K「買い物行くの忘れてた!!ちょっと近くのスーパー行ってくるね。」

H「え…1人で!?ニジスケさんとかがいる時に行けば良かったのに!!」

K「みんなが来て楽しくてつい、忘れてた~でもハヤテくんが一緒でしょ?」

コトハはそう言って着替え始めるので仕方なく俺も立ち上がる。

コトハが玄関を出れば不思議と俺はついて行こうとしなくても身体が引き寄せられるようにコトハの後ろにくっ付いていく。

初めはそれを怖がっていたコトハなのに今はそれが嬉しいのか何度も後ろをチラチラッと見ては微笑んでいた。

俺たちはエレベーターのボタンを押し2人で微笑みながらスーパーへと向かった。

つづく
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