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第三十七話
真中ハヤテサイド
自分の身体に戻った俺は全身に感じる痛みであの日の出来事を思い出した。
あの日、コトハを追いかけた弾みで廊下でブレスレットを落としてしまった俺は廊下に出てそのブレスレットを探していた。
すると、コトハの部屋の向かい側の扉が開き、邪魔になるといけないと思った俺は少し廊下の隅により、振り返るようにして部屋の中から出てきた男の顔を見ると同時に、俺はその男によって鈍器のような物で頭を殴られ意識が朦朧とした。
廊下の床にしゃがみ込み、廊下の壁にもたれ掛かるとまた、その男は俺を鈍器のような物で殴り、俺の体から鍵を取ると引きずるようにして俺は自分の部屋へと連れて行かれた。
苦しくてぼやける視界でなんとか見つめると、男はリビングの床に俺を投げ捨て思いっきり蹴飛ばし俺は意識を失ったのだった。
意識を取り戻した俺はあの日、何が起きたのか覚えていることを全て警察に説明し、男は殺人未遂の容疑で再逮捕された。
その後の警察の話によればコトハにストーカー行為を繰り返していたあの男はコトハが田舎にいる時にも影でコトハを監視し、コトハがマンションを契約した時からコトハのマンションを突き止めていたらしい。
俺が捕まえた盗撮男もこのストーカーによって雇われていたようで、コトハの行動全てを向かいの部屋から見張っていたと。
それを聞いた俺はもちろんコトハは恐怖に震えていて、幼い頃から異常な愛情を押し付けられやすいコトハのことが俺はまた心配になった。
警察の話によればその男は金持ちの息子でどんな罪を犯しても保釈されていたらしいが、さすがに殺人未遂とストーカー行為により今回は実刑だろうということで俺は少しホッとしたが、ここまでコトハを苦しめて俺をこんな目に遭わせたあの男を俺は一生許すことはないだろう。
そんな俺は運悪くというべきか…運良くというべきか…
俺が運ばれた病院はセフレの女が勤める先の病院で…
俺が入院した事を知ったのか俺の病室を訪れてきた。
突然の訪問に俺が驚いているとアイツはもう、彼女にしてなんて言わないから安心してと言って笑っていた。
そんな、アイツに俺はずっと気になっていた事を問いかけてみた。
H「お前さ…俺と別れる時にあの人に気をつけるよう伝えてって言ったの覚えてる?」
「あぁ…あの可愛らしいお隣さんのこと?」
H「そう…あれ…どういう意味だったんだ?」
俺がそう問いかけるとアイツは小さなため息を落とし言った。
「マンションの下で偶然あの人を見かけた時に……怪しい男が物陰からあの人のことをじっと見つめてたから。ただそれだけよ。女の私から見ても羨ましいくらい綺麗な人だったから。まさか、私が悪さするとでも思った?」
図星をつかれて俺が答えられずにいるとアイツは長い髪をかき上げながら言った。
「馬鹿にしないで。確かにセフレでもあなたに惚れてたのは事実だけど、誰かに悪さしてまで執着はしないわ…私のこと欲しくてたまらなく男なんてこの世の中には沢山いるんだから。」
H「悪かったよ…」
俺がそう謝るとアイツは人が最後の親切で言ってやったのに関係終わらせて正解だったわ…と怒りながら勤務に戻って行った。
そして、コトハの事を知ったコトハの両親も慌てた様子で東京にやって来て、俺に付きっきりで看病するコトハの元を訪れた。
まともに挨拶が出来る状況ではない俺はご両親からお見舞いを頂き、軽く挨拶をするとコトハは俺に気を使ってご両親を病室から引っ張るようにして出て行った。
俺はコトハとご両親がどんな話をしているのか気になり痛む体を起こしゆっくりと歩いてデイルームに行くとコトハの声とご両親の話し声が聞こえてきた。
心配するご両親は必死でコトハにもう、田舎に帰ろうと説得していた。
親として心配するのは当然だし、コトハも東京ではなく田舎で暮らす方が安全に暮らせると思う。
だけど…
コトハが田舎に帰ってしまえばもちろん、俺とは離れ離れになってしまうわけで…
俺はとても複雑な思いに押しつぶされそうになった。
すると、コトハが勢いよくご両親に言った。
K「私は田舎には帰らない。こっちで一緒にいたい大切な人がいるし、叶えたい夢があるから田舎には帰らない!!」
それを聞いた俺はじわっと涙が滲み溢れ出しそうになるのをグッと堪えた。
コトハのその言葉を聞いたご両親は渋々東京で暮らすことを承諾すると、しばらくて田舎に帰っていった。
