2 / 68
零章
始まりの日 主人公視点
しおりを挟む
三年前、中学一年だった藍染 拓海は、テレビを見ながら朝食を食べていた。
部活も一応入ってはいたものの朝練などがある部活ではなく、十分に間に合う時間に起きてゆっくり食べていたのがこの場合は幸いしたというべきだろう。
いつもつけているテレビの画面が突如、ニュースが速報に切り替わった。
「隕石が地球に衝突します! ここに表示されている場所にいる人は至急、安全な場所まで逃げてください。また、避難していない方も、震動に備えてください。繰り返します―――」
急な災害に朝食を手に持ったままテレビの画面にくぎ付けとなる。
どうやらうちは避難区域には含まれてはいないが注意域に入っている。おそらくだが、とてつもない震動が来るだろう。
拓海は一度深呼吸をすると、冷静に考えた。
震動つながりで地震と同じ対応をするなら、退路だけ確保しておこう。
家の玄関の扉を開ける。
お湯を沸かしていた火も止めた。
他は......ああもうわかんねぇ!
とりあえず身を守るために俺は机の下に隠れる。
とりあえず安全と拓海が一息ついたころ。
地球に隕石が衝突した。
「うわぁぁっ」
衝突の震動は家の棚を容赦なく揺らし、棚にあった食器を転げ落ちさせる。机は揺れ、玄関横の俺の部屋からドサドサァ!とラノベを収納していた本棚が倒れる音がした。テレビは倒れ、窓はガシャンと砕け散る。
窓のガラスがあと一枚で全部割れるな、というところで震動が収まった。
俺は机の下から出る。が、目の前に映る風景は見慣れないものだった。
「うわぁ......」
目の前に映ったのは、変わり果てた我が家だった。
目の前にはガラスの破片が山を作り、その奥でテレビはテレビボードから転げ落ちている。
俺の部屋のラノベは本棚に押しつぶいされてパッと見ただけでも千切れた本があった。
とりあえずテレビを起こし、片付け大変そうだ......と掃除の用意をすると、テレビが急に回復し、先ほどまでのニュース番組がヘリコプターで上空からの風景を映し出した。
少しでも情報を思い、と、テレビを見る。
しかし、隕石の落下地点には思いがけないものが映っていたのだった。
それは、輪っか。
金色の輪っかが宙に浮いていた。
何やらシャボンの膜のようなものが張られたその輪っかからは、異形の生物がはい出てきている。
ニュースが謎の生物がと騒ぎ立てている間。俺をはじめとするゲームやラノベ大好き民はこう感じただろう。
スライムじゃん、と。
その画像がネットに上がってからは、 次々と画像が出てきた。
あれは、迷宮だ。と結論付けられた頃に、警察と自衛隊が総出で門の封鎖をした。
そして政府は、この門には危険性はない、と発表した。
だが......
誰も立ち入れなくなった門の先、そこでは第二の災害が幕を開けようとしていた。
部活も一応入ってはいたものの朝練などがある部活ではなく、十分に間に合う時間に起きてゆっくり食べていたのがこの場合は幸いしたというべきだろう。
いつもつけているテレビの画面が突如、ニュースが速報に切り替わった。
「隕石が地球に衝突します! ここに表示されている場所にいる人は至急、安全な場所まで逃げてください。また、避難していない方も、震動に備えてください。繰り返します―――」
急な災害に朝食を手に持ったままテレビの画面にくぎ付けとなる。
どうやらうちは避難区域には含まれてはいないが注意域に入っている。おそらくだが、とてつもない震動が来るだろう。
拓海は一度深呼吸をすると、冷静に考えた。
震動つながりで地震と同じ対応をするなら、退路だけ確保しておこう。
家の玄関の扉を開ける。
お湯を沸かしていた火も止めた。
他は......ああもうわかんねぇ!
とりあえず身を守るために俺は机の下に隠れる。
とりあえず安全と拓海が一息ついたころ。
地球に隕石が衝突した。
「うわぁぁっ」
衝突の震動は家の棚を容赦なく揺らし、棚にあった食器を転げ落ちさせる。机は揺れ、玄関横の俺の部屋からドサドサァ!とラノベを収納していた本棚が倒れる音がした。テレビは倒れ、窓はガシャンと砕け散る。
窓のガラスがあと一枚で全部割れるな、というところで震動が収まった。
俺は机の下から出る。が、目の前に映る風景は見慣れないものだった。
「うわぁ......」
目の前に映ったのは、変わり果てた我が家だった。
目の前にはガラスの破片が山を作り、その奥でテレビはテレビボードから転げ落ちている。
俺の部屋のラノベは本棚に押しつぶいされてパッと見ただけでも千切れた本があった。
とりあえずテレビを起こし、片付け大変そうだ......と掃除の用意をすると、テレビが急に回復し、先ほどまでのニュース番組がヘリコプターで上空からの風景を映し出した。
少しでも情報を思い、と、テレビを見る。
しかし、隕石の落下地点には思いがけないものが映っていたのだった。
それは、輪っか。
金色の輪っかが宙に浮いていた。
何やらシャボンの膜のようなものが張られたその輪っかからは、異形の生物がはい出てきている。
ニュースが謎の生物がと騒ぎ立てている間。俺をはじめとするゲームやラノベ大好き民はこう感じただろう。
スライムじゃん、と。
その画像がネットに上がってからは、 次々と画像が出てきた。
あれは、迷宮だ。と結論付けられた頃に、警察と自衛隊が総出で門の封鎖をした。
そして政府は、この門には危険性はない、と発表した。
だが......
誰も立ち入れなくなった門の先、そこでは第二の災害が幕を開けようとしていた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした
セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。
牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。
裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる