キミの首元に揺れる悲しい白詰草

樺純

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17話

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オサの運転でユウアちゃんの家までお迎えに行き、そのまま水族館へと向かった。

Y「着いた~!!天気も良くて気持ちいいねぇ~!!」

元気よく背伸びするユウアちゃんを優しい目で見つめるオサ。

オサは嬉しそうにユウアちゃんの横に駆け寄り私たちの前を歩く。

J「じゃ行こっか~!!」

ジユはそういうと私の手のひらにそっと手を伸ばし指を絡めた。

*「え!?これ…なに?」

急に繋がれた手に驚きを隠せない私はオドオドしながらジユに問いかける。

J「え?手を繋いでるんですけど何か?ってか、別に手を繋いだの初めてじゃないじゃん?俺たち?」

その言葉に思い返してみると、確かにジユの家に泊めてもらうと決めたあの日、家に向かう途中とても自然な流れて私たちは手を繋いでいた。

でも、それはあの時はまだジユの事をなんとも思っていなかったからで、自分の気持ちに気づいてしまった今…好きな男に手を繋がれて平常心でいれるわけがない。

*「え、いやそうだけど。なんで?繋ぐようなアレでもないでしょ私たち。」

J「じゃ、俺たち手を繋ぐようなアレにでもなる?」

*「え?」

不意打ちのジユの言葉に固まる私。

いつも生意気な笑顔で話しかけてくるはずのジユの顔は真顔で、私たちは見つめあったまま時が止まったようだった。

O「2人ともなにやってんの~?行くよ~?」

先に入り口に行っていたオサとユウアちゃんが大きな声で叫び、私たちの時間がまた流れ出す。

J「これはルリが転ばないようにしてるだけだから介護と一緒だよ~介護!」

そう言ってジユはいつもの笑顔を見てせたが、その言葉に気を悪くした私は分かりやすく不機嫌な顔をした。

*「ムカつく。」

J「何不貞腐れてんのさ~子供かよ。」

ジユはそう言って私の膨らんだ頬を突っつきながら手を引いて水族館の入り口へと向かった。

園内


気づくとオサとユウアちゃんも楽しそうに手を繋いで歩いていて、私はその光景をみて自然と嬉しくなった。

J「なに笑ってんの?」

*「え?私、笑ってた?」

J「うん。にやにやしてたよ?気持ち悪い顔して。」

* 「ほんと失礼。なんかオサとユウアちゃんが手を繋いでるのみたら嬉しくてさ。」

私がそういうとジユは水槽の前ではしゃいでる2人をみた。

J「結ばれないからこそお互い惹かれ合うのかもね…」

いつもとは明らかに違う声のトーンでそう話すジユにドキッとし、私は思わずジユの儚くて今にも消えてしまいそうな横顔を無言で見つめた。

J「そんな見つめられたら穴があいちゃうよ?」

そう言ったジユはまた、いつもの明るいジユでそれがまた、なんとも言えない切なさをおぼえさせた。

つづく
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