キミの首元に揺れる悲しい白詰草

樺純

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15話

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私がこの家へ来て2週間が過ぎ、私もここでの生活に慣れてきたがあの日以来、少しジユの様子がおかしくなった。

出会った日はあんなにも私の横にべったりといたのに今では少し避けられている。

私はその距離を埋めるかのようにジユに近づくとジユは仕事が忙しいと言って自分の部屋に閉じこもるようになった。

*「ねぇ、ジユ?もういい加減にしない?私、本当に怒ってないからさ?せめて普通にしてよ普通に!」

私がそう言うとあからさまに動揺するジユが私は面白くて可愛い。

J「は?普通にしてるじゃん。何言ってんの?意味わかんない。」

そう言いかけしてきたジユにため息を落とすと、私たちの話を聞いていたオサが不思議そうな顔をする。

O「何の話?確かに言われてみれば最近、ジユの様子がおかしいけど…2人とも喧嘩でもしたの?」

オサがコーヒーを飲みながら私の横に座った。

*「聞いてよ~それがさ~!ユウアちゃん来た日あったでしょ!?あの日ね?私がシャワーを浴びようとして服を脱いだ…」

私がそこまで言いかけるとジユが怖い顔をして大きな手で私の口を押さえた。 

J「余計な事をペラペラ話すな。クビにするぞ。」

ジユのあまりの迫力に少しギョっとした私は何も悪くないのに素直に謝った。

O「はぁ~やっぱ、喧嘩ってことね?まぁまぁ、仲良くやってよ~一緒に暮らしてるんだからさ?気まずいのだけはごめんだよ~?」

*「私が仲良くやりたくてもジユが避けるんだもん。」

私がわざとらしく背後にいるジユを指差すとその指をぎゅっと掴まれた。

J「別に避けてないだろ?被害妄想だよ被!害!妄!想!」

O「あぁ~もうそこまで!そういえば今度ユウアと水族館に行くけど2人も一緒にどう?なんか、優待券があるから行こう!ってユウアが言ってたよ。」

水族館か…何年ぶりだろ…

子供の頃はよく行っていたな…

そんなはるか昔の事を思い出した私は懐かしい気持ちになった。

*「行きたい!」J「行かない!」 

* J「え?」

私とジユは顔を見慌て黙り込む。

O「ある意味揃ったね?」

J「ルリは別に行きたい場所とかないって言ってたじゃん!?」

*「いや、それとこれとは別でしょ?行きたいわけじゃないけど連れて行ってくれるなら行きたいもん!」

J「なんだよそれ…?」

O「で、どうするの~?」

*J「行く。」

O「決定だね!ユウアが喜ぶよ~ルリさんと一緒に行きたいって言ってたからさ!」

オサはスマホを取り出してユウアちゃんにメッセージを送っている。

*「でもさ?オサは2人の方が良かったんじゃないの?ユウアちゃんと…」

私の言葉にわかりやすく耳を赤に染めるオサがあまりにも可愛くて私の胸がキュンとなる。

O「な…何言ってんの…そんなわけないじゃん?」

その顔をみて思ったんだ…ちゃんと2人っきりになるようにこの私がひと肌脱いであげるからねって。


つづく
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