短詩

chica

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通りすぎる風の鼓動を
僕はどれだけ無視したら


悲しみにそまるだろうか


風はいつも僕のために
穏やかに
優しく
吹いている

ときには叱責するように
危ない僕を止めてくれて

僕は助けられてきた


でも

もういい

もういいんだよ

こんなやつに君が
世話焼きしなくてもいいんだよ

こんなことを言えば

また怒るだろうな


でも
もういいんだよ

ありがとう
ありがとう
ありがとう

君に吹かれて歩く1歩は
とても心強いものだった

僕の道はもう見えた

だから大丈夫

ありがとう


神風


神様
君の息吹は君が出来る3つのひとつ

ありがとう

こうして僕が踏み外さないように吹いてくれたんだね

ありがとう

僕はもう十分生きた


これから君に会いに行くよ
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