祝福の魔導公 ―転生した天才は魔法で世界を導く―

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第4章 選び取る日々と絆の灯火

第28話 創造の芽吹き

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夏の終わりを告げる風が、帝都の空にわずかに冷たさを運んでいた。
だが陽はまだ高く、街の通りには活気と熱気が満ちている。

エルンスト家・帝都邸。
その自室で、アルヴィスはひとつの魔法陣を紙の上でいじっていた。

制御環の調整。魔素の流量を抑えながら反応の鋭敏さを残す――
繊細な線の重なりを、静かに見つめていた。

だが、今日の彼はその先を追求するつもりはなかった。

ふとペンを置き、立ち上がると、扉の外に控えていた執事長クラウスに声をかける。

「クラウス。今日の午後、ティア――リシェルティア殿下の予定に空きがあるか、確認してきてくれないか」

クラウスは軽く一礼する。

「かしこまりました。……お出かけのご予定で?」

「ああ。私から、殿下をお誘いしたい。ちょっと、外の空気を一緒に感じられたらと思って」

老執事は珍しく、わずかに目を見開いたが、すぐに表情を戻す。

「――かしこまりました」

アルヴィスはクラウスの背を見送りながら、窓辺へと視線を向けた。

(あの日、ティアは歩み寄ってくれた)

あの日――
正式な婚約の後、邸でともに過ごしたわずかな時間。
彼女は名を許し、表情を見せ、そして“距離”を一歩縮めてくれた。

今度は自分の番だと、そう思った。

(そして……あのとき、彼女は言っていた。“遊び”が初めてだと)

それはつまり、自由な時間も、場所も、ほとんど持たなかったということだ。
皇族という立場が、彼女をいかに“閉じられた世界”に置いてきたのか――
ようやく、わかってきた気がした。

だからこそ、今日は“外”へ誘おうと決めた。

帝都の商業区。
市民が日々を営み、商人が声を張り上げ、季節が流れていく場所。
そこに立ち、感じることで、“自分が何を護るべきか”を確かめたいと思った。
そして――

(きっと、ティアもそれを望んでる。たとえ言葉にしなくても)

その思いが、今日という日を動かす力になった。

昼を少し回った頃。
エルンスト家帝都邸の応接室に、リシェルティアが訪れた。

「……今日は、私からお誘いしたくて」

アルヴィスが静かにそう口にすると、彼女はわずかに目を見開く。

「あなたから“誘う”なんて何か、特別な理由でも?」

彼は少しだけ口元を緩める。

「前回は、君が歩み寄ってくれたから。今日は、私の番だと思ったんだ」

その一言に、リシェルティアは目を細める。
けれど、それは不快の色ではない。

「……なるほど。“交互”なのね」

「公平にいこう。……今日は、帝都の商業区に行こうと思ってる。
人の声を聞いて、空気を感じて、街の色を見て――君が前に、外の遊びは初めてだって言ってたから。きっと、外に触れること自体が少ないんだと思った」

リシェルティアは驚いたように眉を上げた。
すぐに視線を伏せて、わずかに笑う。

「そうね。……確かに、自由に歩くことはほとんどなかったわ。皇女の立場って、案外退屈なのよ?」

「私も、そういう意味じゃ似たようなものさ。自由って……なかなか得られない」

「……けれど、その自由のなかに、得がたい何かがあることもある。
今日が、そうなるのかしら?」

「願わくば、ね」

アルヴィスがそう言ったとき、窓の外では護衛の騎士たちが控え始めていた。

銀帯通り――帝都屈指の商業区。

整然とした石畳、商館の並ぶ通りに、一台の馬車がゆっくりと止まった。
扉が開き、まずは護衛の近衛兵とエルンスト家の騎士団が配置に就く。
その後、中央から姿を現したふたり――

