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本編 ルーカス編
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しおりを挟む「け、結婚、ですか、、、!?」
「あぁ、君を愛している。」
「あ、え? あの、あ、あぅ、、、」
やばい、やばい。
愛してる??結婚??今、シリウスが言ったの?
う,嬉しすぎて言葉が出ないんだけど、、、
な,何か言わないと、
俺も、ずっと、結婚したいと思ってたんです。って言わないと、、、!
でも、
でもでも、
俺、泣きそうっ、、、
俺が急な告白で言葉も発せないほど焦っていると、
「ぶはっ!」
シリウスが口を押さえて笑い始めた。
なんだよ!何がおかしいんだよ!
そんな笑顔も素敵だけどさ!
「な、なぜ笑うのですか、?」
「いや、すまない、、、ふはっ!」
「ちょ、ちょっと!」
「いや、実はすごく緊張していたんだ。君に結婚したいという自分の気持ちを告げることに。」
「!」
「私は今までに何度も婚約候補の者達に婚約を断られて来た。それが情けないことに少しトラウマでな、、、。
本来なら、君との婚約が決まった日に結婚予定日も決めなくてはいけなかった。」
その通りだ。
本来、婚約する時は結婚予定日も一緒に決める。
平民のように自由に結婚日を本人で決めることができないのが貴族の結婚だ。貴族の結婚というのは計画されて行われるのだ。
お互いの家の当主が話し合い予定を立て、綿密に計画を立てる。
だが、それは仕方ないことだと俺も理解していた。
最初の頃、自分の容姿に自信がなかったシリウスはたびたび本当に俺でいいのかと聞いて来た。俺はその度に貴方しか考えられないと答えてきた。
そう言われるたびに、シリウスがどれだけこの婚約、そして結婚に慎重なのがわかった。
「婚約の日に結婚予定日を決めなかったのは、、、君が私との婚約を破棄するのではないかと危惧していたんだ。」
「、、、それは、仕方がないことです。シリウス。
私はあの王宮のパーティーで初めて会った貴方に求婚しました。
ですが、それは貴族としては異例の行為です。
普通、貴族というのは家同士の利益の為に政略結婚するのが普通なのです。
この婚約には家同士の利益もありますが、この婚約の主な理由は私が貴方に一目惚れしたからです。
私の気持ちが無くなれば、我が父ならきっと婚約を破棄してしまうでしょう。」
「あぁ、その通りだ。君の気持ちがいつか私から離れるのではないかと怖かったのだ。
だから、私は逃げてしまった。
だが、君は何度も私に会いに来て、何度も愛を囁いてくれた。
私が仕事の時さえもそばにいてくれた。」
「ふふっ、本心ですから。」
そう、本心なのだ。
最初は筋肉に惚れ、
はっきり言うと、シリウスの内面を見ていなかった。
だが、さりげない気遣いや、見た目に反して可愛らしい一面を見て、
俺はシリウスの内面にも惚れ込んだ。
だから俺はずっとシリウスに会いに行った。
流石にシリウスと性格の相性が悪ければ、筋肉が俺の理想でもここまで尽くしていないし、週に3回も通わないだろう。
「私の見た目は戦いによって体中を傷つけられ傷が残ってしまい、貴族社会では受け入れられなかった。
何度も陰口を言われその度に自分に自信が持てなくなっていった。」
「、、、」
「だが、ルーカス。
君のおかげで俺は自分自身にも自信が持てるようになったし、
君のおかげで違う視点から物事を見れるようになった。」
「だが、やはり、君の存在が私の中で大きくなるたびに君に結婚を断られたらどうしようという不安感に襲われてしまってな。
だが、今日君に言って良かったよ」
「え、?」
「そんな真っ赤な顔で泣きそうになりながら、でも俺の手をしっかり握ってくれている。
ルーカス、どうか返事を聞かせてくれないか?」
あぁ、もちろん。
俺はシリウスの手をしっかり握り返し、シリウスの目を見て笑顔で答えた。
「わ、私も、貴方のことを愛しています、」
うわぁ、はっず!
めちゃくちゃ恥ずかしい!
でも、すごく嬉しい。
今が人生の中で1番幸福な時間なんじゃないかな、、、
一ヶ月半の期間を経てシリウスが俺に落ちてくれた。
俺の努力が報われた瞬間だ、!
俺は心の底から笑って、嬉しさの余り涙を流した。
そんな姿を見たシリウスは、俺を強く抱きしめてくれた。
本当に幸せだ。
一ヶ月半という時間は人によってはやいと思うかもしれないが、
俺にとっては、やっと実った恋なのだ。
どうか、
これからもこの幸せが続きますように、、、
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