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45話
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吉川サイド
次の日
病院に着き、俺たちはすぐ家主の義兄であるオサさんという医者に話を聞いた。
彼は何も知らなかったようで驚きを隠せない様子だった。
そして、俺たちはルリさんを捜索することになった。
病院を出てすぐ俺と長谷部は異変に気付いた。
H「どうします?」
Y「放っておけ…そのうち諦めるだろ。」
俺たちは車に乗り込みルリさんの実家から回収したキーケースを取り出した。
H「これ回収しといて良かったですね?」
Y「まぁ、この事がバレたらクビだけどな?」
長谷部は慣れた手つきでキーケースに付いたヒヨコのぬいぐるみの腹を切り裂いていく。
Y「お前は優しそうな顔してそういう事、平気でやるよな。」
H「まぁ、これも仕事なんでね?」
Y「ほんと、お前が悪ではなく正義にその知恵とスキルを使おうと思った事がこの世の平和だよ。」
H「吉川さんは相変わらず俺のこと大好きですね~。」
Y「褒めてねぇよ。」
そんな話をしながらでも長谷部はヒヨコのぬいぐるみから取り出したGPSをパソコンに繋ぎ、華麗な指さばきでキーボードを叩き続けている。
画面に溢れかえる記号と数字で俺の頭はパンクしそうになり車から降りてタバコに火を付けた。
肺の奥までニコチンを入れてゆっくり吐き出す。
すると…
「あの…」
俺の優雅な時間を邪魔する声が聞こえてきた。
Y「なんだ?」
「ルリが…行方不明なんですか?」
Y「見知らぬお前に答える義務はねぇ。」
「俺…ルリの…恋人のジユです…」
恋人!?
俺はその声を聞いてその声の主へと視線をやった。
Y「お前…さっき俺たちに下手くそな尾行してたろ?」
J「すいません…。俺も…俺もルリを探したいんですよ!お願いです…俺も…」
青白い顔をしたこのジユという男がそう俺に必死に縋り付いた。
H「吉川さん!見つけましたよ~!」
長谷部が嬉しそうに悪い笑みを浮かべている。
Y「わりぃ、今忙しいんだ。」
ジユにそう言って車に乗ろうとすると俺のスマホがなった。
着信
Y「はい、もしもし吉川です。」
O「すいません、先ほど病院でお会いしたオサです。実は気になる人物の名前が分かって。」
Y「名前?誰ですか。」
O「マナトです!」
Y「マナト?」
H「おぉ…ビンゴ!」
長谷部が小さな声で言って俺に嬉しそうに親指を立てている。
O「どうやらルリさんの弟の知り合いのようでルリさんの弟が今、目を覚まして話を聞いたらマナトは危ない、姉さんを狙ってる。そう言ってました。前日にも何か彼とトラブルがあったみたいです。」
Y「…分かりました。情報ありがとうございます。」
俺が着信を切り車に乗り込もうとすると…
J「俺、そいつの顔知ってます!!マナトって男に会ったことあります!!」
ジユという男がそう言った。
Y「なに?会ったことがある?本当なのか?」
J「はい。1度病院で会いました。」
俺たちが今持っている情報はマナトの個人情報のみ…顔まではまだ情報が届いてない。
でも、こいつはそのマナトの顔を知っている…
Y「…分かった。後ろに乗れ。」
J「はい。」
H「吉川さんマジ!?」
Y「長谷部、時間がない。急げ!!確認が取れ次第、応援をよぶ。」
H「了解。」
そして、俺たちはマナトの家へと急いだ。
つづく
次の日
病院に着き、俺たちはすぐ家主の義兄であるオサさんという医者に話を聞いた。
彼は何も知らなかったようで驚きを隠せない様子だった。
そして、俺たちはルリさんを捜索することになった。
病院を出てすぐ俺と長谷部は異変に気付いた。
H「どうします?」
Y「放っておけ…そのうち諦めるだろ。」
俺たちは車に乗り込みルリさんの実家から回収したキーケースを取り出した。
H「これ回収しといて良かったですね?」
Y「まぁ、この事がバレたらクビだけどな?」
長谷部は慣れた手つきでキーケースに付いたヒヨコのぬいぐるみの腹を切り裂いていく。
Y「お前は優しそうな顔してそういう事、平気でやるよな。」
H「まぁ、これも仕事なんでね?」
Y「ほんと、お前が悪ではなく正義にその知恵とスキルを使おうと思った事がこの世の平和だよ。」
H「吉川さんは相変わらず俺のこと大好きですね~。」
Y「褒めてねぇよ。」
そんな話をしながらでも長谷部はヒヨコのぬいぐるみから取り出したGPSをパソコンに繋ぎ、華麗な指さばきでキーボードを叩き続けている。
画面に溢れかえる記号と数字で俺の頭はパンクしそうになり車から降りてタバコに火を付けた。
肺の奥までニコチンを入れてゆっくり吐き出す。
すると…
「あの…」
俺の優雅な時間を邪魔する声が聞こえてきた。
Y「なんだ?」
「ルリが…行方不明なんですか?」
Y「見知らぬお前に答える義務はねぇ。」
「俺…ルリの…恋人のジユです…」
恋人!?
俺はその声を聞いてその声の主へと視線をやった。
Y「お前…さっき俺たちに下手くそな尾行してたろ?」
J「すいません…。俺も…俺もルリを探したいんですよ!お願いです…俺も…」
青白い顔をしたこのジユという男がそう俺に必死に縋り付いた。
H「吉川さん!見つけましたよ~!」
長谷部が嬉しそうに悪い笑みを浮かべている。
Y「わりぃ、今忙しいんだ。」
ジユにそう言って車に乗ろうとすると俺のスマホがなった。
着信
Y「はい、もしもし吉川です。」
O「すいません、先ほど病院でお会いしたオサです。実は気になる人物の名前が分かって。」
Y「名前?誰ですか。」
O「マナトです!」
Y「マナト?」
H「おぉ…ビンゴ!」
長谷部が小さな声で言って俺に嬉しそうに親指を立てている。
O「どうやらルリさんの弟の知り合いのようでルリさんの弟が今、目を覚まして話を聞いたらマナトは危ない、姉さんを狙ってる。そう言ってました。前日にも何か彼とトラブルがあったみたいです。」
Y「…分かりました。情報ありがとうございます。」
俺が着信を切り車に乗り込もうとすると…
J「俺、そいつの顔知ってます!!マナトって男に会ったことあります!!」
ジユという男がそう言った。
Y「なに?会ったことがある?本当なのか?」
J「はい。1度病院で会いました。」
俺たちが今持っている情報はマナトの個人情報のみ…顔まではまだ情報が届いてない。
でも、こいつはそのマナトの顔を知っている…
Y「…分かった。後ろに乗れ。」
J「はい。」
H「吉川さんマジ!?」
Y「長谷部、時間がない。急げ!!確認が取れ次第、応援をよぶ。」
H「了解。」
そして、俺たちはマナトの家へと急いだ。
つづく
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