白銀の髪に淡い紅玉の瞳をもつ少年と、輝く金の髪に淡い蒼の瞳をもつ少女が降り立つ。

道行く民のざわめきが、一気に広がった。

「……えっ?」

「皇族の……!? あれ、あれって第三皇女殿下じゃないのか?」

「うそ……どうしてここに? 」

「いや、隣にいるの、エルンスト家の……あの“祝福の子”……!」

「……婚約を結んだって話、本当だったんだな……」

「嘘みたい……本物……なの?」

ざわめきが波のように広がる。
声をひそめながら、誰もがその場に立ち尽くす。
かと思えば、帽子を取り、深く頭を下げる者もいる。

どよめきと敬意と好奇心が混じり合い、ひとつの“空間”が生まれていた。

「……注目されているわね」

「まあ……想定通りだよ。君は、こういう視線に……慣れてる?」

「慣れた、というより“慣れさせられた”のよ。皇族に生まれた時点で、ね」

「私もだ。公爵家の嫡子として、生まれた時から、何をしても注がれる視線があった」

「そう、似ているのね。あなたと私。」

ふたりはゆっくりと歩みを進める。
視線にさらされながら、けれど誇りと静けさを纏って。

この歩みこそが、立場を超えて紡がれる、ほんのひとときの“自由”だった。

__________

通りのざわめきが少しずつ背後に遠ざかる。
視線はまだ多いが、近衛と騎士団が作る柔らかな隔たりの中で、ふたりは少しだけ呼吸を整えていた。

「……このあたり、落ち着いていていい場所だ」

アルヴィスがそう言うと、リシェルティアもそっと頷いた。

「人の声が重なるのも……案外、悪くないものね。いつも静かすぎるから、こういうのも新鮮だわ」

「そうだね。――実はもうひとつ、寄ってみたい場所があるんだ」

リシェルティアが首を傾げる。

「どこへ?」

「この先にある魔導工芸の商会だ。生活魔法具を扱っている。
――私自身も、まだちゃんと見たことがないんだけど……気になっていたんだ」

「あなたが、“まだ見たことがない”もの?」

「そう。魔力量に頼らない工夫や技術が、生活を支えてるって聞いた。
実際に見てみたくて……できれば、君と一緒に」

リシェルティアは少しだけ驚いたように目を見開き、それから唇を緩めた。

「……ふふ。あなたって、本当に面白いわね。
いいわ、つきあってあげる。あなたが“知らない”ものに触れるところ、興味があるわ」

__________

そして通りをひとつ抜けた先――
帝都でも高級と知られる魔道商会のひとつ、「エルマルク商会」の前で、私たちは足を止めた。

正面の外壁は深灰の魔導石で組まれ、扉には黒鉄の装飾と古式の魔紋が静かに刻まれている。華美ではないが、その佇まいは洗練された空気を漂わせていた。

「……ここが、エルマルク商会?」

リシェルティアが看板を見上げて尋ねる。

「知る人ぞ知る老舗らしい。派手さはないけど、貴族の家にも納めていると聞いたことがある」
私は扉に手をかけながらそう言った。

「生活魔法具を見たいんだ。……私自身も、まだこういう店には入ったことがない」

「あなたが“初めて”って言うなんて、ちょっと意外」

リシェルティアは少し驚いたように言い、続けて微笑む。

「でも、悪くないわ。そういう場所に一緒に行けるのは」

扉を開けた瞬間、涼やかな空気と淡い香がふたりを迎えた。

店内は静かで落ち着いており、魔晶灯の光に照らされた木棚の上に、精巧な魔導具が整然と並んでいる。
香霧具、温度調整器、魔素分離灯――
どれも華美な装飾はなく、それでいて“美しさ”を湛えていた。