つづく
自分の身体に戻った俺は全身に感じる痛みであの日の出来事を思い出した。
あの日、コトハを追いかけた弾みで廊下でブレスレットを落としてしまった俺は廊下に出てそのブレスレットを探していた。
すると、コトハの部屋の向かい側の扉が開き、邪魔になるといけないと思った俺は少し廊下の隅により、振り返るようにして部屋の中から出てきた男の顔を見ると同時に、俺はその男によって鈍器のような物で頭を殴られ意識が朦朧とした。
廊下の床にしゃがみ込み、廊下の壁にもたれ掛かるとまた、その男は俺を鈍器のような物で殴り、俺の体から鍵を取ると引きずるようにして俺は自分の部屋へと連れて行かれた。
苦しくてぼやける視界でなんとか見つめると、男はリビングの床に俺を投げ捨て思いっきり蹴飛ばし俺は意識を失ったのだった。
意識を取り戻した俺はあの日、何が起きたのか覚えていることを全て警察に説明し、男は殺人未遂の容疑で再逮捕された。
その後の警察の話によればコトハにストーカー行為を繰り返していたあの男はコトハが田舎にいる時にも影でコトハを監視し、コトハがマンションを契約した時からコトハのマンションを突き止めていたらしい。
俺が捕まえた盗撮男もこのストーカーによって雇われていたようで、コトハの行動全てを向かいの部屋から見張っていたと。
それを聞いた俺はもちろんコトハは恐怖に震えていて、幼い頃から異常な愛情を押し付けられやすいコトハのことが俺はまた心配になった。
警察の話によればその男は金持ちの息子でどんな罪を犯しても保釈されていたらしいが、さすがに殺人未遂とストーカー行為により今回は実刑だろうということで俺は少しホッとしたが、ここまでコトハを苦しめて俺をこんな目に遭わせたあの男を俺は一生許すことはないだろう。
そんな俺は運悪くというべきか…運良くというべきか…
俺が運ばれた病院はセフレの女が勤める先の病院で…
俺が入院した事を知ったのか俺の病室を訪れてきた。
突然の訪問に俺が驚いているとアイツはもう、彼女にしてなんて言わないから安心してと言って笑っていた。
そんな、アイツに俺はずっと気になっていた事を問いかけてみた。
H「お前さ…俺と別れる時にあの人に気をつけるよう伝えてって言ったの覚えてる?」
「あぁ…あの可愛らしいお隣さんのこと?」
H「そう…あれ…どういう意味だったんだ?」
俺がそう問いかけるとアイツは小さなため息を落とし言った。
「マンションの下で偶然あの人を見かけた時に……怪しい男が物陰からあの人のことをじっと見つめてたから。ただそれだけよ。女の私から見ても羨ましいくらい綺麗な人だったから。まさか、私が悪さするとでも思った?」
図星をつかれて俺が答えられずにいるとアイツは長い髪をかき上げながら言った。
「馬鹿にしないで。確かにセフレでもあなたに惚れてたのは事実だけど、誰かに悪さしてまで執着はしないわ…私のこと欲しくてたまらなく男なんてこの世の中には沢山いるんだから。」
H「悪かったよ…」
俺がそう謝るとアイツは人が最後の親切で言ってやったのに関係終わらせて正解だったわ…と怒りながら勤務に戻って行った。
そして、コトハの事を知ったコトハの両親も慌てた様子で東京にやって来て、俺に付きっきりで看病するコトハの元を訪れた。
まともに挨拶が出来る状況ではない俺はご両親からお見舞いを頂き、軽く挨拶をするとコトハは俺に気を使ってご両親を病室から引っ張るようにして出て行った。
俺はコトハとご両親がどんな話をしているのか気になり痛む体を起こしゆっくりと歩いてデイルームに行くとコトハの声とご両親の話し声が聞こえてきた。
心配するご両親は必死でコトハにもう、田舎に帰ろうと説得していた。
親として心配するのは当然だし、コトハも東京ではなく田舎で暮らす方が安全に暮らせると思う。
だけど…
コトハが田舎に帰ってしまえばもちろん、俺とは離れ離れになってしまうわけで…
俺はとても複雑な思いに押しつぶされそうになった。
すると、コトハが勢いよくご両親に言った。
K「私は田舎には帰らない。こっちで一緒にいたい大切な人がいるし、叶えたい夢があるから田舎には帰らない!!」
それを聞いた俺はじわっと涙が滲み溢れ出しそうになるのをグッと堪えた。
コトハのその言葉を聞いたご両親は渋々東京で暮らすことを承諾すると、しばらくて田舎に帰っていった。
つづく
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