魔力極振りの迷宮探索

大山 たろう

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零章

始まりの日 主人公視点

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 三年前、中学一年だった藍染 拓海は、テレビを見ながら朝食を食べていた。

 部活も一応入ってはいたものの朝練などがある部活ではなく、十分に間に合う時間に起きてゆっくり食べていたのがこの場合は幸いしたというべきだろう。

 いつもつけているテレビの画面が突如、ニュースが速報に切り替わった。

 「隕石が地球に衝突します! ここに表示されている場所にいる人は至急、安全な場所まで逃げてください。また、避難していない方も、震動に備えてください。繰り返します―――」

 急な災害に朝食を手に持ったままテレビの画面にくぎ付けとなる。
 どうやらうちは避難区域には含まれてはいないが注意域に入っている。おそらくだが、とてつもない震動が来るだろう。

 拓海は一度深呼吸をすると、冷静に考えた。
 震動つながりで地震と同じ対応をするなら、退路だけ確保しておこう。

 家の玄関の扉を開ける。
 お湯を沸かしていた火も止めた。

 他は......ああもうわかんねぇ!
 とりあえず身を守るために俺は机の下に隠れる。
 とりあえず安全と拓海が一息ついたころ。
 地球に隕石が衝突した。

 「うわぁぁっ」

 衝突の震動は家の棚を容赦なく揺らし、棚にあった食器を転げ落ちさせる。机は揺れ、玄関横の俺の部屋からドサドサァ!とラノベを収納していた本棚が倒れる音がした。テレビは倒れ、窓はガシャンと砕け散る。

 窓のガラスがあと一枚で全部割れるな、というところで震動が収まった。

 俺は机の下から出る。が、目の前に映る風景は見慣れないものだった。

 「うわぁ......」

 目の前に映ったのは、変わり果てた我が家だった。

 目の前にはガラスの破片が山を作り、その奥でテレビはテレビボードから転げ落ちている。
 俺の部屋のラノベは本棚に押しつぶいされてパッと見ただけでも千切れた本があった。

 とりあえずテレビを起こし、片付け大変そうだ......と掃除の用意をすると、テレビが急に回復し、先ほどまでのニュース番組がヘリコプターで上空からの風景を映し出した。

 少しでも情報を思い、と、テレビを見る。

 しかし、隕石の落下地点には思いがけないものが映っていたのだった。

 それは、輪っか。
 金色の輪っかが宙に浮いていた。
 何やらシャボンの膜のようなものが張られたその輪っかからは、異形の生物がはい出てきている。
 ニュースが謎の生物がと騒ぎ立てている間。俺をはじめとするゲームやラノベ大好き民はこう感じただろう。

 スライムじゃん、と。

 その画像がネットに上がってからは、 次々と画像が出てきた。
 あれは、迷宮だ。と結論付けられた頃に、警察と自衛隊が総出で門の封鎖をした。
 そして政府は、この門には危険性はない、と発表した。


 だが......





 誰も立ち入れなくなった門の先、そこでは第二の災害が幕を開けようとしていた。
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