その中央にいたのは、銀灰の髪を後ろで束ねた長身の男性。
深い茶のローブを身にまとい、端整な面持ちに穏やかな眼差しを宿している。

「ようこそ……エルマルク商会へ。お目にかかるのは初めてかと存じます」
彼は一礼すると、私たちの身元に気づきつつも、一切の動揺を見せなかった。

「グラウス・エルマルクと申します。この商会の三代目店主であり、設計を任されております。本日はどうぞ、ごゆっくりご覧くださいませ」

「……ありがとう」
私は軽く会釈を返し、視線を店内に巡らせる。

どの品にも、細かな陣式と緩やかな制御線が刻まれていた。
魔力量よりも“設計”と“感覚”に重点が置かれている――その発想が、新鮮だった。

「……これは、いい」

ふと目を留めたのは、明滅調整機能付きの照明具だった。
魔素の属性を識別し、特定の人にだけ反応する仕組みになっている。

「魔力量ではなく、性質に合わせて動作を変える……家庭用に最適化されている」

「それって、寝室とか、子ども部屋とかに向いてるわね」
ティアが隣から覗き込む。

「うん。誰にでも優しい仕組みだ。……こういう魔法が、今の時代に必要なんだと思う」

私は香霧具に指を伸ばし、その滑らかな曲線に指先を添えた。

「今までも、“力をどう使うか”考えていた。
でも……ここにあるのは、“寄り添う魔法”なんだな」

ティアが私の横顔を見つめていた。

「あなた、こういうものを見ると、少し表情が柔らかくなるのね」

「……そう見えるか?」

「ええ。悪くないわ」

ティアの声音に、ほんの少しだけ含み笑いが混じる。

私が視線を返すと、彼女はそっと目を逸らした。

グラウスに数点の品を解説してもらいながら、私たちはそれに耳を傾け店内を歩いた。

やがて、店を出る頃には、陽が傾き始めていた。

石畳に、私たちの影が長く伸びる。

「……この街で生まれ育った人たちの知恵が、こんな形になるんだな」
私はぽつりと呟いた。

「ええ。魔力量が少なくても、創意と工夫があれば“誰かに届く魔法”は生まれるのね」

私はその言葉に、静かに頷いた。

「……私も、こういう魔法を作ってみようかな。
戦いのためだけじゃない、“誰かがふと笑える”ような……そんな魔法を」

ティアは微笑む。

「“祝福の子”は、創ることもできる――そう記されるかもね。史書に」

「それは、少し困るな」

「どうして?」

「……君に笑われるから」

ふたりの笑いが、風に紛れて流れていく。

それは、確かな“創造の芽吹き”だった。

__________

夜。
夏の終わりを告げる風が、帝都の空をやわらかく撫でていた。

エルンスト家・帝都邸の自室。
蝋燭の灯が机の上を照らし、私は静かにペンを走らせていた。

描いているのは、簡素な魔法陣。
戦術用でも、実戦用でもない――生活に寄り添う、穏やかな術式だ。

(魔力量を抑えても、安定して起動するように……)

わずかに制御環の角度を変えるだけで、魔素の流れは驚くほど滑らかになる。
ただの“調整”のはずなのに、そこに宿るのはたしかな“意図”だった。

今まで私は、戦うことばかりを考えていた。
勝つため、守るため、傷つけさせないため――それは間違っていない。だが。

(それだけじゃ、見えないものがある)

攻撃魔法の先にある敵だけでなく。
その魔法が“護るはずだった日常”を、私は今日、初めて意識した。

「……線の目的が変わったな」

扉越しに、クラヴィスの低い声が聞こえた。
私は顔を上げず、静かに返す。

「見ていたのか?」

「いや、見なくても分かる。これまでは“出力重視”。いかに力を引き出すか、そればかりだった。だが、今は違う。“誰が、どう使うか”を考えた線になっている」

私は小さく頷いた。

「攻撃も、戦術も、私の核にあるのは間違いない。
 でもそれだけじゃ、届かない場所がある。……今日は、それに気づいたんだ」

クラヴィスは短く鼻を鳴らした。

「気づけただけで十分だ。お前の才は、“動き始めた”ということだ」

私は紙をめくり、新しい陣式の構想を書き出す。

「才覚は、誰かのためにこそ意味を持つ。
 創るためにも、癒すためにも。……私は、そういう使い方もしてみたい」

言葉にすることで、芯が固まっていくのを感じた。
それは“変わる”というより、“広がる”という感覚に近かった。

クラヴィスは最後に一言だけ、落ち着いた声で言った。

「なら――遠慮するな。才は、惜しまず使うべきだ」

私は小さく笑い、また線を引き始めた。

蝋燭の灯が揺れ、紙面を照らす。
今日という日が落としていった芽は、確かに心に根を張り始めていた。
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