27 / 35
27 レクスの決意
しおりを挟む
エヴァンとミント、フェリアと脱走事件にまつわる今後の事を決め、レクスとアリスは自分達の住処に帰って来た。
脱走した者達の狙いはモニカとココアであるのはほぼ確定だからだ。
「ただいま」
「やぁ、お帰り二人とも」
「モニカとココアは?」
「今はぐっすり寝てるよ。 レクス、彼女達が起きたら慰めてあげるんだよ。 恐怖が再び舞い戻った感じになってショックになってるしね」
帰ってすぐに待っていたアルマにモニカとココアの様子を聞く。
今はぐっすり眠っているようで、一安心したが、アルマからモニカ達が起きたら慰めてやれと言われた。
「もちろんだよ。 彼女達は俺にとっては大切な子だから。 アリスと同じくらいに」
「ならいいさ。 私も対策を練るための魔道具を作らないといけないから、暫くここの地下を借りるよ」
「分かった。 地下の工房はいつでも使える状態にしてる」
「流石にぬかりはないってとこか。 済まないね」
「今後はクアトラブルが関わる案件になりそうですし、構いませんよ。 あ、先にご飯を食べてからにしましょう」
「そうだね。 私も作ろう」
今後は暫くはアルマもレクスの家にいるようだ。
やはりクアトラブル王国絡みが今後出てくる可能性もあり、錬金術師として道具を作りやすいこの家の地下にある工房で幾つかの魔道具を作る方針だ。
だが、まずは食事。
腹が減っては戦は出来ぬという事で、アリスとアルマはキッチンに向かう。
(見た目研究肌だけど、女子力は高いんだよなぁ。 アルマ母さんは)
そんな事を思いながら、二人がキッチンで料理をしている間に、レクスはココアとモニカを優しく起こした。
「ん……、あ、お兄さん」
「兄様……」
「起きたか、眠り姫」
寝ぼけ眼の姉妹に優しく声を掛けるレクス。
「すみません。 またあの人たちが来るんじゃないかと思うと……」
「ううぅ、怖いです兄様……」
やはりあのメンバーの事がトラウマになっているようで、二人はレクスに抱き着いて来た。
そんな二人を優しく受け止め、レクスはこう言った。
「モニカもココアも俺が守るよ。 俺にとってアリスと同様に大切な存在だからな」
「お兄さん……」
「兄様、えへへ……」
レクスが自分達を大切にしてくれると分かったのか、二人はさらに強く抱きしめる。
ココアに至っては頬ずりする始末だ。
(必ず守って見せる。 あいつらからも、クアトラブルからも)
安心してレクスに委ねている二人を見て、レクスはそう決意したのだった。
丁度その時、食事が出来たとアリスから声が掛けられたのだった。
脱走した者達の狙いはモニカとココアであるのはほぼ確定だからだ。
「ただいま」
「やぁ、お帰り二人とも」
「モニカとココアは?」
「今はぐっすり寝てるよ。 レクス、彼女達が起きたら慰めてあげるんだよ。 恐怖が再び舞い戻った感じになってショックになってるしね」
帰ってすぐに待っていたアルマにモニカとココアの様子を聞く。
今はぐっすり眠っているようで、一安心したが、アルマからモニカ達が起きたら慰めてやれと言われた。
「もちろんだよ。 彼女達は俺にとっては大切な子だから。 アリスと同じくらいに」
「ならいいさ。 私も対策を練るための魔道具を作らないといけないから、暫くここの地下を借りるよ」
「分かった。 地下の工房はいつでも使える状態にしてる」
「流石にぬかりはないってとこか。 済まないね」
「今後はクアトラブルが関わる案件になりそうですし、構いませんよ。 あ、先にご飯を食べてからにしましょう」
「そうだね。 私も作ろう」
今後は暫くはアルマもレクスの家にいるようだ。
やはりクアトラブル王国絡みが今後出てくる可能性もあり、錬金術師として道具を作りやすいこの家の地下にある工房で幾つかの魔道具を作る方針だ。
だが、まずは食事。
腹が減っては戦は出来ぬという事で、アリスとアルマはキッチンに向かう。
(見た目研究肌だけど、女子力は高いんだよなぁ。 アルマ母さんは)
そんな事を思いながら、二人がキッチンで料理をしている間に、レクスはココアとモニカを優しく起こした。
「ん……、あ、お兄さん」
「兄様……」
「起きたか、眠り姫」
寝ぼけ眼の姉妹に優しく声を掛けるレクス。
「すみません。 またあの人たちが来るんじゃないかと思うと……」
「ううぅ、怖いです兄様……」
やはりあのメンバーの事がトラウマになっているようで、二人はレクスに抱き着いて来た。
そんな二人を優しく受け止め、レクスはこう言った。
「モニカもココアも俺が守るよ。 俺にとってアリスと同様に大切な存在だからな」
「お兄さん……」
「兄様、えへへ……」
レクスが自分達を大切にしてくれると分かったのか、二人はさらに強く抱きしめる。
ココアに至っては頬ずりする始末だ。
(必ず守って見せる。 あいつらからも、クアトラブルからも)
安心してレクスに委ねている二人を見て、レクスはそう決意したのだった。
丁度その時、食事が出来たとアリスから声が掛けられたのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
40
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる